生まれかわりセンター9話
クロロンは、リリとペロにゆっくりに説明してくれました。
「どうやって生まれ変わるかっていうと、今、待合室で呼ばれるのを待っていてね。そのうち名前が呼ばれるんだよ。呼ばれたら、さっきの受付窓口じゃないもう一つの受付窓口があってね。そこで、ねこって書いてあるボタンをもらうんだ。そのボタンを押して生まれ変わるの」
「へ〜、そうなんだ!そのボタンすごいね」ぺロは目をキラキラさせています。
「でもさ、みんながいる前でボタン押したらびっくりさせちゃわない?」リリが首を傾げて聞きました。
「大丈夫!更衣室でボタンを押せばいいんだよ」とクロロンは答えてくれました。
「更衣室ってどこ?あと、もう一つの受付の場所は?」とペロは聞きました。
「更衣室はすぐそこだよ。ペロの椅子の後ろに看板があるよ。もう一つの受付の場所は、看板がないけど私の目の前だよ」とクロロンは、教えてくれました。
「結構近いんだね。それなら、安心〜」ペロはホッとしました。
それからすぐに、ペロが呼ばれました。
「ペロさーん、二番目受付窓口にボタンを受け取りに来てくださーい」放送が聞こえてきました。
「じゃあ、受け取って来てね。目の前だから大丈夫だよ!」クロロンは見ててくれるそうです。
「ペロさんは、猫のボタンで合ってますか?」と受付にいた、リスが聞いてくれました。
「はい!合っています。ありがとうございます。」ペロはドキドキしながら答えました。
「ありがとうがざいました〜。更衣室でボタンを押してから待合室にお戻りください。」リスは、更衣室を指差して答えてくれました。ペロは更衣室にドキドキワクワクしながら歩いて行きました。
そのあいだにリリはすぐに、呼ばれました。「リリさんは猫のボタンで合ってますか?」と聞いてくれました。「はい!合ってます。ありがとう。」リリもワクワクしながらボタンを受け取りました。リリも更衣室に、ボタンを持って個室に入りました。
ペロは、個室のドアをしっかり閉めて、ボタンを押しました。ボタンがキラキラし始めたら、ポン!と言う音が鳴って、ペロは犬の姿から猫の姿になりました。個室には鏡があったので、ペロは鏡を見てみました。
「わぁ!猫になってる〜!すごい!すごい!しかも、僕が絵に描いたのと同じ模様になってる〜。グレーの色の尻尾が長い猫を描いたから、ちゃんとグレーの色の尻尾が長い猫になってる〜!待合室に戻ろう」ペロはピョンピョンしながらクロロンに見せに行きました。
その頃、リリはドキドキしながらドアをしっかり閉めてそーっとボタンを押しました。ポン!っと音が鳴って見た目が一瞬で変わりました。
「お〜!すごいなぁ〜!私は三毛猫を描いたからちゃーんと三毛猫になってる!待合室に行こー」リリも喜んで待合室に戻りました。
by みいちゃん