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火山島2

殿の家らいの 比佐道宣(ひさみちのぶ)が殿に言いました。
「殿、この火山島から大阪まで行くのにたぶん4年はかかります。なので、もう出発しませんか?」殿は頷きました。そして、一行は船に乗りました。殿たちは、火山島を後にしました。

二日たちました。トカラ列島中之島につきました。島民に食べ物をもらい、船に運びました。中之島でいっぱい運動をして、元気になりました。それから一週間海に出ました。

ある日、船長の仲野義道(なかのよしみち)が、殿に言いました。
「口之島には3週間目の朝につきます。でも、船には2週間と6日の夜までの分しか食べ物がありません」
比佐道宣が口を挟みました。
「このばか、その数ちょうどいいはずだ」
でもまた、今度は仲野義道が言いました。
「最後の朝の分はどうするのです?」
また、比佐道宣が言います。
「隠し部屋にあるだろうが。そうだろう、義道?」
仲野義道が言いました。
「違います。それは13人分、この船には15人います」
「まーまーけんかはやめろ」
と殿が言いました。殿が言うと、二人はしいいんとなりました。

その時、さけび声が聞こえて来ました。
「海賊だー。海賊の船が4隻ある。みんな早くきて」

比佐道宣はそれを聞いた瞬間、飛び出していきました。後に残された二人も比佐道宣の後を追いかけました。二人がついた時、誰も倒れているものはいませんでした。殿も戦いました。殿たちはけがをせず、死なないで、海賊たちをやっつけました。船の上ををみんながきれいにしました。なぜなら、船の上に海賊の血がとびちっていたからです。血を片付けるとみんないつもいる場所に戻りました。殿は疲れた口調で言いました。
「今日は疲れた、皆寝るが良い、もちろんわたしも寝る。だが、船長はおきてろよ」

皆、床にしきぶとんをしいて寝ました。朝になりました。また、皆大急ぎです。

その日の昼に、屋久島に到着しました。ついたらまず、全員で、山登りをしました。山頂に登って見たら景色がきれいでした。降りる途中、ハチにおそわれて命からがら急いで逃げて山をおりました。ふもとについたら、はあはあとみんな息をしています。

次の日、種子島に向かって出発しました。そして、13日間で種子島につきました(最後の島)。思ったより早くつきました。ついたら、仲野義道が言いました。
「薩摩国まで後6日かかります」
食糧を船に運ぶことはしないで、そのまま出発し、5日たちました。その日船に穴が空いてしまい、次の日までぎりぎり持ちこたえました。一行は薩摩国にとうとうつきました。                  作者(京)


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