おたクラブ(大阪印刷株式会社)様で特厚ハードカバー本を作った話
はじめまして。百合根 結女と申します。
普段は合成音声キャラクターの【重音(かさね)テト】を愛でながら絵を描き字を書き布を縫いとなんでもやる根をしています。
今回おたクラブ様でハードカバー小説本を作成し、検索をかけても自分と同じくらい厚い本を作っている方を見かけられなかったので、誰か作りたい人がいるかもしれないと思ってまとめてみました。言いたい放題しているのでめちゃくちゃ長いです。
あくまでも本を製作したことのある方を前提に話を進めますので、用紙の種類や塗り足し、表1,4などの用語解説はありません。きっともっと分かりやすいnoteがいっぱいあるのでそちらをどうぞ。
なおこちらは全て
・小説本文
打ち込み/校正→idraft
組版/書き出し→Microsoft word最新版
・表紙裏表紙編集→アイビスペイント
で製作しています。ご参考までに。
☆忙しい人向け
締切差し迫ってんのに長ったらしいnoteなんか読んでられねぇよ!という方はこちらをどうぞ。今回出した本の仕様だけを抜き出してまとめました。
こんな感じです。
ちなみに本体の納期はいずれも19営業日。(カバーはもう少し短いよ!!)
締切差し迫った皆様、強く生きて。
そうでない皆様は私と一緒に困難にぶち当たりまくりながらハードカバー本を作りましょう。
(読まなくてもいい)そもそもハードカバー本を作った経緯
2024年1月におたクラブ様で人生初のソフトカバーB6小説本を製作し、出来上がりに大変満足していました。
何せ小説の出回る界隈ではないこと、思いっきりパロディーにしてしまったために刺さる人がいるのかというところで、この特厚の小説を小ロットを現実的な価格で出せるのはおたクラブ様しかありませんでした。幸いにも刷った分は全て売りきれ、再発注分も在庫が3冊になるまで売れました。
その後おたクラブ様より用紙値段の急騰を受けた価格改訂があった旨のお知らせがあり、再販を行うとどれくらい原価に差が出るのかを確認したところ、
原価で1冊あたり700円値上がりすることが判明しました(しかもPP加工がつけられない)
※2025/01 追記:現在は特殊紙にもPPがつけられるようになりました この話はあくまでも2024年初頭~中盤頃の話です
当方は吹けば倒れるような弱小サークル、来てくれた方が少しでも手に取ってくれるよう、そして自分の信条的に販売時の価格にほとんどマージンを取っていなかったため、まさかの仕様がダウングレードするのに1000円近く値上げを余儀なくされました
でもこの値上げの時代です 仕方ありません そもそもの原価が破格だったので……
困り果てた末に種々の印刷所を見て回りましたが、そもそものページ数が多い上に希望生産数が少なすぎる(~20部以下)故、どこを見ても原価で4000円↑/冊という貴族のような数字しか出してもらえず、おたクラブ様に逃げ帰る事態になりました
(1件だけ当初と同値程度で刷れるところがあったけど、事前の現金一括振り込みのみところだったので泣く泣く諦めました)
そこでふとハードカバーの価格を見ていなかったことに気がつき、どうせどこもかしこも4000円なんだとヤケクソになってハードカバーにページ数や仕様を打ち込んだところ
ソフトカバー値上げ後の金額に+100円/冊程度で作れてしまうことが分かりました
価格差のあまりの無さに目玉飛び出そうになりながら、これだけ厚い本、どうせ行くなら行くところまで行け、いっそ新装版にしてしまえ、と次回は新刊も含めてハードカバーにすることを決意してページを閉じました。
まぁすぐ再販&新刊を出す機会が来たんですけどね!!!!!!!!!
☆ハードカバー本を作るの巻
前提として
このハードカバー本ですが、作成時の注意点がいくつかあります。
・納期が長い(入稿期限が早い)
ソフトカバーの場合はいくつかの納期から選択が出来ますが、この形式では納期が19営業日で固定です。
基本的におたクラブ様は土日祝も営業しているため、よほどのことがなければ営業日=届くまでの日数そのままとしてカウントしてOKです。
ただし時々休業が入ったり、カバー巻きを頼んだりすると更に納期が伸びます。
・本文用紙は上質紙/書籍用紙70kgで固定
90kgや50kg台の用紙は使用できません。本文用紙としてよく使われているモンテシオンやモンテルキア、コミック紙、色上質紙も本文用紙としては使えません。
・ページ数の下限が80ページ
こんなnoteを見にきている方の時点で心配はしていませんが、80ページ以上からでなければそもそも作ることが出来ません。漫画中心の方は再録本などでなければ厳しいかも(とはいえ後述の用紙サイズの問題で再録も大変そうですが)
・特殊紙を表紙には使えない
おたクラブ様といえば豊富な特殊紙で有名ですが、こちらに関しては一切使えません。(おそらく次項に記載のPPのため)
ただし特殊紙が使えないのは表紙部分のみで、見返し(表紙裏に貼り付いている紙)や遊び紙には特殊紙が使用できます。
・PP加工が必須
理由は不明ですがPP加工が必須です。
選択肢に必ずPPの種類を選ぶタブが出てきます。
特殊紙が使えないため風合いを損なうことはあまり無いと思われますが、気になる方はいるかも。
・一般的な上製本とは作り方が違うらしい
言っていて自分でも良く分かっていません。
特に気になりませんでしたが、気にされる方がいるかもなので一応。
ただしお値段を考えれば、たとえ作り方こそ一般的でなくてもそもそもこの価格でハードカバーが作れること自体がすごい……という話。
・最低ロットは10冊
これでも少ない方だと思いますが、記念に1冊作りたい!というのは出来ません。
ただし10冊以降からは1冊単位で注文ができます。
サンプルの請求も不可のため、とりあえず試しに作る……ということも出来ません。とはいえ表紙に限ればテンプレートの配布をしてくださっているので、よほどのことをしなければトンデモなことにはならないかと……。
余談ですが、おたクラブ様はいつも注文の総量に対して5%ほど余部をつけてくださっているのですが、こちらのハードカバーに関しては余部はありませんでした。(とはいえ2種×1回の注文しかしていないので、余部がついてきた方もいるかも……)
見本誌提出や自分用も加味して注文するのがベターかもしれません。
・サイズが特殊で世にあるテンプレ組版が使えない
ある意味これが一番大変。
最近ではサイズ別組版テンプレがあちこちにありとても便利になりました、が。
本文組版説明時にも再度記載しますが、この形式は【表紙が正寸A5/B6サイズ】となっており、【本文用紙はそれより一回りほど小さいサイズ】です。
その為正寸サイズに最適化されたテンプレ組版はそのまま使えない可能性があります。
同じ組版であってもフォントの形式によっては詰まりすぎ、開きすぎ、等のばらつきがあるので、自分の選んだフォントでしっくり来るまで何度も何度も設定を試さねば道が開きません。険しい。
漫画原稿の場合でもソフトカバーとはテンプレートや用紙サイズが異なるため、再録の場合はハードカバーの本文テンプレートサイズに合わせてリサイズがほぼ必須となります。
色々書いてしまいましたが、実際に刷り上がるとこれらの苦労を全部忘れるくらい素晴らしいです。楽しみましょう。
表紙
新刊と既刊の新装版をハードカバーで出すにあたり、新刊に関してはまず表紙イラストを依頼しデータを仮で組みました。
サイズは前回のソフトカバー版と同じB6をチョイス。他にはA5サイズが選べます。
これを配布されているテンプレに張り付けたのですが、テンプレをよく見ていなかった&前回のソフトカバーと同じように依頼をしてしまったせいで困ったことがあります
いままでの作り方は表紙裏表紙単品をそれぞれ作製し、それをテンプレに貼り付けた上で背表紙を作る……というような流れでした
今回もその感じで仮で組んでみようとしたところこうなりました
折り込み!?!?!?
なにそれ!?!?
折り込みという謎の部分をやっと認識し、今まで通りの作り方ではダメだということがようやく判明。
要は今まで製作していた正寸B6サイズ+塗り足しの大きさだけでは足りず、表紙の芯地に巻き付ける部分(めちゃくちゃ広い塗り足し的なやつ)が必要なことをやっとここで理解しました。
その為このレイアウトをそのまま広げると、かなりの部分が隠れて見えなくなる事態に。ナンテコッタ。
題字はともかく描いてもらったイラストを見切れさせるなんてこの根が許さん、というわけでレイアウトを全てやり直しました
思いきって枠をつけ、必ず印刷に出る範囲にのみイラストを配置し、折り込みを含む背景はテンプレの大きさに自前で描いてなんとかするストロングスタイルで解決しました。
枠が左寄りなのは後述する折れ(ミゾ)の部分にかからないようにするためです。結局かかってしまったんですけどね! ワハハ!
同じように既刊新装版も装丁をやり直し、枠をつけました。ただしこちらは元々枠をつける想定で作っていないのでかなり無理やり感が否めないところです。
本文
新刊と既刊新装版で組版やフォントサイズを変えていたつもりだったのですが、設定値は全く同じでした。
なんとなく見映えがいいので新刊の方から例を出します。
使用フォントは源瑛ちくご明朝v3、サイズは本文9pt、章タイトル12ptです。
ノンブルは源瑛ノンブルRoman 10.5pt、ヘッダーはなぜかこぶり明朝の8ptです
組版はこんな感じでした。
ご参考までに。
おまけ(既刊)
本文に関してはあまり言及することはないですが、おたクラブさんでは文字の視認性を優先する印刷か、挿絵のグラデーションのなめらかさを優先する印刷かを選ぶことが出来ます。
私の場合は約100p前後で1枚挿絵が入るくらいの感じだったので文字の視認性を優先しましたが、合同誌で漫画やイラストの方も参加される場合は絵のなめらかさを優先する印刷でもいいのではと思います。
あと本来このページ数であれば本文用紙は50kg台以下が望ましいのですが、おたクラブ様のハードカバー製本では使用できる本文用紙が上質紙/書籍用紙の各70kgのみです。
他の印刷所でもB6に関しては50kg台以下を使えるところはあまり無かったので、この点に関しては妥協するしかないかな……といったところ。
(他の印刷所様であればいけなくもないとは思いますが、その場合やはり単価がエラいことになるので石油王もしくはそれなりの頒布数を見込める文字書き様におすすめします)
また、前述の通りハードカバーの場合表紙サイズが正寸B6になり、本文用紙は正寸B6よりも一回りほど小さくなります。そのためソフトカバーB6本の組版をそのままはおそらく使えません。
というかそもそもこのnote書こうと思ったのがこの壁へのぶつかりだったくらい情報がないので、写真や画像を見て納得いくようなら上記の組版を少しいじるくらいがちょうどいいのではないかと思います。
仕様
低価格でありながらカスタマイズ性の高いおたクラブ様ですが、ハードカバーゆえにそこまで豪快に仕様をいじれる感じではありませんでした。ですが正直この価格でハードカバー作れるところなんてほぼないので、そもそもカスタマイズの余地があるのがすごいと思います(小並感
新刊と既刊の見返しや遊び紙は色のみ変更して紙自体は同じです。
見返しはかなりしっかり表紙の芯地とくっついていて、剥がれそうな心配はありませんでした。
クリアPPなのは描いてくださったイラストが大好きすぎて、マットPPの傷やホロPPの輝きすら重ねたくないというわがまま。
おたクラブ様の魅力のひとつである特殊紙が選べない、箔押しが出来ないなど制約は多いですが、やはりこの価格でハードカバーで出せるという珍事を考えるとその制約は納得します。むしろここにきて特殊PPをワサワサ使わせてくださるのが正気か???と色々もうびっくりします。高級感をお求めの貴方はベルベットPP、派手表紙がお好きなYouはホロPPがいいかも。
ブックカバー
既に表紙へ絵柄を載せてはいるのですが、私は表紙を描いてくださった方の描かれるこのカップリングがめっぽう好きなので、同一絵柄のブックカバーを作りました。
カバーの表紙裏表紙に相当する部分については本体のデータを流用、折り込みに関しては別の画像を埋め込んでみたり、潔く白で通したりしました。
使用用紙はコート紙、表面加工は青がクリアPPでピンクがマットPPです。
このカバー、実は背幅が30mmまでしか対応していません。本自体は30mm以上でも作れます。
おたクラブ様のブックカバーは表1側の折り込みに折り線を入れて下さっているので、折り込みの部分を調整することが難しいです。カバーををつけたい場合はなんとしても背幅を30mm以内に収めましょう。ページ数で言うと大体500pいかないくらいが限界かも。
カバーのみ他社様で製作も出来ますが、そもそもここまでの背幅には対応していない場合が多いです。あったとしても石油王価格。
あとおたクラブ様ではカバーと本体を同時注文の場合に限り、納期をプラスすることでカバー巻き作業を無料でしてくれます。19営業日の納期をさらに越えられる早期入稿上等ネキニキは挑戦してみてください。
余談ですがこのカバーデータを入稿した際、背表紙の部分の白い部分が背表紙範囲いっぱいになっていないのはデザインか不備かどちらでしょうか?という大変丁寧な問い合わせをいただきました。個人的にこれはデザインだったのでこのまま通しましたが、細かいところを見てくれているなぁと感心しきりでした。
細かい点について
ハードカバー本ではノドに近い側に折れ?のような部分があります。(ミゾと言うそうです)
ソフトカバーではあまり気になる部分ではありませんが、ハードカバーではこの部分に絵柄がかからないようにするとイイ感じになるかなと思います。
なお自分の場合アイビスペイントで作成をしているため、作業中にどのあたりにこのミゾが来るのか全く分からず、当てずっぽうの極みで入稿しました。(他の方のnoteでノドから20mmがミゾにかからないギリギリというのがありましたが、そもそもアイビスでイラスト上の実寸長は測れないので勘と勢いで突っ切っている)
結果、端が5mm程度ミゾにかかる形での製本となりました。
とはいえキャラクターそのものに被っていないこと、カバーをしていることもあり個人的にそこまで気にはなりません。
表紙の配置の感じを流用するようであれば表紙の図柄はもう少し左に寄せると安心(?)です。
また、分厚い本特有の事象ですがやはり馴染むまで開きにくい&重たいです。特にピンクの方はさすがに半ばあたりがしんどい。
実際かなりのページ数が作れるようですが、やはり背幅30mm前後が限界なような気はする。筋力に自信界隈ネキニキは限界までページ数増やしてもイイと思います。
完成
そんなわけで完成した本がこちらになります。
忙しい人向けの方にも出しましたが、改めて仕様まとめはこちらです
デカ!!!
分厚!!!
イベント参加時、見本誌提出の際に配られたA4サイズの茶封筒に入れられず。
仕方なしに持参のジップロックに入れて持っていったら、確認係の方に
「エッ…… アッ本だ…… 本ですね……???」
と困惑されました。本です。
☆完成したあとのアレコレ
ここからは実際に本になった際の良かったことや困ったことを書いていこうかと思います。
良かったこと
・とにかくびっくりするくらい本
同人誌、というより本だ……という印象がかなり強めです。
自分は堂々のキャラクターイラストで行ってしまいましたが、シルエットや文字のみのデザインであれば、目隠しカバーをしなくても良いくらいガチ本ぽいかも。
スピンがついてるのもオシャレ&便利でした。要らなければ無しも選べるのも◎
・表紙が曲がらない
地味に大事。
前回ソフトカバーで発行した際も汚れやスレへの対策としてクリアPPをつけていたのですが、そのせいか表紙の反り返りが出てしまっていました。
ハードカバーであれば芯地が入っているので少なくとも読むという動作において曲がることはありません。
また、おたクラブ様の印刷はオンデマンド印刷ですが、PP必須+表紙の曲がりがないため、トナー割れや擦れによる色落ちのような事態が起こりづらいです。
手汗酷い民でも心置きなく読めます。
・会場でかなり目立った
そもそもこんなに厚い本の出るジャンルではないこともありますが、かなり目立ちました。
来る人来る人みんな口を揃えて『本だ……』と言ってくれるのはかなり面白&嬉しい体験でした。
・(多分)盗まれにくい
同人誌を出したことのある唯一ジャンルの重音テト界隈で聞いたことはありませんが、たまに聞かれる不埒な同人誌泥棒もさすがにこれを持っていくのは至難の技だと思います。
しれっと二冊重ねて取るとか、重ねてある在庫を下からこっそり抜くとか出来ませんからね。二冊取ろうにも厚みが半端ではなく、そもそも重すぎて下から引っ張って取ろうものなら崩れるorドスンと音が鳴るので。
困ったこと
・ただひたすら重い
困り感のほとんどはこれに尽きます。特にピンクの本(背幅30mmの方)で顕著でした。
70kgの用紙とはいえ500p近くあればチリも積もり、そこへ芯地の入ったカバー、となると1冊でも相当な重量。
寝転がって読むことはまず不可能、読むなら何かに置きながらでないと確実に疲れます。
ページ数多い民族としては50kg台の用紙が使えるようになれば良いな……というのが本音です。
・搬入出が大変
こちらに関しては直接や宅配による搬入出でだいぶ軽減されると思います。
自分の場合は頒布前におおまかですが全数内容のチェックをするため、直接搬入するつもりで一旦自宅に送ってみました。
結果、これを直接持っては行けないと判断し慌てて宅配搬入の方法を調べる結果に。
普段自分で搬入されている方は注意した方がいいかもしれません。
・ネコポスが使えない&宅急便コンパクトもギリ
同人誌ショップへの委託で出す場合はあまり関係ないかもしれません。
自分は委託するほど冊数がないのでBOOTHの匿名配送を利用した自家通販を行っていますが、その際厚さ制限のためネコポスは使えません。
ネコポスの厚さ制限は梱包材含めて3cmのためピンクの本は完全にアウト、青の本も背幅22mm+梱包材となるとかなり怪しいです。
そのため宅急便コンパクトでの発送になるのですが、こちらもこちらでかなりギリギリ。布系のグッズと同梱は難しいかも。
ネコポスであれば送料は全国一律370円ですが、宅急便コンパクトは最低570円から距離に応じて変動します。
匿名配送以外では他の配送方法も使えますが、送料が低い配送方法は大体厚さ制限が3cm前後なので使えないと思った方がいいです。
・少部数なのでさすがに単価は高い
それはそう。
今回ピンクを15冊、青を16冊発注しました。
30部以上からはもう少し単価が下がりますが、そんなに出ないので妥当なところで打ち止めています。
当たり前ですが、少部数+特殊装丁な分単価は高いです。
自分の知る限り現在までに発行されている重音テトの同人誌で一番高いのは今回紹介したピンクの本だと思っています。二位は青。
同人における利益の是非はここで議論しませんが、周囲が~1000円/冊前後で頒布しているところで一人だけ値段も厚さも飛び抜けるでは済まされないパワーで頒布するような状況になるので、高い、という印象は否めません。
元々このカップリングが好きな方や社会人ならともかく、学生さんや一見さんに手にとってもらえる確率は下がるな……という気がします。
とはいえ一般書のハードカバーもそれなりのお値段がしますし、まして同人なのであれば妥当ではないかと思っています。(でもやっぱ高い)
☆終わりに
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
ヤケクソからのハードカバー本作り、やってみると意外と楽しく、ですが製作時の情報がほとんどないことに不安を抱えながらの作業でした。
どうか本の形を成していますように、どうか読める状態でありますように。
これから本を作りたい人が、届くまでの19日間にそんな思いをしなくて済むのなら、という気持ちで書きました。
このnoteが少しでも特厚ハードカバー本を作りたい人の元へ届きますように。
余談
最低ロットが10冊以上のためサンプル発注が出来ないと記載しました。
が、なんと!紹介した本は!まだ!在庫があります!!!
掲載した通りの仕様で作るとこういうものが仕上がりますという目安としてのご購入はいかがでしょうか。宣伝乙。
前述した通り発注数が少ない&梱包材や若干の手間賃を含めている(重音テト公式様より、重音テト版権を用いた二次創作作品における利益の発生は過度なものでなければ規約違反ではないという見解が出ています)ためそれなりのお値段ですが、博打で10冊頼むよりは安いです。ご興味がありましたら是非。
掲載しているデータは全て実際の入稿で使用し、RGB環境のみで制作しています。鮮やかなピンクやブルーなどを多用しているため、おたクラブ様でRGBで制作⇒印刷するとどのくらい色味に差が出るかの目安にも使えます(個人的には大満足な仕上がりでした)
作品の順番としてはピンクが先、青が次です。
ついでにこのカップリングにはまってください。テドテトはいいぞ。
以下販売ページへのリンク(当該品のBOOTHページに飛びます)
君と過ごした一年間 (ピンク色の方 背幅30mm)
いつか神さまになれるなら (青色の方 背幅22mm)