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【読書紹介】時間術大全/ジョン・ナップ氏&ジョン・ゼラツキー氏
【この本はこんな人におすすめ】
・毎日忙しくて自分の時間が取れない人
・プライベートの時間を確保したい人
・時間を生み出してさらに成長したい人
☑️はじめに
「職場に行かなくとも仕事ができる」
「オンラインで24時間友人達と繋がれる」
「好きな時に好きなだけ情報を得られる」
私たち現代人は、過去の先人たちのたゆまぬ努力によって、いままでの時代にはない便利な環境を手に入れることができました。
しかし同時に、「自分にとって本当に大切なモノは何か」それが見えにくい時代になってしまいました。
著者は、本の中で子供たちと一緒に遊んでいる時に、自分の人生で何よりも優先したい事項と頭では分かっているのにも関わらず、一緒に遊んでいる時間中、スマホでメールを随時チェックしている自分に気づき、驚愕したと言います。
そのことがきっかけで、現代において自分の行動を決めている、つまり時間を費やしているコトは、一体何なのかそこに着目し、現代社会生き抜く為の真髄を紹介した内容が著書の内容になります。
現代の環境に振り回されず、あなたにとって大切な時間を取り戻すべく"メイクタイム"の一助になれば幸いです。
☑️著書の概要
著者達は、世界的な有名企業のGoogleとYouTubeで働いてきたキャリアがあり、そこで生み出された仕事術をこの本の中にいかんなく詰め込んでおり、時間を生み出すために何をするべきかそのエッセンスが記してあります。
巷のタイムマネジメントの本とは違う点は、単に生産性を上げるために時間管理の方法を記しているのではなく、情報やモノが多すぎる現代において、「本当に大切なモノは何か?」を考えさせられる点が異なる点であり、著書の秀逸な部分になります。
☑️本書の内容
日々の業務に取り掛かる上で、原則として大切にしたいことは、下記4つのステップを毎日繰り返すことだと著者は言います。
もちろん人によって、内容に合う合わないがありますが、下記内容であるそれらを毎日「選ぶ、試す、繰り返す」ことで習慣化することで、自分の時間を最大化することができると言います。
1.1日の始めに自分の「やりたいこと」を設定する(ハイライト)
2.その作業に集中する(レーザー)
3.疲れた場合は気分転換をする(チャージ)
4.1日を振り返る(チューニング)
☑️ハイライトの原則
・毎日に「ちょうどいい」目標を置く
・今日のハイライトを選ぶ(緊急性、満足感、喜び)
・直感を信じて選ぶ
※ハイライト実践例
とにかく書く
昨日と同じことを繰り返す(デジャブする)
優先順位を明確にする
雑事をまとめて処理する
予定をブロックする
予定表にブルドーザーをかける
正直にドタキャンする
ただ断る
1日をデザインする
☑️レーザー
レーザーでは、以下に集中した環境を作り出せるかという点が記載されています。特にスマートフォンは、現代マーケティングの最たるもので、私たちの時間を浪費すべく誘惑してきます。
そこであえて情報を断捨離することで、無意識に浪費している時間を削ろうという内容が書かれています。
またその他にも、メールの処理の仕方や日常の過ごし方など、無意識に浪費している時間に焦点を当て集中できる環境づくりを紹介しています。
☑️チャージ
ここでは、人間の身体をバッテリーに喩え、日中も減ってきたら充電する必要があるといいます。
著者によれば、例えば、私たちは狩猟民族でいた期間が圧倒的に長く、現代の情報化された(あまり身体を動かさない)生活スタイルは身体が馴染んでいない為、あえて意識的に運動習慣を取り入れる必要があるといいます。
その際、「毎日運動する(でも頑張りすぎない)」ことや、「加工食品を食べない」、「昼寝を取り入れる」ことなど、基本的なことが大事だと述べています。
もし上記4つのステップの詳細を知りたい場合、ぜひ著書を手に取ってご覧ください。
☑️さいごに
いかがだったでしょうか。
本書の内容は、決して「これだけを実践しておけばタイムマネジメントについては間違いない」という原則が書かれているではありませんが、
多忙な毎日を過ごし、これまでも様々な方法を試したが、何かが違うと感じた人は一読してみるとよいかもしれません。
改善するためのヒントが87つもあれば、一つくらいは何か役に立つ方法が見つかると幸いです。
現代の誘惑に立ち向かうための精神力や、生活リズム、気分転換の方法等、あなたにとって自分の時間を取り戻す一助になれば幸いです。
それではまた!
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