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和歌山県 高野山を行く(6月15日) 赤地蔵堂


常喜院 赤地蔵尊

本尊の正式名称
「恵宝地蔵尊(えほうじぞうそん)」
<愛称:赤じぞう・
紅箔(こうはく)じぞう・玉じぞう>

福徳・財福を大「地」の如く
内「蔵」せられるという「地蔵」様が、
その福徳<「宝」>を
衆生<命あるものすべて>に
「恵」み与えるところから来ています。

お地蔵様は、
衆生を救済するという
利他行実践者=菩薩様の一尊でもあります。

赤ん坊のように赤く、
福々しい御身体の上に金箔を張るところから
「紅箔じぞう」と愛称されます。

御身体の赤色は、

高野山の鎮守様、
丹生明神の丹生(水銀朱)の朱色から
きています。


「大昔の中国では
水銀朱は
仙人の薬=仙丹と考えられていました」
丹生明神をはじめ、
日本の神様は、
定期的に生まれ変わること
「みあれまつり」により、
若い生命力を得るといわれています。

こちらの御像は、
弘法大師様が、
唐の国から持ち帰られた
曼陀羅の中に描かれている
地蔵菩薩様の御衣を着ておられます。

お地蔵様が活躍する、
この世のはるか西方に
極楽浄土があります。

極楽浄土には蓮池があり、
そこの蓮の上に、
この世で命を終えた善男善女が、
赤ん坊の姿で生まれ変わる
といわれています「極楽往生」。

その場面を表すために、
赤いはすの上に乗っておられるのです。
ちなみに
極楽浄土の教主(あるじ)、
阿弥陀様の持ち色
「シンボルカラー」も赤色です。

お地蔵様をはじめとする菩薩様は、
衆生(命あるものすべて)を皆、
苦界から救済された後、
念願かなって、ほとけさまになる(成仏)
といわれます。
ほとけさまの代表的な色は金色ですので、
こちらの御像に
金箔を張ることにより、
早く成仏を願うというわけです。

と、あります。

赤いものが大好きだそうです

願掛けや御礼は
赤いものをお供えくださいませ


赤地蔵尊のほかには

「さすり地蔵」「水かけ不動明王」
「聞耳(ききみみ)地蔵」
「一願(いちがん)地蔵」
「薬師如来十二神将、丑大将」

が祀られています



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