土づくりから始める文化研究所!?「R∞∞T Lab.」が目指すもの
こんにちは。
あっという間に12月も後半に入りましたね。
鎌倉で15年活動を続けているクリエイティブ集団・ルートカルチャーですが、(これまでの活動については前回の記事をご覧ください。)今年は新しい活動を始めて大忙しでした。
実は今春、鎌倉・浄明寺にR∞∞T Lab.という研究所をつくりました。「土からアート⇄社会彫刻づくりまで」をテーマに、自然の一部としての人間の文化のあり方を模索する研究所で、根底にあるのは、経済効率性を最重要視し、専門家による分業化を進めてきた社会への疑問です。
鎌倉駅・浄明寺にあるR∞∞T Lab.
例えば製品なら、デザインする人、組み立てる人、塗装する人、お金を管理する人、などなど。こうした「専門家による分業化」は、文化の領域でも明らかです。かつては宗教や哲学の統一的な世界観の元に探求されてきた「真・善・美」という価値が、科学(真)/倫理(善)/芸術(美)という個別の領域に分かれ、科学者・法律家・芸術家という専門家によって探求されるものとなり、専門外の人たちにとっては縁遠く難しいものとなってしまいました。
専門的な作業に従事し続けることは、経済効率性などの観点からは合理的かもしれませんが、分業化によってバラバラになった世界と日常は、幸福や健康という尺度からみると、決して合理的なものではありません。投打の二刀流で活躍を続ける大谷翔平選手が、心から楽しそうに野球をプレイする姿は、こうしたことの裏返しかもしれません。
R∞∞T Lab.は私たち「芸術の専門家」が中心となって、「真・善・美」という価値を改めて包括的に探求していきたいという思いをもち活動をはじめました。「正しいこととは?」「善いこととは?」「美しいこととは?」という問いに対して、野菜や植物を育てる土作りからはじめ、1000年後の世界を想像しながら、実践的にアプローチします。
いずれも答えは一つではありませんが、問いと探求のプロセスを共有する場として、ネットワークとして、R∞∞T Lab.は活動していきます。
R∞∞T Lab.の研究員でもあるROOT CULTURE代表の瀬藤 康嗣。サウンドアーティストであり、フェリス女学院大学音楽学部准教授もつとめる。
研究員のマイケル・フランク。クリエイティブユニット「生意気」を経て、現在はパートナーのヤダと「宇宙大使館」を名乗る。研究員は他に、パラダイス・アレイ/培養発酵宙造研究所 所長をつとめる勝見順平の3名。
11月、12月はオープンラボ開催中!
普段は公開していないR∞∞T Lab.ですが、11月、12月は毎週末様々なイベントを開催します。期間中は、研究員による植栽/アートワーク/デバイス/パンなどの展示・販売、コラボレーターとの即興的な制作やインスタレーション、ワークショップなど様々なコンテンツが盛りだくさん。併設されたカフェでは、週替わりのスペシャルランチもお楽しみいただけます。
プロセスの中で起こるハプニングを取り入れた即興性にこだわっているため、予定はとにかく流動的(in flux)!
今週末(12月18日)は、人形劇サークルつくし座を創立した乾孝先生(心理学者)が建てた鎌倉山の家、竹鳥にて、
いつでもミラクル! パペット(人形劇)ワークショップを開催します。
当日参加OKですので、お気軽にお越しください。
その他イベント詳細はルートカルチャーのSNSにて随時告知していきますので、そちらを御覧ください。