地域に根差した文化的交流の場をつくる!鎌倉を拠点とするクリエイター集団「ルートカルチャー」の15年
2006年、多様性のまち鎌倉に生まれたクリエイティブチーム・ルートカルチャー。植物を大地に固定させ、養分を吸収する「根(=ルート)」から着想を得て、鎌倉の文化と地域と人のために、鎌倉の地に根を張り新しい「文化的交流の場」をつくることを目指して、15年間活動してきました。
代表をつとめる瀬藤のインタビューはこちら。
2006年5月に鎌倉・妙本寺にて、新しいスタイルの野外音楽/アートフェスティバル「新月祭」を開催、同年10月にNPO法人として認可を受けました。
地域に根ざした文化的交流の場づくりを目指し、過去に鶴岡八幡宮・鎌倉宮・妙本寺・光明寺・浄智寺・鎌倉文学館といった鎌倉ならではの歴史ある場所を会場に、音楽・アート・文学・ダンス・シンポジウムなどジャンルを横断するイベントやワークショップを開催してきました。
光明寺で開催された「FOR座REST trip」
伝説の学び舎「鎌倉アカデミア」から着想を得た「海のアカデミア」
地域間交流(インターローカル)活動にも積極的に取り組んでおり、ニューヨーク、パレスチナ、福島、伊勢、益子など、国内外のローカルな文化団体との交流もさまざまな形で行っています。
「ルートカルチャーmeets」シリーズでは、演出家や女優をコラボレーターに迎えて舞台作品を制作し、国内外で公演を行っています。2009年からニューヨーク在住の演出家ヨシコ・チュウマと協働で「Hold the Clock: 根の国のギャングたち」など舞台芸術作品を制作して国内では鎌倉・横浜・逗子・福島で、また国際交流基金の支援を受けニューヨーク、ルーマニア、ヨルダン、パレスチナなど海外での公演を行いました。
また2013年には鎌倉出身の女優・鶴田真由との協働で浄智寺にて舞台作品「花音(カノン)」を制作・公演。この作品は伊勢・別府・益子などで、それぞれの街の芸術文化団体と共同製作で公演を行いました。
その他にも2011年から神奈川県立近代美術館鎌倉館において喫茶室renconを運営(2013年3月まで)し、またフリーペーパー「ROOT CULTURE」(計4号)や、近年の活動をまとめた冊子「√」01号を発行するなど、その活動の幅は多岐に渡ります。
そんな私たちが今年の春、鎌倉・浄明寺に「R∞∞T Lab.」という文化研究所を設立しました。「土からアート⇄社会彫刻づくりまで」をテーマに、自然の一部としての人間の文化のあり方を模索しています。
次回はそのラボについて詳しくお話します!