Another One Step of Courage 後書き
一応、投稿し終わったので後書きをば
この小説は約8年くらいまえに書いたもので、今の私からするとやっぱり青いな―と思わざる負えないような内容でしたね。
個人的にはやっぱり2人が最後再会するのが解せないですね。なんであの展開したんだろうかと、当時のことを思い出すとやっぱりハッピーエンドがいいんじゃないかなって思ったからだと思いますね。
中学時代の最後辺りから文章を書くようになって、そこからは私にとっての文章はある意味で憂さ晴らしのようなもので、同時期に書いたであろう小説群はすべて「かなり暗い話」ばかりでした。その中で、明るい話も書こうと思い書き始めた記憶があります。
そもそもこの話は第1話で終わるはずだったのですが、私自身がかなり主人公を気に入ってしまい、次を書きたいと思い書き始めました。ただ当時の私の想像力では、また今の私の想像力もとい妄想力でも、この性格の人間・この行動力の人間が幸せに慣れるはずがないというリアリストな部分が出てきてかなり葛藤しました。
結局、当時の私自身は2人の間をとりあえず引き裂こうと思い立って、進展がありつつも自然消滅させる方向性に行きました。リアリストとは本当に可哀想な生き物だと私自身でも思います笑
さて、さきほど第1話で終わるはずだったと言いましたが、次は第5話で終わるつもりでした。結局、すれ違って主人公はただ後悔を背負いながらそれを糧に成長する。比べるのもおこがましいですが、私が個人的に好きな映画「500日のサマー」にちょっと似たような展開になったような気がします(当時はこの映画の存在は知りませんでしたが)。
最初から叶わないと思っていた。でも、そんな理性的な予想とは裏腹に、現実は好転しそれに乗せられて自分の感情的な部分が理性を置いて先走っていく。
自分にはうまくいくはずがない、それがわかっているのに心だけが先行してしまう。うーん、自分の書いた文章なだけあってやっぱりテーマは大好きですね笑
さて、第5話で終わるはずが、ご都合主義で第6話が加わり、さらには第7話がおまけで追加される。ここはまさに物語の質をあげるために足したのではなく、本来の明るい話、正しくはわかりやすい明るい話を書きたいという思いが作った2話分でした。
映画「君の名は。」でも、最後のシーンに振り返るか振り返らないかの問題があるように、多分別れた人間関係の再構築を誰もが納得する展開で描くのは難しいなと思いました。当時の私自身はこんな主人公では幸せになれるはずがないと思いつつも、こういういろんなことを考えられる人間が幸せにならない世の中ってどうなのか? という思いの間にいました。
正直、最後の再開によって物語の質は落ちたと思いますが、当時の私自身の感情も加味して、やっぱりこの小説は私は好きです笑 綺麗事もいいし、現実実もいい。何がダメだったかと言えば、プロットが脆弱でどっちの展開にするかがブレてたとこですかね?笑
こういうご都合主義の小説もいつかもう一度書いてみたいものです。
目次
写真:ジブリ美術館