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【CIN】 ギャビン・ラックス獲得を考える

現地12/6レッズはドジャースからギャビン・ラックスを獲得。
ラックスと交換で2025年のドラフト戦力均衡ラウンドA指名権(37位前後)と2024年の3巡目指名の外野手マイク・シロタを放出した。

今回はこのトレードについてまとめていく。


ポストシーズンを狙うための動き

2024年のレッズは再建中のチームではなかった。
2023年にマット・マクレインエリー・デ・ラ・クルーズらの若手野手陣が続々と出現していたし、オフにはスプリッターやチェンジアップを武器とするフランキー・モンタスニック・マルチネスブレント・スーターエミリオ・パガンら投手を積極的に獲得。勝負する姿勢を見せた。
しかし、2024年シーズン蓋を開けてみると野手陣と先発ローテに故障者が続出、結果77勝85敗で地区4位と残念な形に終わってしまった。

そして、このオフである。
先発ローテに安定感を持たせるブレイディ・シンガー、問題となっていた捕手の守備力を強化してくれるホセ・トリビーノの獲得。
どちらも改めてポストシーズンを狙うために納得できる補強である。(正直に言うとシンガーの補強についてはちょっと微妙だと考えている)

さて、今回のギャビン・ラックスの補強である。
マクレインのケガの具合や薬物での出場停止明け後に成績を残せなかったノエルビ・マルテのことをを考えると少しでも選手層を厚くすること自体には賛成である。
ポジションとしてはレギュラーとユーティリティの中間といった形になると考えている。
ラックスレベルの打撃力の選手をユーティリティとして使えるならチームとしてもかなりのプラスである。
ポストシーズンを狙うために選手層を厚くするための補強と考えれば十分納得できる動きである。

打撃力を伸ばせるか

ラックスは守備面ではほぼプラスにならない。
指標面では内野、外野どのポジションでもマイナスの数字を出しており、2024年開幕前に送球面の不安でショートからセカンドにコンバートされたことを考えるとサードを守ることをできるかも現状不安である。
ただ、2024年主にサードを守ったマルテとジェイマー・キャンデラリオの守備指標がどちらもかなりのマイナスだったことを考えると平均レベルで守ることができればその分はプラスとなる。

ラックスに求められているものは打撃力と言っていいだろう。
同じユーティリティで右打者サンティアゴ・エスピノルが左投手に強いだけに、ドジャース時代同様に対右投手で数字を残せればかなりの戦力となる。
また、レッズの本拠地グレート・アメリカン・ボールパークは打者有利のボールパークとして有名であり、特に左打者にホームランが出やすい構造となっている。
打者有利の本拠地を味方につけてホームランを増加できれば最高の結果となる。

ラックスにとっても大事な2年

かつてドラフト1位で指名されトッププロスペクトの評価を得ていたラックス。
しかし、マイナー時代には強打を誇った打撃力も、メジャーでは活かせず期待通りの結果を残しているとは言いがたい。
すでにFAまで残り2年となってしまっており、今回のトレードはドジャースがラックスにある程度見切りをつけた形と見てもいいだろう。
ラックス本人にとってもこれからの選手生活を左右する2年となる。
ぜひレッズでそのポテンシャルを開花し、レッズのポストシーズン進出に貢献して欲しいものだ。

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