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【PHI】 Ben Davisがやらかしたお話とついでにフィリーズのブロードキャストの紹介

どうも、フィリーズ担当のペンでございます。
今回は読み物でございます。
noteの途中で今回のnoteを書こうと思ったキッカケについては書きますが、今回は現在フィリーズの試合で解説を担当しているBen Davis(タイトル画像右の方)が大昔にやらかしたことを書いてみたいと思います。
ちなみにそのやらかしを食らった相手もフィリーズに深く関わりのある人物だったりします。
今回はそんなBen Davisの話とついでに現在のフィリーズのブロードキャスト陣を軽く紹介してみたいと思います。
それでは、noteスタートです。

Ben Davisについて

まずBen Davisという人物から紹介していきましょう。
生まれはフィラデルフィア近郊の都市チェスターの出身で1977年生まれの現在45歳。
高校時代の1995年のドラフトでパドレスに全体2位で指名された強打の捕手になることを期待されていた選手でした。

ちなみに1995年のドラフトだと全体1位指名がエンジェルスで主に活躍したDarin Erstadで、2位がDavis。Davisより下位の指名にはTodd Helton(元ロッキーズ)、Roy Halladay(元ブルージェイズ、フィリーズ)などがいました。
そんなDavisですがメジャーリーグでは打撃が通用せず、目立った成績を残せずに現役を終えることになります。ちなみに現役時代に在籍していたチームはパドレス → マリナーズ → ホワイトソックスと一度もフィリーズに在籍したことがありません。
ちなみにフィリーズでの選手としての実績がなくフィリーズの解説を担当しているのは現役のブロードキャスト陣ではDavis以外にはいません。
では、そんなDavisがやらかしたこととは一体なんだったのでしょうか。

完全試合の最中に禁断の行為をしたBen Davis

それは2001年5月26日、クアルコム・スタジアムでのダイヤモンドバックスvsパドレスで起こりました。


この日はダイヤモンドバックスの先発だったCurt Schilling(フィリーズのエースとしても活躍した殿堂入り出来なかったあの方です)が絶好調で8回1アウトまで完全試合の投球を続けていました。
そこでDavisはとんでもないことをしてしまいます。

そう、セーフティバントを試み、しかも成功させSchillingの完全試合を止めてしまったのです。
この後でSchillingは完投こそしたものの四球も与えていれば失点もしているのでDavisがセーフティを成功させていなくても完全試合は達成していなかったかもしれません。
しかし、このプレーは大きな話題を集めることになり、特に当時のダイヤモンドバックスの監督だったBob Brenlyはこのセーフティバントに怒り心頭で試合中も試合後もDavisのことを「Chicken(臆病者)」と言いまくったため、Davisには「Chicken(臆病者)」という有り難くないレッテルが貼られることになりました。
ちなみに今でもBrenlyはこの時の怒りが収まっていないようで毎年ダイヤモンドバックスvsフィリーズのマッチアップがあるたびにDavisはこの時のことを蒸し返されていたです。(Brenlyは昨年の途中までダイヤモンドバックスの解説を務めていました)
Davisとこの試合後にDavisを擁護した当時のパドレスの看板であったTony Gwynnによると「この試合の時点でパドレスとダイヤモンドバックスは首位争いをしており、この試合も8回の時点で0-2と接戦だった。Davisの次の打者はこの年好調だったBubba Trammellであり、チャンスを作るためにどうしても出塁するしようとセーフティをしたのであり責められるような行為ではない」と述べています。また、Davisは後年になっても「今でももしあのシチュエーションで打席に立ったなら、私は間違いなくセーフティを試みていただろう」と述べており、セーフティで完全試合を打ち破ったことに後悔はないようです。ただし、Davisによると「20年経ってもいろんな場所でことあるごとに話題に出されるし、もし今の時代にセーフティをやっていたらSNSは炎上してアカウント閉じるしかなかっただろうね」とも言っています。(下は2016年の記事ですが、今でもことあるごとに話題にされるそうです。まぁ、このnoteでもネタにしてますしね)

このnoteを書いたキッカケ

このnoteを書いたキッカケは5/6のドラゴンズの大野雄大投手の幻の完全試合の投球中にタイガースの中野拓夢選手がセーフティの構えを見せたことに賛否両論が出ているのを見て、実際に完全試合をセーフティで潰した男はいつまで経ってもその話を蒸し返され続けているんだよというエピソードを教えたくなったからです。
中野選手も実際にセーフティをやっていたら、今ごろNPBのファンの皆さんは今ごろ大きな論争をしていたかもしれませんし、いつまでも語られる出来事になっていたでしょうね。

ついでにフィリーズのブロードキャスト(解説者)紹介

せっかくなので、Davis以外の今フィリーズの試合で解説を務めている元選手たちを紹介したいと思います。

■ John Kruk

1993年のワールドシリーズ進出時の4番バッター。
その1993年のオールスターでもスタメンで4番を務めたがその試合で例のRandy Johnsonの頭上に豪速球を投げられるパフォーマンスされている。

1994年のシーズン中に精巣がんが見つかり手術で休養、1995年には復活したがこの年を最後に34歳で現役を引退。
選手としてのピークの途中で現役を終えることになった可哀想な経歴の持ち主。
デビューはパドレスでその頃は1日中打撃練習をしていると言われた練習の鬼 Tony Gwynnと唯一一緒に練習できる選手と言われるくらいにKruk自身も練習の鬼だったそうです。

■ Ruben Amaro Jr.

こちらも1993年のワールドシリーズ進出メンバーにして、フィリーズの前の黄金期の時代のGM。
フィリーズのGMを辞めた後はレッドソックスとメッツで一塁ベースコーチを務め、2020年からフィリーズのブロードキャストに参加。
GM → コーチ → 解説とあり得ない経歴を経験している珍しい人物。

■ Mike Schmidt

説明不要のフィリーズ歴代No.1選手であり、殿堂入りプレーヤー。
「バットフリップが嫌い」と発言したり、セクシャルな発言で謝罪したりと時々その発言で問題を起こしている。

最後に

今回は昔話を書いてみました。
たまにはこういう読み物もいかがでしょうか。
好評ならまたこういう読み物も書いてみたいと思います。
それでは。

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