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【PHI】 クアーズ・フィールドに呪われている話

どうも、フィリーズ担当のペンでございます。
開幕早々フィリーズは勝ちに恵まれておりません。
私のnoteでは28人ロースターの間はテスト期間とずっと書いてますのでその間に勝率5割くらいに戻してくれればまったく問題ないと思っています。
とはいえ、そんなチームが不調の中で迎えたアウェイのクアーズ・フィールドでのロッキーズ3連戦正直とても嫌な予感したんですよ。
なんでって?フィリーズがこの10年間クアーズ・フィールドでのシリーズで一度も勝ち越していないからです。

確かにこの10年はフィリーズの再建期間などとも被りますので、多少は仕方ないところもありますが、その事情を踏まえても酷い記録だと思います。
もはや「クアーズ・フィールドの呪い」ですよ。

今日なんてKyle Schwarberのホームランで逆転して今日こそ勝てると思ったところで、開幕絶好調の山の神 C.J. Cron に逆転3ランホームランを打たれて結局敗戦ですよ。

これで今年のクアーズ・フィールドでのシリーズの負け越しが決定。
今年もクアーズ・フィールドで勝てないフィリーズは継続という形になってしまいました。
というわけで、今回はこの10年のフィリーズのクアーズ・フィールドでの惨敗の歴史を振り返っていきたいと思います。
それでは、noteスタートです。

■ フィリーズが最後にクアーズ・フィールドでスイープした2011年をまずは振り返る

2011年のフィリーズといえば、最強軍団という前評判通り102勝とレギュラーシーズンでは最高の成績を残しながらもディヴィジョン・シリーズでカーディナルスに2勝3敗で敗れ早々にポストシーズンから去ることになってしまった年でした。そのディヴィジョン・シリーズで最後の打者となった主砲のRyan Howardがその打席でアキレス腱を断裂してしまった姿はその後訪れたフィリーズの凋落の始まりと言ってもいいシーンでした。
前置きが長くなりました。では、そんな2011年のフィリーズはクアーズ・フィールドでどのような戦いをしたのでしょうか。振り返っていきましょう。

2011年 8/1-8/3 対クアーズ3連戦
8/1 ○ 4-3 ※ 延長10回Shane Victorino勝ち越しホームラン
8/2 ○ 5-0 ※ Kyle Kendrick 8回無失点の完璧な投球で完封勝ち
8/3 ○ 8-6 ※ Ryan Howard 1HR 4打点の大活躍(前日も2HRの活躍)

主砲Howardの大活躍もあり3連勝でスイープしていました。
あの頃は良かったなー(遠い目)。

■ フィリーズが最後にクアーズ・フィールドで勝ち越した2012年を振り返る

この年はRoy HalladayChase Utley, Howardらのケガやそれに伴う急激な劣化で81勝81敗と勝率が5割にまで一気に落ち込んだ年になります。
それでも、この年はクアーズ・フィールドで勝ち越しに成功しています。
それでは、結果について振り返っていきましょう。

2012年 7/13-7/15 対クアーズ3連戦
7/13 × 2-6 ※ Cliff Leeが6回に炎上し敗戦、この時点でLeeは1勝6敗の成績
7/14 ○ 8-5 ※ Vance Worleyが6.2回を2失点の好投
7/15 ○ 5-1 ※ Cole Hamelsが8回1失点の快投、Hunter Penceがダメ押しHR

懐かしい名前がいっぱいですね。この時期はCole Hamelsがピークの頃でしたね。クアーズ・フィールドでも問題なく快投を披露しています。

■ 地獄の日々を振り返る

さて、ここからは地獄の日々を振り返ってまいります。
気は進みませんがnoteを書き始めたからには突き進みましょう。

・2013年

この年は73勝89敗でついに負け越しに転落。
フィリーズにとってもここから地獄の日々に突入していきます。
ちなみにこの年を最後にHalladayが現役を退いています。
では、そんな年から始まった「クアーズ・フィールド」の呪いがどんなものだったか振り返りましょう。

2013年 6/14-6/16 対クアーズ3連戦
6/14 ○ 8-7 ※ Freddy Galvis 4打点の活躍で2-7からの大逆転勝利
6/15 × 5-10 ※ 先発 Jonathan Pettibone 3回7失点の大炎上
6/16 × 2-5 ※ 相手先発 Jhoulys Chacinが8.2回2失点の快投

Jonathan Pettiboneとはまた懐かしい名前が出てきましたね。
ただPettiboneが先発しているという時点でこの時のフィリーズが如何に怪しい状況になっていっていたのか分かるのが悲しいところです。

・2014年

この年も73勝89敗と勝敗は前年と変わりませんがこの年14年ぶりの地区最下位に転落しています。30台後半になろうとしていたJimmy Rollins, Utley, Howardの衰えに加え、前年遂に開花したと思われた当時のトッププロスペクトDomonic Brownが大スランプに陥った年でした。(そして、二度とスターの道へは戻ってこないわけですが)
それでは、そんな年のクアーズ・フィールドでの戦いを振り返っていきましょう。

2014年 4/18-4/20 対クアーズ3連戦
4/18 × 1-12 ※ 先発Jonathan Pettibone 4回 8失点の大炎上(またお前か)
4/19 × 1-3 ※ 相手先発 Jordan Lyles 7回 1失点(自責点0)の快投
4/20 ○ 10-9 ※ Ryan Howard 4安打 1HR 3打点の大活躍

奇しくも今年2022年とまったく同じ日程でクアーズでの3連戦があったんですね。それにしてもスコアが酷い。そして、何よりPettiboneが酷い。
でも、今年と同じ日程で最終日は勝ってるということは明日は勝てるということですね。

・2015年

63勝99敗でこの年も最下位。前年のオフからようやくチームの解体が始まりこの年のトレードデッドラインでHamelsが大型トレードでレンジャーズに移籍することになりました。ちなみに現在のエースAaron Nolaがデビューした年でもあります。
さて、そんな2015年のクアーズ・フィールドでの戦いを振り返っていきましょう。

2015年 5/18-5/21 対クアーズ4連戦
5/18 ○ 4-3 ※ Cole Hamels 7.1回 1失点 7奪三振の快投
5/19 × 5-6 ※ 5-5の8回裏にNick Hundleyが試合を決める勝ち越しソロHR
5/20 ○ 4-2 ※ Ryan Howard 3安打 1HRの大活躍
5/21 × 3-7 ※ Jerome Williams 5回 5失点の炎上

この年は負け越してはいません。もうちょっとで100敗のチームが2勝2敗で終わらせたのですから上出来でしょう。
それにしても、Howardはクアーズ・フィールド得意だったんですね。(この時期のクアーズに得意も不得意もあるのかという気もしますが)
通算36試合の出場で .305 10HR 29打点 OPS .954 と上々の成績を残しています。

・2016年

この年は71勝91敗で地区4位。この年の途中にCarlos Ruizがトレードでドジャースに移籍。オフにHowardがチームから退団と黄金期のメンバーが遂にみんな消えてしまった年でした。
一方で前の年にルール5ドラフトで獲得したOdubel Herreraがブレークするなど再建への道が一歩ずつ進み始めているように見えた年でした。(実際はそんなことなかったわけですが)
では、そんな2016年のクアーズ・フィールドでの試合も振り返っていきましょう。

2016年 7/7-7/10 対クアーズ4連戦
7/7 × 2-11 ※ Edubray Ramos 0.1回 5失点の大炎上
7/8 ○ 5-3 ※ 7回に代打Tommy Josephが逆転の3ランHR
7/9 × 3-8 ※ Jerad Eickhoff 5.1回 8失点の大炎上
7/10 ○ 10-3 ※ Cameron Rupp 4安打 1HR 4打点の大活躍

4連戦だと負け越しはしないんですね。
それにしても、Edubray RamosTommy JosephJerad EickhoffCameron Ruppと懐かしい名前が並びますね。

・2017年

この年は66勝96敗で4年間で3度目の最下位になっています。
Rhys Hoskinsがシーズン途中でデビューして驚異的なペースでHRを連発した年ですね。
さて、そんな暗黒期真っ只中の中でも多少の光明が見えてきた???年のクアーズ・フィールドでの戦いも振り返っていきましょう。

2017年 8/4-8/6 対クアーズ3連戦
8/4 × 3-4 8回裏にDJ LeMahieuに勝ち越しタイムリーを許す
8/5 × 5-8 Nick Pivettaが2.2回で8失点の大炎上
8/6 ○ 3-2 9回表1-2の状況からCameron Ruppの2ベースで大逆転

毎年誰か1人は先発が燃えている気がしますね。
そんな中8/6の試合ではあと3アウトでスイープの状況から大逆転してみせる劇的な試合も演じています。
ただ、それ以降もクアーズでは勝ち越せないのですが…

・2018年

オフにGabe Kaplerが監督に就任。FAでJake ArriettaCarlos Santanaを獲得するなど勝負モードに入るべくお金をかけ始めた年ですが、結果は80勝82敗で地区3位で勝ち越しにもあと一歩届かずと残念な結果になりました。
さて、そんな年のクアーズ・フィールドでの戦いですが正直この年が1番振り返りたくありません。理由は後述します。

2018年 9/24-9/27 対クアーズ4連戦
9/24 × 1-10 ※ Zach Eflin 2.2回 5失点の炎上、5連敗
9/25 × 3-10 ※ Vince Velasquez 3.2回 6失点の炎上、6連敗
9/26 × 0-14 ※ Nick Pivetta 4.2回 6失点の炎上、7連敗
9/27 × 3-5 ※ 初回に得点を許して以降一度もリードを奪えず敗戦、8連敗

151試合終了時点で78勝73敗で貯金5とほぼ勝ち越し確定だと思われていたこの年のフィリーズ。しかし、そこからアウェイでのブレーブス4連戦とロッキーズ4連戦を全敗。この8連敗でなんと5つもあった貯金を全部溶かすどころかクアーズ・フィールドでの最終戦で勝ち越しの可能性が消滅となってしまったのです。「クアーズ・フィールドの呪い」が完成した瞬間と言ってもいいでしょう。

・2019年

前年クアーズ・フィールドで勝ち越しの夢を潰されたフィリーズ。
この年にはナショナルズからFAとなっていたスーパースターのBryce Harperとの大型契約やメジャーリーグ屈指のオールラウンド捕手J.T. Realmutoのトレードでの獲得など補強も積極的に行い久しぶりのポストシーズンに進出するべく戦力を整えましたが、何とこの年も81勝81敗で勝ち越しさえ出来ず地区4位に終わってしまいました。
そんな期待外れに終わった2019年のクアーズ・フィールドでの戦いも振り返っていきましょう。

2019年 4/18-4/20 対クアーズ3連戦
4/18 × 2-6 ※ 相手先発 Kyle Freelandが6回無失点の好投
4/19 × 3-4 ※ 12回表に1点勝ち越すも裏にCharlie Blackmonがサヨナラ2ラン
4/20 ○ 8-5 ※ 7回にBryce Harperがダメ押しの3ランHR

今回のnoteを書いていて驚いたのですが、2014年・2019年・2022年とフィリーズはまったく同じ日程でクアーズ・フィールドでの3連戦を組まれています。こんなことってあるんですね。
しかも、過去2回は負け→負け→勝ちという結果になっており、2022年も今のところ負け→負けときています。つまり、明日は勝ちですね。
そう、明日は勝ちです。100%フィリーズの勝ちです。(ヤケになる中年)

・2020年

この年はコロナ禍での短縮シーズンのためクアーズ・フィールドでの対戦はありませんでした。ちなみにこの年も28勝32敗で負け越しとなっています。

・2021年

さて、遂に去年までやってきました。去年は82勝80敗で遂に2011年以来10年ぶりの勝ち越しを記録しました。
それでも、やっぱりクアーズ・フィールドでのシリーズでは負け越しています。こちらも振り返っていきましょう。

2021年 4/23-4/25 対クアーズ3連戦
4/23 × 4-5 ※ 9回同点でHector NerisがRaimel TapiaにサヨナラHRを被弾
4/24 ○ 7-5 ※ Rhys Hoskins 2HR 5打点の大活躍
4/25 × 2-12 ※ Chase Anderson 3.2回 6失点の炎上

もはや2018年のシーズン終盤での4ゲームスイープがあるのでスイープされなかっただけでもOKと思いますね。

・2022年

さて、今年です。すでに2連敗で負け越しが確定しています。
一応、振り返りましょう。

2022年 4/18-4/20 対クアーズ3連戦
4/18 × 1-4 ※ 相手先発 Chad Kuhlが6回無失点の好投
4/19 × 3-4 ※ 7回裏にC.J. Cronに逆転の3ランHRを被弾
4/20 ○ 9-6 ※ Johan Camargo 4安打 1HR 3打点の活躍

一体どうやったらクアーズ・フィールドで勝ち越せるのでしょうか。もう分かりません。

(4/21追記)
今年のクアーズ・フィールド最終戦はJohan Camargoの4安打 1HR 3打点とAlec Bohmの2安打 1HR 3打点の活躍で9-6で見事に勝利しました。
来年こそはクアーズ・フィールドで勝ち越し…スイープしましょう。

■ まとめ

クアーズ・フィールドなんて嫌いだ!!大嫌いだぁ!!
ロッキーズはアメリカン・リーグに移動だ!!
言葉が過ぎました。すみません。
自分で書いていて自分で精神的にダメージを食らってしまいました。
このダメージを癒すためにもフィリーズは明日勝ってください。→ 勝ちました!!
以上です。

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