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【PHI】 2013年のドラフト全体1位指名Mark Appelが30歳でメジャー初昇格

いつもお世話になっております、フィリーズ担当のペンでございます。
今回はあのMark Appelがついにメジャー初昇格を掴んだということで急遽急ぎでnoteを書くことにしました。
一度は野球の世界から退いた2013年のドラフト全体1位指名選手が30歳でついにメジャーリーグの舞台にたどり着いたわけですが、その過程での話については昨日からアメリカの現地メディアがすでに数多くの記事にしています。
ですので、そういうドラマ的な話は現地記事を読んでいただくか、またはそういう話は別の方が日本語の記事にもするでしょうからそちらをお読みいただくとして、今回の私のnoteではなぜAppelが今年メジャー昇格できるほどの好成績を残せるようになったのかについてまとめたいと思います。
それでは、noteスタートです。

Appelの経歴とドラフト同期の選手たち

上でこのnoteの本題については書きましたが、一応Appelの簡単な経歴とついでに比較としてAppelのドラフト同期選手たちもまとめてみたいと思います。

Mark Appel 経歴
2012年 ドラフト1巡目全体8位でパイレーツが指名 → 契約合意せず
2013年 ドラフト1巡目全体1位で地元アストロズが指名 → 契約合意
2015年 Ken Gilesとの交換でフィリーズにトレード移籍
2018年 現役引退
2021年 現役復帰
2022年 メジャーリーグ初昇格

次にAppelとドラフト同期の選手の中から特に現在メジャーリーグを代表する選手たちを一覧で挙げてみます。

2012年 ドラフト指名選手
・Carlos Correa
・Byron Buxton
・Kevin Gausman
・Max Fried
・Lucas Giolito
・Corey Seager
・Marcus Stroman
・Jose Berrios
・Stephen Piscotty → Appelとはスタンフォード大学の同級生
・Joey Gallo

2013年 ドラフト指名選手
・Kris Bryant
・Tim Anderson
・Aaron Judge
・Tyler O'Neill
・Cody Bellinger

近年FAなどで大型契約を結んだ選手が多いですね。
Appelがもし順調なキャリアを歩むことが出来ていれば、GausmanやBerriosのような大型契約を今ごろ結んでいたのかもしれません。
Appelがメジャーリーグに昇格するまでにどれほど時間がかかったかドラフト同期の選手と比べてみると改めてよく分かりますね。

Appelがメジャーリーグに昇格できた要因を探る

ここからは本日MLB.comがアップした以下の記事を参考にしていきます。

この記事では、今までのAppelのドラマ的な話も書いてありますが今年AAAで好成績を残している理由についても書いてあります。
ちなみに一度引退してから改めて復帰を目指す過程ではスタンフォード大時代の同級生であり、メジャーリーガーとして活躍していたPiscottyが刺激となっていたそうです。
それでは、Appelの今年AAAで好成績を残している要因について上の記事から探っていきましょう。
まずは去年2021年と今年2022年のAppelのAAAでの成績を比較してみます。

Mark Appel 21年・22年 AAA 成績比較
21年 15試合 46.2回 防御率 6.17 38安打 8HR 34四球 36三振 FIP 6.81
22年 19試合 28回 防御率 1.61 18安打 2HR 8四球 24三振 FIP 3.87

流石に今年の防御率1.61は出来すぎな感はありますがFIPで見ても昨年の6.81から今年は3.87とかなり改善されています。
特にHR/9が1.5 → 0.6に、 BB/9が6.6 → 2.6とHRと四球の数が改善されています。(HR/9は9イニング換算でHRを打たれた数、BB/9は同じく9イニング換算で四球を与えた数を表した数字)
参考の記事では以下のようにファストボールのコマンドと動きをよくさせるために投球フォームの改善に取り組み成果が出ているようです。

"Mattingly and Appel credit the success with a simplified mix, as well as mechanical adjustments that improved his command and movement on his fastball. After finding “leakage of energy” in the disconnect between his upper and lower half, Appel improved the efficiency of his delivery."

https://www.mlb.com/news/featured/mark-appel-long-path-to-phillies-bullpen

下半身と上半身が上手く連動するような投球フォームに改善できたとのことですが、実際に動画を見てみましょう。

こちらが昨年21年の復帰初登板の動画です。

そして、以下の3つが今年になってからの投球の動画です。

うーーーん、昨年の投球フォームでは上半身がツッコミ気味になっているのと投げ終わった後に身体が一塁側に流れているように見えますが、今年はそのツッコミや身体が流れる動きが修正されているように感じます。
ファストボールは97マイル程度のスピードが出ているそうなので、そのスピードのファストボールでコマンドが改善されればAAAクラスでは今年のように成績改善されるかと思います。

メジャー昇格初戦が始まります!!

今回は簡単に急ぎでAppel昇格に関するnoteを書いてみました。
時間もなかったので深くデータを見たりなどもできませんでしたので簡単な内容とはなりましたが、これくらいで締めたいと思います。
果たして、今日の登板はあるのでしょうか?
楽しみに待ちましょう。では。

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