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【PHI】 次はdeGromがターゲット? - Noah Syndergaard獲得の話
いつもお世話になっております、フィリーズ担当のペンでございます。
タイトルは釣りです。
フィリーズはトレードデッドラインの期間の最後のトレードとしてエンゼルスから先発右腕のNoah Syndegaardを獲得しました。
このトレードでタイトル画像のようにZack WheelerとSyndergaardが再び同じローテーションで投げることになりました。
今回のnoteではそんなSyndergaardのトレードについてまとめていきます。
放出されたのはあのMickey Moniak!!
以下、トレードの概要です。
トレード概要
LAA → PHI Noah Syndergaard SP
PHI → LAA Mickey Moniak OF, Jadiel Sanchez OF
対価となったのは、2016年のドラフト全体1位指名の24歳のMickey Moniakと21歳のスイッチヒッターのJadiel Sanchezの外野手2名。
Sanchezは成績は伴っていないが今後化ける可能性があるいわゆる「スリーパー」と言われているタイプのプロスペクトですね。
Eflinの代役としては次第点の補強
ここではトレードのポイントについて書いていきます。
Noah Syndergaardについて
今回のトレードは右膝の故障で長期離脱となったZach Eflinの代わりとなる先発を獲得することが目的となっています。
Syndergaardは20年の開幕前にトミー・ジョン手術を受けるまではMLBを代表する剛腕の先発として知られていましたが、復帰後は球速が全盛期より4マイル程度低下、それに伴い奪三振率も減少しています。
元々シンカーをメインに投げるグラウンドボーラーでもあったので、今年は三振が取れない分ゴロでアウトを稼いでいます。
Savantで指標を確認すると現在のSyndergaardは上述のEflinや現在の先発5番手のKyle Gibsonと似たタイプの投手と言えます。
下はそれぞれSyndergaard, Eflin, GibsonのSavantのリンクです。
今年の数字で見ると
Eflin > Syndergaard ≒ Gibson
くらいの評価だと思います。
Eflinの代役としては多少物足りないですが安い対価で妥当な先発投手を獲得できたのではないでしょうか。
Mickey Moniakについて
今年の春季トレーニングではホームランを連発しブレークを予感させる活躍を見せたMoniakですが、レギュラーシーズンになると今までと同じ「変化球にまったく対応できない」という弱点をあらためて露呈していました。
下のリンクはMoniakのsavantのページになりますが、変化球に対するWhiff%を確認していただければ、Moniakがいかに変化球に弱いかが分かります。
一時期はマイナーリーグレベルでも残念な成績を残しており完全な失敗指名とされていた選手だけにトレードチップになるレベルまで持ってこれただけでもフィリーズとしては良かったと言えます。
Moniakには弱点を克服して新天地エンゼルスで飛躍して欲しいですね。ただ今まで彼を見ていた限りだとかなり難しいとは思います。
まとめ
トレードデッドラインとなった8/2にフィリーズはエンゼルスと2件のトレードを成立させました。
この2件のトレードをまとめて考えてみましょう。
フィリーズ - エンゼルス間トレードまとめ
LAA → PHI
Brandon Marsh OF 24歳 28年まで保有可能(Moniakの上位互換)
Noah Syndergaard SP 29歳 オフにFA(Eflinの下位互換)
PHI → LAA
Logan O'Hoppe C 22歳 現在AA級、トッププロスペクト
Mickey Moniak OF 24歳 現在 AAA級(Marshの下位互換)
Jadiel Sanchez OF 21歳 現在 A級
フィリーズとしては、Moniakと同じ年齢で完全な上位互換となる選手ではあるがそれでもメジャーレベルでは打撃に苦しんでいるMarshとレンタルでEflinのケガの穴埋め要員として現状Eflinの下位互換レベルになっているSyndergaardを獲得した形になります。
前のnoteでも書いたのでくどくなり申し訳ないですが、この対価のためにO'Hoppeを放出したのは疑問が残ります。
現地の分析の専門家や記者の評価もいくつか読みましたが「エース級の先発を獲得するためにO'Hoppeを犠牲にするのは分かるがMarshのために犠牲にするのは理解に苦しむ」との見解が多いように見えます。
後から成立したこのSyndergaardのトレードで多少バランスが取れた気がしますが、それでも全体として結構な出血をしたトレードデッドラインになってしまったなというのが正直な感想です。
まとめも微妙になりましたがここら辺でこちらのnoteは締めとさせていただきたいと思います。
改めてトレードデッドラインの簡単なまとめのnoteも書きたいと思います。
それでは。
タイトル画像:https://sny.tv/articles/zack-wheeler-or-noah-syndergaard-who-should-mets-keep-for-2020-and-beyond