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【PHI】 プロスペクト2024夏~君がいなくなる前に 【MiLB】

オールスターも終わり季節はもう完全にトレードデッドライン。
最強?フィリーズはもちろん補強の噂が絶えない。

今回はトレードで他のチームに行く前に現状のフィリーズのプロスペクトをまとめていきたい。


トッププロスペクト + α

まずはトッププロスペクトと位置づけたい選手をまとめていく。

トッププロスペクト
アンドリュー・ペインター Andrew Painter RHP 21歳 AA
エイダン・ミラー Aidan Miller SS・3B 20歳 A+
ジャスティン・クロフォード Justin Crawford CF 20歳 AA
スターリン・カバ Starlyn Caba SS 18歳 R

ジョージ・クラッセン George Klassen RHP 22歳 A+
エデュアルド・タイト Eduardo Tait C 17歳 R

右肘のトミー・ジョン手術で2年も時が止まっているがケガの影響なく復帰できれば新人王の有力候補となるであろうペインター、今年のフューチャーズゲームに選出されたミラークロフォードのドラ1の3人に加え、メッツのフランシスコ・リンドーアと比較されるカバは現時点で多くの媒体で全体トップ100を受けるプロスペクト。
この4人に加え、昨年のドラフト5位指名でシーズン序盤にA級で無敵の投球を見せたクラッセンと、素晴らしいバッティングセンスを持つ若干17歳の捕手タイトの2人は現在の活躍を続ければ来年の開幕には全体トップ100を受けるプロスペクトとなるであろう。
この6名についてはよほどの大物選手との交換でなければ動かないであろうと見ている。

トッププロスペクト + α 参考映像

アンドリュー・ペインター

エイダン・ミラー

ジャスティン・クロフォード

スターリン・カバ

ジョージ・クラッセン

エデュアルド・タイト

トレードに使われそうなセカンドグループのプロスペクトたち

次はトッププロスペクトの1つ下の層セカンドグループのプロスペクトたちをまとめていこう。
この層のプロスペクトがこの夏トレードに使われる可能性が高いプロスペクトと言っていいだろう。
ここ数年だと昨年タイガースにトレードされたハオ = ユー・リーHao-Yu Lee)や一昨年カブスにトレードされたベン・ブラウンBen Brown)もトレード前はこの層のプロスペクトの評価だった。

セカンドグループ
サミュエル・アルデゲッリ
 Samuel Aldegheri  LHP 22歳 AA
ジーン・カブレラ Jean Cabrera RHP 22歳 AA
ブライアン・リンコン Bryan Rincon SS 20歳 A+ IL
ウィリアム・ベルゴラJr. William Bergolla Jr. SS/2B 19歳 A+
ガブリエル・リンコーンズJr. Gabriel Rincones Jr. OF 23歳 AA

今シーズンA+でブレークし先日AAへ昇格したアルデゲッリカブレラの先発コンビに、ショート守備の評価が高いリンコン、巧打のベルゴラJr.、フィリーズ傘下のプロスペクトではNo.1のスラッガーリンコーンズJr.の5名がセカンドグループと言っていいであろう。
特に先発のアルデゲッリとカブレラ、故障中とはいえ開幕前には一部メディアに全体トップ100の評価をうけトレードの問い合わせも多かったというリンコン辺りはターゲットになる可能性が高いだろう。

セカンドグループ 参考映像

サミュエル・アルデゲッリ

ジーン・カブレラ

ブライアン・リンコン

ウィリアム・ベルゴラJr.

ガブリエル・リンコーンズJr.

若手のプロスペクトたち

続いてこれから成長する可能性のある若いプロスペクトについてまとめていこう。
チームによってはスリーパーと呼ばれるまだ評価は高くないが若く才能のあるプロスペクトをトレードで狙うケースもあり、この層のプロスペクトもいなくなる可能性が大いにある。

若手のプロスペクト ★は注目選手
アルーン・エスコバル Aroon Escobar 3B 19歳 R ★
エンリケ・セグラ Enrique Segura RHP 19歳 A ★
アレクシス・デラクルーズ Alexis De La Cruz RHP 19歳 R
ニカウ・ポウアカ-グレゴ Nikau Pouaka-Grego 2B/3B 19歳 A
ギレルモ・ロザリオ
 Guillermo Rosario C 19歳 R
デヴィン・サルティバン Devin Saltiban SS/2B 19歳 A ★
ライリン・ヘレディア Raylin Heredia OF 20歳 A
ジャービン・アリアス Jalvin Arias IF 17歳 R

この中で注目選手として挙げたいのは打撃アプローチに優れたエスコバル、高い奪三振率を誇るセグラ、高い身体能力を誇る2023年のドラフト3位指名のハワイアンサルティバンの3名。
エスコバルとセグラはまだ評価が上がる前のスリーパーと言っていい存在だ。

アルーン・エスコバル

エンリケ・セグラ

デヴィン・サルティバン

評価は高くないが結果を残しているプロスペクトたち

最後に評価は高くないが結果を残しているプロスペクトたちをまとめていこう。

評価は高くないが結果を残しているプロスペクト ★は注目選手
マックス・ラザー Max Lazar RHP 25歳 AAA ★
カーソン・テイラー Carson Taylor 1B 25歳 AA
オット・ケンプ Otto Kemp 3B 24歳 AA ★
マービス・グレービス Marvis Gravis LHP 20歳 A ★
マーカス・リー=サン Marcus Lee Sang OF 23歳 AA
ロビンソン・ピーニャ Robinson Pina RHP 25歳 AA
ケーシー・スチュワード Casey Steward RHP 22歳 A+

ここでの注目選手はブルペンに転向したことで球速も平均程度に上昇し大ブレークに成功したラザー、ドラフト外契約だが走攻守に優れたケンプ、今シーズン先発でブレークに成功したが球速の減退で評価が上昇しないグレービスの3名。
球速の問題や元々の評価の低さからプロスペクトランキングは上がらない彼らにもぜひ注目してもらいたい。

マックス・ラザー

 オット・ケンプ

マービス・グレービス

プロスペクトが充実してきた、ただスラッガーがいない

ほんの数年前までMLBでも最下位レベルに近い評価だったファームシステムがデーブ・ドンブロウスキーによる改革でようやく少しずつプロスペクトが充実してきた。
この夏に何名かは違うチームに移籍するかもしれないがこのままファームシステムがさらに充実してくれると嬉しい。
ただ1つだけ不満があるとすれば、プロスペクトにスラッガータイプが少ないことだ。
今週開催された2024年のドラフトで1巡目に指名した選手もダンテ・ノリDante Nori)というスピードタイプの外野手であった。
フィリーズのフロントとしてはスピードタイプの選手たちにあとからパワーをつけさせることはできると考えているようだが個人的にはその点は懐疑的である。

今回のnoteは以上。
次はメリフィールドの解雇についてまとめようかと思う。

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