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【PHI】 7月とドラフトを振り返る回 【2022】

いつもお世話になっております、フィリーズ担当のペンでございます。
トレードデッドライン関連のnoteの執筆に集中してしまい、毎月の振り返りnoteの執筆が遅くなりました。
今回は6月に続き15勝10敗と好調を維持した7月について振り返ります。また、7月に開催された2022年のドラフトについても触れたいと思います。
それでは、noteスタートです。

■ 7月月間成績

フィリーズ 7月月間成績

7月 15勝10敗 貯金 5
シーズン 55勝47敗 貯金 8 勝率 .539 ナショナル・リーグ東地区 3位

■ チーム打撃成績(7月)
 得点 106 MLB 19位
 打率 .254 MLB 10位
 HR 32 MLB 9位
 四球 51 MLB 30位
 三振 201 MLB 20位
 OPS .710 MLB 18位

■ チーム投手成績(7月)
 防御率 3.33 MLB 7位
 失点 88 MLB 5位
 被HR 26 MLB 10位
 与四球 64 MLB 5位
 奪三振 218 MLB 17位
 FIP 3.70 MLB 8位

・打線総括

主砲のBryce Harperが離脱してしまった7月のフィリーズは得点が前月のMLB全体5位から19位へと大きく後退。
7月も貯金5と勝ち越しましたが打線がまったく機能せず敗戦という試合も多くありました。
Harperと共に6月打線を引っ張ったKyle SchwarberRhys Hoskinsの1, 2番コンビが揃って調子を落としたのも打線の不調に拍車をかけました。
そんな中で開幕から不調が続いていたJ.T. Realmutoがようやく好調モードに突入。7月は .358 5HR OPS 1.065 と低調な打線を引っ張る活躍を見せてくれました。
そして、もう1人Alec Bohmもとあるキッカケからフォームを修正し7月打率4割越えの大活躍を見せましたが彼については月間MIPのコーナーで取り上げます。

・投手陣総括

投手陣は軒並みMLBトップ10以内の月間成績を記録。7月に貯金5つも勝ち越しできたのも投手陣のおかげと言っていいでしょう。
ローテーションはAaron NolaZack WheelerのWエースに加えRanger Suarezも復調。
ブルペンもクローザーから外されたCorey Knebelとカッター中心の投球にモデルチェンジしたJose Alvaradoが復活。その結果トレードデッドライン終了後にリリースされたJeurys Familia以外はほぼ点を取られないブルペンに変貌。いつの間にかブルペンの強さで勝ち切れるチームになりました。
こんなに頼りがいがあるフィリーズのブルペンっていつ以来でしょうか。記憶にありません。

■ GAME TOPIC

7月は1試合だけ取り上げたいと思います。

・7/26 vs Atlanta Braves 7-5

8回裏3-4と1点リードされた場面でBryson Stottがリーグ屈指のブルペン左腕であるA.J. Minterから逆転の3ランHRを放って勝利した試合です。

Stottは大事な場面での勝負強さがあっていいですね。
同地区で上位争いをしているブレーブスとの試合でもあり、とても価値のあるHRとなりました。

■ Monthly Most Impressive Player

7月に印象的な活躍をした選手を1名表彰します。

・Alec Bohm

7月は 打率 .434 3HR OPS 1.089 の大活躍を見せたBohm。
この大爆発のキッカケとなったのは7月序盤に対戦があったカーディナルスのPaul Goldshmidt

※ The Philadelphia Inquirerの記事は有料記事です…多分。

直接Goldshmidtにアドバイスを受けたわけではなく、長年に渡り好成績を維持し今年もMVP級の活躍を見せているGoldschmidtとBohm自身のバッティングの違いについてKevin Long打撃コーチに相談。その相談をきっかけに前足の使い方を修正したところ、7月の大爆発に繋がったとのこと。
Bohmの野球に対する熱心さや真面目さも分かる良いエピソードですね。
この感じで成長していって欲しいものです。(目指せGoldschmidt!!)

■ ロースター情報まとめ

7月のロースターの関連の主な動きをまとめていきます。

  • 7/1 Oscar MercadoをDFA → 7/4 ガーディアンスがクレームし再獲得※ 一

  • 7/11-13 トロント遠征のためワクチン非接種のAaron NolaKyle GibsonJ.T. RealmutoAlec Bohmの4名が制限リスト行き

  • 7/14 Hans Crouseが60日IL入り

  • 7/15 Ranger Suarezが15日ILから復帰

  • 7/29 カーディナルスからEdmundo Sosaをトレードで獲得。交換相手はJoJo Romero

  • 7/31 Ryan SherriffをDFA

■ ドラフト振り返り(プロスペクト情報)

7月はドラフトがありましたのでプロスペクト情報の代わりにドラフトを振り返ります。

・フィリーズのドラフト傾向

2020年にBrian Barberがスカウト部門のトップに就任してからのフィリーズは2年連続で1位指名で高校生投手のMick AbelAndrew Painterを指名するなど上位指名でハイシーリングなドラフト候補を積極的に指名する傾向となっています。
上記のAbel, Painterに加え2021年に5巡目で指名したGriff McGarryは指名後その高いポテンシャルに見合う活躍を見せており、プロスペクトランク全体100位以内に入る評価をされるなど一定の成果が出てきています。

・ドラフト指名結果

1位指名で通算480盗塁、4度の盗塁王に輝いたスピードスターCarl Crawford(元レイズ等)の息子Justin Crawford(タイトル画像)を指名。Justinも父Carlと同じくスピードに恵まれており素晴らしいセンターになる能力があると評価されています。一方、まだ高校生で身体の線も細くすべてにおいて発展途上な選手でありギャンブルな指名と言えます。ハイシーリングな高校生を1位指名するという点ではこの2年のフィリーズの指名傾向と合致しています。
フィリーズは上記のJustin Crawfordを含め19名を指名。指名の割合としては高校生投手 1名、高校生野手 3名、大学生投手 7名、大学生野手 8名を指名しています。
個人的に注目しているのは、3巡目指名の大学生野手のGabriel Rincones Jr. 、4巡目指名の大学生投手のAlex McFarlane、7巡目指名の大学生捕手のCaleb Rickettsの3名です。(3名とも注目要素を書いていったらより長くなるので割愛します)
詳しくはMLBnote企画に参加されている桃色無職さんのプロスペクト評価をご覧いただければと思います。
まだ桃色無職さんのフィリーズのドラフト考察noteは投稿されていませんので、投稿されましたらリンクを掲載させていただきます。

■ 8月はmore betterよ(締め)

ポストシーズン進出も現実味を帯びてきたフィリーズですが、8月は29試合中メッツとブレーブスとの直接対決9試合を除く20試合が勝率5割以下のチームとの対戦と日程にも恵まれています。
勝てるチームからしっかりと勝ちを取っていくこともポストシーズン進出には重要な要素だと思います。
しっかり貯金を増やしてポストシーズン進出に向けて優位な状況に立って欲しいところですね。
それでは、今回のnoteはこの辺りで終わりとさせていただきます。

タイトル画像:https://thatballsouttahere.com/2022/07/18/phillies-5-things-know-draft-pick-justin-crawford/

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