【MLB】コーディネーターってどんな役職なの?(フィールドコーディネーター編)
どうも、フィリーズ担当のペンでございます。
また興味の趣くままフィリーズとは関係ないnoteを書いていきます。
今回のnoteも前回に引き続き最近メジャーリーグの各チームで増えてきた役職である「コーディネーター」について取り上げてみたいと思います。
今回は「コーディネーター」の中でもメジャーリーグのコーチ陣一覧の中でも比較的見るようになってきた「フィールド・コーディネーター」という役職について良い記事を見つけたのでそれについてまとめてみたいと思います。
贔屓チームに新しく生まれたよく分からない役職について調べたら…
2022年、筆者のもう1つの贔屓チームであるピッツバーグ・パイレーツに新しい役職が誕生しました。
Radley Haddad Game Planning/Strategy Coach
ちなみに本人のLinked inだと
Radley Haddad Run Prevention & Game Planning Coach
ゲーム・プランニング/戦略コーチ??ラン・プリザベーション & ゲーム・プランニング コーチ??なにそれ??
名前的になんとなく想像できる役職ですけども、改めて記事を探ってみました。
まぁ、役職の内容の紹介に入る前に簡単にこのHaddadコーチの経歴に触れておきましょう。
Radley Haddad (31歳)経歴
2013年ドラフト外でニューヨーク・ヤンキース入団、捕手として4年間マイナーでプレー
2017年から今年までヤンキースのブルペン・キャッチャー兼コーチング・アシスタントを兼任
2022年よりパイレーツのゲーム・プランニング/戦略コーチに就任
経歴を見ると5年間もコーチング・アシスタントをしていたとはいえブルペン・キャッチャーと兼任だったためか駆け出しのコーチのように感じます。(年齢もまだ31歳ですしね)
ちなみに学歴としては、インディアナポリスのバトラー大学(元ベイスターズのDan Johnsonやフィリーズでも活躍したPat NeshekにNBAホーネッツのGordon Haywardの出身大学)でファイナンスの学位を取得しているそうです。
そんなHaddadがパイレーツで請け負う「ゲーム・プランニング/戦略コーチ」とはどんな役職なのでしょうか。
「ゲーム・プランニング/戦略コーチ」とは「フィールド・コーディネーター」のことでした
MLB Trade RumorsがパイレーツがHaddadを雇用したことをまとめた記事が以下になります。
タイトルは「Pirates To Hire Radley Haddad As Major League Field Coordinator」と書いており、20年シーズンに「フィールド・コーディネーター」を担当したMike Rabeloが「三塁コーチ」に就任するにあたり、その代役のポジションとして雇用されたと書いてあります。
つまり、「ゲーム・プランニング/戦略コーチ」とは、パイレーツでの「フィールド・コーディネーター」の新しい役職名だったわけですね。
そうここでようやくお題の「フィールド・コーディネーター」の話になります。
実は先ほどのMLB Trade Rumorsの記事のリンクに前任のRabeloの「フィールド・コーディネーター」として仕事の内容をまとめた記事があったのです。
今回はその記事から「フィールド・コーディネーター」の仕事内容を理解したいと思います。
「フィールド・コーディネーター」のお仕事
こちらのPittsburgh Post-Gazetteの記事が「フィールド・コーディネーター」の仕事の内容をまとめた記事になります。
また一旦閑話休題しまして、まずは21年はパイレーツで「フィールド・コーディネーター」を務め、来年22年は「三塁コーチ」を務めるMike Rabelo(タイトルの写真も彼です)についてもHaddedと同様に経歴を振り返ってみたいと思います。
Mike Rabelo(41歳)経歴
2001年ドラフト4位でデトロイト・タイガーズ入団の捕手
2006-08年はタイガースとフロリダ・マーリンズでメジャーを経験
2010年引退
2011年 タイガースのマイナーチームの打撃コーチに就任
2014-19年の6年間タイガースの各マイナーチームの監督を歴任
2020年 パイレーツのアシスタント打撃コーチに就任
2021年 パイレーツのフィールド・コーディネーターに就任
2022年 パイレーツの三塁コーチに就任
なんかHaddedと経歴の差が違いすぎませんか?(ここで誤りに気づくべきだった…)
と一旦上の話は置いておきまして、これだけ指導者としての経歴を持つRabeloが21年にパイレーツの「フィールド・コーディネーター」として担当していた仕事を記事から抜粋していきましょう。
仕事一覧を見るとチームの中心の中の中心と言っていい仕事である。
マイナーリーグであらゆるクラスの監督を歴任し、メジャーリーグのコーチも務めたRabeloに適任の仕事であると言えそうです。
それだけにその後任がHaddedで大丈夫なのかという気がしてきます。
また、この記事では各メジャーリーグのチームが採用している「フィールド・コーディネーター」職についても触れられています。
メジャーリーグ各チームの「フィールド・コーディネーター」?たち
・レイズ Paul Hoover
肩書き : Field Coordinator(2019-)
・ツインズ Kevin Morgan
肩書き : Field Coordinator(2021-)
・カブス Mike Napoli
肩書き : Quality Assurance Coach(2020-)
・レッドソックス Jason Varitek
肩書き : Game Planning Coordinator(2021-)
・カーディナルス Patrick Elkins
肩書き : Run Production Coach(2020-)
・カーディナルス Dusty Blake
肩書き : Pitching Strategist(2021-)
「ゲーム・プランニング/戦略コーチ」は「フィールド・コーディネーター」のことではなかった
ここまで書いてから今回参考にしたPittsburgh Post-Gazetteの記事を書いているJason Mackey氏の別の記事を見つけてしまいました。
簡単に訳すと『「フィールド・コーディネーター」の仕事はRabeloが「三塁コーチ」になってもそのまま引き継いで仕事をするよ。Haddedの「ゲーム・プランニング/戦略コーチ」はまた別のタスクが与えられるよ。』ってことですね。
こうなると上に書いてるレッドソックスのVaritekが担当している「ゲーム・プランニング・コーディネーター」という仕事の内容も「フィールド・コーディネーター」とはまた違うのかとかいろいろと考えてしまいますね。
まとめ
今回は「フィールド・コーディネーター」が担当している仕事の役割についてまとめてみました。
チームの中心も中心の役職ということがよく分かりましたね。
「ゲーム・プランニング/戦略コーチ」についてはまた改めて調査してみたいと思います。
それでは、今回はこの程度でお暇いたします。