【PHI】 フィリーズの注目プロスペクトたちを知ろうの回 【A+~A編】
ありがとうございます、今日もCorey Knebelさんが大事な場面でホームランをいただきました。
ありがたいですね。
こんなんなんぼあってもいいですからね。
…お世話になっております。
昨日も今日もエモーショナルな敗戦をしたフィリーズ担当のペンでございます。
最近のフィリーズは「Baseball」ってスポーツじゃなくて「Extreme Losing」っていう新しいエクストリーム系のスポーツをやっているとかいないとか。
さて、今回はフィリーズのことを忘れるためにプロスペクトに現実逃避します。間が空きましたがフィリーズの注目のプロスペクト特集の第2弾をお送りします。
前回の特集はこちらになります。
ちなみになぜ第2弾が遅れたのか?
フィリーズのランク上位でA+, Aクラスに在籍している野手の皆さんの成績がとても残念だからです。
上はMLB.comの今年2022年のフィリーズのプロスペクトトップ30ですが、4位のJohan Rojasも7位のEthan Wilsonも14位のCasey Martinも揃って成績が残念なのです。
というわけでして、今年のマイナーリーグも50試合弱経過していますので今回は好成績を残している選手を中心に注目プロスペクトとして紹介していきます。
それでは、ようやくnoteスタートです。
■ A+ Jersey Shore Blue Claws
まずは今シーズンA+ Blue Clawsでプレーしている注目プロスペクトについてまとめていきます。
・Mick Abel
2020年のドラフト1位でMLBのトップ100プロスペクトにも選出されている正真正銘のトッププロスペクト。
高校時代からコーチとスピンレートを意識し研鑽した結果、4シームのスピンレートはメジャーリーグのトップクラスの投手たちと比べても遜色ない回転数を誇っています。スライダーとチェンジアップの評価も高く、将来的にもエースになれるポテンシャルと評価されています。
野球部門の最高責任者であるDave Dombrowskiからは「AbelはRoy Halladayを思い起こさせる」と殿堂入りを果たしたかつての大エースを比較対象に挙げており、その評価の高さが窺えます。
2022年は5/30時点で8試合に先発し32イニングで43奪三振、K/9 12.09と高い奪三振率を誇っていますが、今年も5四球を与える登板が合ったりなどまだコマンド面に不安が見られます。
とりあえずは怪我なく順調に成績を残していってくれればと思っております。
・Ben Brown
2017年33巡目の下位指名の22歳の先発右腕。
2019年にトミー・ジョン手術を受けた影響もあり、22歳の高卒投手としてはA+とまだ低いクラスに在籍していますが、開幕前に選手育成部門の責任者Preston Mattinglyからは「90台中盤から後半の良い4シームととても良いスライダーを持っている」と注目株の1人に挙げられていました。
今シーズンは4月は不調な投球が続きましたが、5月になってから一気に成績が向上。5月は4試合に先発し18.1イニングを投げ、防御率 0.98 30奪三振と圧巻のパフォーマンスを披露しました。
22歳という年齢を考えると6月以降もこのパフォーマンスを継続し、早めにAAに昇格して欲しいところです。
・Griff McGarry
最速99マイルの4シームにすべてプラス評価のスライダー、カーブ、チェンジアップを球種に持つとんでもないポテンシャルを秘めた昨年のドラフト5巡目指名の先発右腕。ちなみに来週23歳の誕生日を迎えます。
年齢からも分かる通り高いポテンシャルを持つにもかかわらず
大学4年までドラフトで指名がなかったのは、バージニア大学時代の通算で134イニングを投げ131四球を与えたという点でも分かる通りその壊滅的なコントロールにあります。そのコントロール難のため大学時代でもローテーションから外されていた時期があったほどです。
その年齢とコントロールの悪さからリリーフとして早期昇格をさせるべきという意見も多くありましたが、フィリーズとしては「4球種すべて一級品のエースになれるポテンシャルを持つ投手は先発として育てていきたい」ということで今シーズンは開幕から先発として起用されています。
今年は5/30時点で18.1イニングを投げ34奪三振と奪ったアウトの43%が三振と圧倒的な奪三振率を誇っています。そして、肝心の与四球数もまだ10個とMcGarryとしては今のところ合格点といい数字に収めています。
三振の後の仕草がすべてカッコよくて惚れちゃいますね。
どうにかして化けて欲しいものです。
■ A Clearwater Threshers
最後にAクラスのThreshersの注目選手を2名紹介します。
・Andrew Painter
昨年のドラフト1位指名選手であり、今シーズン驚異的な投球でただでさえ高かった評価が天井知らずの状況になっている脅威の19歳右腕。
今シーズンは5/30時点で8試合に先発 32.2イニングを投げ、防御率 1.38 60奪三振と驚異的な数字をキープ。また、プロ入りしてからまだ被HR 0を継続中とすべてにおいて規格外の存在になりつつあります。
平均97マイル越えの4シーム(5/15の試合では100.8マイルを計測)に加えとプラスピッチのスライダーにカーブとチェンジアップを織り交ぜた投球は現時点でも高い完成度を誇る。
怪我なく大事に大事に育てていきたい逸材ですね。
どこまで伸びるか楽しみでしょうがありません。
ちなみに同じドラ1のAbelとはすっかり意気投合しており、お互いにピッチングについて教え合うだけでなく、私生活でも一緒に趣味の釣りやゲームに興じる仲になっているようです。
・Hao Yu Lee
今回のnoteで取り上げる唯一の野手プロスペクトにして、唯一のアジア出身プロスペクト。台湾出身でPainterと同じ若干19歳。昨年2021年6月にアジア人選手のアマチュアプレーヤーとしてはフィリーズにとって最高額となる50万ドルで契約。
選手育成部門トップのPreston Mattinglyからもその打力のポテンシャルを高く評価されている。実際に2022年はAクラスとはいえ、5/30時点で41試合に出場し打率 .288 7HR OPS .869と19歳としては合格点を余裕で上回る成績を残している。(ここ最近スランプ気味ですが)
バッティングフォームは同じ二塁手でフィリーズのレギュラーを務めるJean Seguraに似ているように感じます。
優秀な打撃成績を残せる二塁手に育ってくれたら何もいうことないですね。
最後に
辛い時には現実逃避ということで今回はフィリーズ本体ではなくマイナーのプロスペクトたちについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
AbelとPainterのすでにトッププロスペクト評価を得ている2人はもちろんですが、台湾出身のLeeに持ち球のポテンシャルだけならAbel, Painterにも負けないMcGarryなど意外と数年後楽しみなプロスペクトは揃っていると思います。(トレードに出さなければですけども)
後は冒頭でも触れた通り、野手プロスペクトにもっと頑張ってもらいたいところですね。