【PHI】 オールスター2回のクローザー ジョーダン・ロマノ獲得
BREAKING!!
ブルージェイズからノンテンダーFAとなっていたオールスター2回のスタークローザー ジョーダン・ロマノと1年850万ドルで契約。
ブルージェイズも再契約を考えているとの報道が出ていた中で調停予想額の775万ドルよりも高い金額でフィリーズが契約した形だ。
今回はこのロマノとの契約についてサッとまとめたい。
必要だった右のブルペン補強第一弾
ジェフ・ホフマンとカルロス・エステベスがFAとなり右のブルペン補強が必須となっていたフィリーズ。
トレード市場でデビン・ウィリアムズ、ライアン・ヘルスリー、FA市場でカイル・フィネガン、そしてホフマンとの再契約などいろいろと話が出ていた中で最初に獲得したのがロマノとなった。
スライダーが武器のロマノは2022年と2023年にオールスターに選出されており、2020年-2023年の4年間で見ればメジャーリーグの中でもトップクラスのブルペン投手である。
2024年は右肘の故障もあり成績低迷、6月以降は登板することなくシーズンを終了することとなったが、ノンテンダーしたとはいえ古巣のブルージェイズも再契約を検討していたという話なので故障については問題ないと考えていいだろう。
一つ懸念があるとすれば、2024年は4シームの空振り率(Whiff%)が極端に落ちていたことだろうか。4シームとスライダーの2球種しかない投手なので片方の球種が弱くなると極端に成績が悪化する可能性がある。
クローザーではない
フィリーズはクローザーを固定しないブルペン運用で知られているチームであり、今回のロマノとの契約にも「クローザー確約」という条件は入っていないそうだ。
ただし、2023年に在籍したクレイグ・キンブレルのようにクローザーとしての実績がある投手がいる場合、セーブシチュエーションではクローザー経験者を重用する傾向があるので、ロマノが本調子であれば多くのセーブシチュエーションでロマノを起用することになるだろう。
まずは良い動き
2024年は故障・不調のシーズンだったとはいえ、オールスター級のブルペンを誰も放出せず、しかも安価で獲得できたのはまずは良い動きと言っていいだろう。
まずは夏のエステベスのように無茶苦茶なハイプライスでブルペンを獲得しなかったことに安堵しながらドンブロスキーノ次の一手に期待したい。