ラーサとヤーサのお話絵本シリーズ「ミロとシャスヤーと雨の国」その3
ずっと雨の降らなくなった村へ迷い込んだ吟遊詩人タストが、飲み水を分けてもらえず、途方に暮れていました。
そこへやって来たのは、小さな女の子とカエルでした。
「はい」
そう言って、自分達の飲み水をタストに渡しました。
「水がないと、カエルも死んじゃうから。」
大事な命の水をもらったタストは、お礼を伝えると、名前を聞きました。
女の子の名前は、シャスヤー。
友達のカエルの名前は、ミロでした。
それは、雨の国への冒険の始まりとなる、出会いだったのです。
続く。
戸張碧月