20年ぶりロード・オブ・ザ・リングめじろ押し!
ついにこの日がやってきました。
ロード・オブ・ザ・リングを語る日が。。。
ついに、ついに、ロード・オブ・ザ・リングイベントが盛りだくさん重なる日がやってきます!
まずは、ピーター・ジャクソン監督制作映画の「ロード・オブ・ザ・リング」より、ずっと前の時代設定の指輪をめぐる物語がAmazonのPrime Videoで「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪」というタイトルで始まります!
(「力の指輪」の、第二紀と呼ばれるこの時代は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」の遥か数千年前に設定された話です。)
放送開始は2022年9月2日(金)!
240を超える国と地域でプライム会員向けの独占配信なんだそうです。
指輪物語の世界がまた、壮大なスケールで観られるというのが、楽しみでしかたありません
(ToT)
そして、またまた泣けるイベントが!
映画「ロード・オブ・ザ・リング」の日本公開20周年を記念して、あのピーター・ジャクソン制作の3部作がIMAX上映されるそう!!
パチパチパチパチ!
9月16日に1作目「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」
10月7日に2作目「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」
そして10月28日に3作目「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
が、全国のIMAXデジタルシアターにて公開されるそうです!!
だいぶ前にも映画館での再上映を日本でやっていた時、観に行きましたが、当時イタリアではなんと、分割上映ではなく、
3部作揃ったことを記念して一気見上映を映画館がやっていて、なんてうらやましいんだ!と思ったことでした。
一気見上映ってことは、10時間近く上映するわけなので、イタリアの人のダイナミックさと、
「よくわかってらっしゃる!」感が強くて
ほんとにうらやましかったものです(ToT)
ロード・オブ・ザ・リングは、北欧神話を元に作られたJ.R.R.トールキンの原作「指輪物語」を基に、ピーター・ジャクソンが監督と共同脚本を手掛けたファンタジー映画です。
また、北欧神話の「指輪をめぐる物語」として有名な作品としては、ドイツの作曲家のワーグナーが作った楽劇(オペラ)
『ニーベルングの指環』の
序夜『ラインの黄金』、
第1日『ワルキューレ』、
第2日『ジークフリート』、
第3日『神々の黄昏』
という壮大な4部作もあります。
(全部観終わる時間はピーター・ジャクソンの映画よりはるかに長い!
4日もかけて上演される!)
ルーツのルーツがあるわけですねえ^ ^
話は戻り、、、。
作者のトールキンは「ホビットの冒険」という話を自分の子どもたちへの読み聞かせのために書いたので、
「指輪物語」(ロード・オブ・ザ・リングの原作)も児童文学としてカテゴリー分けされています。
が、恐ろしいほどの天才的研究者だったトールキンは、物語に出てくる世界を構築しきり、
言葉だけでなく、エルフ族をはじめとする種族、部族の、20もの言語自体を作り上げたりして、物語以上に、その独自の世界を作り上げ続けました!!
国も、種族も、言語も、世界観も作り上げ、北欧神話とミックスし、本当に存在したかのような、「古代の世界」を再現したような、そんな創作活動を続けた作家、研究者、哲学者、創造者でした。
なので、原作を読むと、児童文学と言われても、、、という難しさがあります(^_^;)
指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)は、
アトランティスが海に沈み失われた後の世界の、中つ国の人間と、
人間の姿をした古代の長寿のヌメノールという種族と、
不死と永遠の美しさと、叡智と魔法を手にした種族のエルフ、
地下の鉱物、金属の世界を統べる一族ドワーフ、
世界に数人しか存在しないガンダルフ達数人の魔法使い、
ホビット庄に住む、基本的にはその土地から離れず日々の暮らしを大切に生きるホビット、
という種族が、世界を支配するために悪の化身サウロンによって作られ配られた一つの指輪に支配され、
世界のよきものが失われていこうとするまさにその時、世界のために立ち上がる話です。
はっきり言って、気が狂うほど面白い物語です^ ^(好き過ぎる個人の感想です(^◇^;))
本は、最初のだらだらした展開に(トールキン先生ごめんなさい。)挫折しかけた方は
500万人はいると思います。
そこを、滅びの山を登るように、登れた人は、物語の面白いところへ後から後からグングン引っ張ってもらえます^ ^
映画の方は、映像化するのは無理だと言われた一大叙事詩的な壮大な空想に近い世界を、ものの見事にピーター・ジャクソンが映像化しました。
この人がまた、トールキンをしのぐ、こだわりの強い天才で、
なんなら、本より面白いのが映画、だとわたし的には思っています。
ただ、中で出てくるエルフのロスロリアンの森や、そこに広がる黄金の森「マルローンの樹々」の描写は、絶対本を読まないとわからない、それは美しい映像が心の中に、頭の中に、広がり、あちこちに本では詩や歌が散りばめられ、そこから脳内で想像される世界は、まさに「美しい体験」をさせてもらえるものでした。。。
また、大きいサイズの本が前に出版されたのですが、この本にだけ、指輪物語の挿絵画家として世界的に知られている「アラン・リー」の挿絵がふんだんに載っていて、見ることができるのですが。。。
これが、また素敵。。。(ToT)
割と最近出たこの本で、やっと沢山の絵が見られるようになったものの、当時アラン・リーの沢山の挿絵が見られた本は評論社のこのビッグサイズの本だけでした。
これは、素敵すぎました。。
世界中の人が、トールキンの指輪物語を、アラン・リーの挿し絵で楽しんできました。
そして、この映画が更に面白くなった理由の一つに、この世界を作り続けてきたアラン・リーをはじめとした「初期メンバー」をピーター・ジャクソン監督は主軸にした、ということがあります。
または、原作に忠実、もしくはその世界観を壊さない演出にこだわった、ということも挙げられます。
キャストも無名の人が多く、原作を読んだ人のイメージを損なわない世界観が再現されています。
そしてこの、指輪物語の挿し絵と言えばアラン・リーという、その人を起用し、アラン・リーの下絵を元に映画の世界のベースを作りました。
また、もう一人の指輪物語の挿絵画家としても有名なジョン・ハウもメンバーに加え、それは贅沢な、リズム溢れる土台ができたのでした。
という、理由もあって、挿絵のある原書はやっぱり読んでほしいところです^ ^
崇高な精神、美徳、見落とされがちだけど本当に大切なもの、
そういうものが、戦いにかき消されることなく、時間をかけて本には丁寧に描かれています。
みなみに、アラン・リーのことを全く知らないずっと昔、それは素敵な絵本を見つけ大事にしていたのですが、のちの映画ロード・オブ・ザ・リング公開後、見たことある絵だな??と思い調べたら、アラン・リーの本だった、ということがありました。
これはほんとにテンションあがりました(≧∀≦)
これがまた、不思議な話で、ドラゴンが出てきたり、とにかく美しい絵本なのでした。。。
話は戻って…。
歴史の長い作品ならではのエピソードにも枚挙にいとまがありませんが、例えば、同じ人がずっと関わる、というエピソードとして、こちらも。。。
1981年ラジオドラマで指輪物語が放送された時、イアン・ホルムが主人公のフロド・バギンズ役を演じました。
その後2001年公開の映画で、主人公のフロド・バギンズ役ををイライジャ・ウッドがやりましたが、その時フロドの叔父役のビルボ・バギンズ役として、昔ラジオドラマでフロド役をやったイアン・ホルムが、演じることとなります。
数奇な運命ですよね、、、
そして、うらやましい!
この後、2012年から公開されていく「ホビットの冒険」の映画にも、イアン・ホルムは出演します。
2020年に亡くなりますが、この物語には欠かせない生きた重要人物であったことに間違いありません。
そしてこのトールキンの書いた物語は、現在のロールプレイングゲームの元となったことも有名です。
旅の仲間を増やしながら、武器や防具、エルフや魔法使いのアイテムを揃えながら、絶対的な強者に最後の決戦に挑む。
ゆえに、トールキンの作品は金字塔ですが、映画を作ったピーター・ジャクソンも金字塔を打ち立ててしまいました。
当時、今では当たり前になったファンタジー映画のドローンでの撮影方法や、特撮、演出の仕方は、ここから始まりました。
またピーター・ジャクソンは狂気の沙汰と言うほどのこだわりを、
セット、撮影地、特殊メイク、装備、、、、あらゆるものに、みせました。
それはそれは、メイキングを読んだ時、思わずスタッフの皆さんに「ご愁傷様、、、。」と言いそうになるほどのものでした。。。
何万、何十万の兵士の戦いの物語なので、CGを使ったとしてもエキストラの数は半端なく、
おまけに人間以外の姿の設定の存在ばかりなので、ゴムマスクから、ゴム耳、足、腕、カツラ、ヒゲ、衣装、武器、防具、、、
それはすさまじい数だったようで、セットの数も半端ないし、
準備された量もボツになった量も、ただことではないことがメイキングによって明かされています。。(やっぱり、ご愁傷様。。。(^◇^;))
そして、撮影地は人の入ったことのない大自然の奥地のため、撮影は飛行機やヘリで。。。
人が入ったことのない大自然の土地での撮影のため、現状回復がオーストラリアとの条件のため、土地を10センチほど薄くはがし、撮影後元に戻していた。。。とか(ツッコミどころ満載です。。。^^;)
クレイジーと言う言葉がメンバーから飛び交う、素晴らしいクリエイター冥利に尽きる舞台裏で、これがまた最高でした。
当時のパンフレットやこちらの本で、上の内容はあますことなく書かれていました^ ^
この楽しさが、
クリエイターのみなぎる創作力のパワーが作品から伝わるところがまた、この作品を見る時の醍醐味です^ ^
そして、ハワード・ショアの音楽が素晴らしい(ToT)
かれこれ20年、何度も何度も見直し聴いていますが常に新鮮で、感動的です。。。
観る度に、音楽はこれ以外ありえないな、としみじみ感動するのです。。。
そして、ストーリーにふれると。。。
物語で最も重要なキーワードの一つに、
魔法使いガンダルフが主人公のホビットのフロドが、
ゴラムという存在を手にかけようとした時、
それををたしなめる時の言葉があります。
「情けじゃ。」
です^ ^
フロド「ビルボ(フロドの叔父、育ての親)が
(ゴラムに)会った時に殺しておけばよかったんだ。」
ガンダルフ「情けじゃ、情けがビルボが手を止めた。
死ぬべきものが生きながらえ、生きるべきものが死んでいく。
お前にそれが決められるか?
生と死を軽率に語ってはならん。
賢者といえども未来は見えん。
あのゴラムもわしらににとって吉か凶かわからぬが、何か役目がある身じゃ。
いずれ明らかになる。
ビルボの情けが多くの運命を変えた。」
フロド「指輪なんかもらわなければ、こんなことにならなかった。」
ガンダルフ「辛い目に遭うと誰もがそう思うが、思ったところで今さら変えられん。
それよりも自分は今何ができるかを考えるべきじゃ。
この世には邪悪な意志以外にも別の力がある。
ビルボは指輪に出会うべくして出会い、お前もそれを受け継ぐべくして、受け継いだのじゃ。そう思えば力も湧く。」
ネタバレ、スレスレなのでこれ以上は書きませんが、
世の中、何が正しくて何が間違っているか、
そんなところとは違う摂理で成り立っている、
そんな塞翁が馬的な、象徴的なシーンでした。
この部分は、原初の対訳では、もっとさらりと会話がなされていて、
ゴラムにも、役割がある、
というような伝え方になっています。
まさに。。。
何度観ても、後から後からじわります。
ロード・オブ・ザ・リングも、ホビットにも、時代が変わっても、変わらない理みたいなものがお手本のように描かれています。。。
英雄は最も醜い卑屈で卑しいものの奸計にはまり、手にかかり、この世から消え、
力を持ちすぎたものは時代の流れと共に身を退く日がやって来る、
最も崇高で立派なものは、時に闇に落ち、
ずる賢く卑しいものは悪知恵で最後まで生き延び、
最善を尽くす者であっても、自分の意志とは別の悲しみの地に行かざるをえないこともあり、
卑しいと蔑まれていたものこそが、この世を繋いできた立役者であることもある。
しかし、日々をささやかに丁寧に目の前のことを大切に生きる者の、
強さには一見、見えないようなしなやかな真の強さがあり、実はこの世界を良きものとして繋いでいたりする。。。
。。。
いやー、、、考えさせられる「王」と指輪の物語(T . T)
いやー、何時間でも何日でも何年でも、旅の仲間達と語り合いたい!
面白いです(ToT)
前に何度も音楽の授業で学生に、ワーグナーのくだりで、指輪物語繋がりでロード・オブ・ザ・リングを知っているか?と聞きましたが、ほぼほぼ、知りませんでした。。。(T . T)
なんで〜と思いましたが、はや、上映から20年。
高校生が生まれてない時期だった(ToT)(ToT)
それは、知らないわね、、、(^◇^;)
面白いよー、
色褪せないよー、
崇高な美徳や、義理と情けを教えてもらえるよー!
と、言いたい^ ^
心のダダ漏れる叫びはこの辺にして。。
映画は、
ロード・オブ・ザ・リング(旅の仲間)
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
の、順番です。
この後に作られた
ホビット/思いがけない冒険
ホビット/竜に奪われた王国
ホビット/五軍の合戦
の映画は、ロード・オブ・ザ・リングに出てくるビルボ叔父さんの、若かりし頃の冒険の話です。
何回も観ていると、ご先祖様からのつながりがわかったり、出演者があちこち紛れていたりで、なかなか感動します^ ^
これから始まる新しい「力の指輪」も楽しみにしたいと思います。
ただ、、、。
世界の流れがあるのは重々承知の上、差別も全く無い、その上で。。。
例えば日本のかぐや姫の物語を映画化、ドラマ化した時、出演者に青い目の金髪の人や、黒い肌の人がたくさん出演していたら、それは違う、となるのではと思います(^_^;)
差別ではなく、日本の昔話だからです。
なので、これから始まるドラマの登場するキャラクターの設定が北欧神話の、北欧の話なのに??という違和感はいなめません。
でも、歴史は何が本当かわからないのも事実なので、脳内設定を変えて楽しませていただきたいと思います^ ^
つい、数日前に、ロードからホビットまで、仕事の合間、休みの時、繋いで繋いで、また観てしまいました。。。
毎回、新鮮に泣ける(ToT)
このへんで最後にしたいのですが、、、、
当時、ロード・オブ・ザ・リングで世界が盛り上がった時、コンビニエンスストアのコマーシャルに主人公達フロドとサムのシーンが使われていたことがありました。
コンビニの店員が、疲れた時、
「あいつらも今、頑張っているんだ!」
と、店員が励ます回想シーンに、めっちゃ大事なクライマックスのシーンが使われていたのですが、
未だに大変な時、
「そうだ、フロドとサムもがんばってる。」
と思い直すことがあります。(すごい刷り込み(^◇^;))
日々をささやかに丁寧に生きるのは大切。
でも、その良きもの全てが失われようとする時には、立ち上がらないといけないこともある。
でも、朝日の昇る光の世界と、
夜の帳が下りた後の深い闇夜、
そのどちらが良い悪いではない、
みたいなこともあるだろうし、
永遠の銀色の世界に船で漕ぎ出して行けることができたら、また世界は違うんだろうけど、
今は、今の役を精一杯やるしかないのかな
(⌒-⌒; )
それとも、新しいストーリーへの突破口をちっぽけな存在なりにも見つける、そんなキャラ変ってできるのかな。
とにかく、ハートも全てが男も女もイケメン祭りで、最高の役者陣、スタッフ陣、演奏者達の繰り広げる、最高の剣士達の、魔法の使い手達の、鮮やかな技が繰り広げられていく、最高の物語です^ ^
熱く語る会をまた、一人でやってしまった
。。。
フィリップ・プルマンのライラの冒険シリーズ「黄金の羅針盤」とその3部作を前に語ってしまったnoteも自制がききませんでしたが、今回も好き過ぎる心の叫びにお付き合いいただきまして、ありがとうございました^ ^
あ!
ほんとに最後に(^◇^;)
指輪物語を書いたトールキンも、ライラの冒険シリーズを書いたフィリップ・プルマンも、不思議の国のアリスを書いたルイス・キャロルも、ハリー・ポッターの中で登場する魔法学校の撮影場所にもなったオックスフォード大学を出ています^ ^
最も好きな作品を描いた作家さんが、時代が違ってもここで学び卒業して行ったということが、またワクワクした気持ちをかき立てます。
行ってみたいなあ。。。
そんなこんなで、取り止めもない指輪物語大好きのダダ漏れの徒然でした。
ちなみに
(しつこい!(^◇^;))
この指輪の物語
(「リング」とワーグナーの好きな人たちからは、呼ばれる^ ^)
が好きで
ワーグナーのワルキューレが大好きで、ステンドグラスも昔作ったのでした^ ^
ワルキューレは、羽根の生えた兜と鎧を身にまとい、天翔ける馬にまたがり天界から、戦場で命を落とした騎士達の魂を迎えに駆け降りてくる9人の戦いの女神達のことです。
これだけでも、指輪物語、もう震えるカッコよさです(ToT)
というわけで、ほんとに終わります(⌒-⌒; )
さあ仕上げ、というまさにその時。
普段と違う道から帰っていると、、、。
そして、Twitterを開くと、、、。
これは、もしや、、、。
これはもしや、ロード・オブ・ザ・リングにもホビットにも出てくるドワーフの掘ったものでは…。
物語では、地下の世界はドワーフが制しており、それは美しい地下神殿を作り上げ、地底世界を統べていることになっています。
まさに、そのようなものが、
それも砕くことすらできない地底の建造物が見つかったそうです!
いやー、まだまだ物語は続く。
楽しみですねえ。
あれは(トールキンの作った物語)
わたし的にはほんとの話だと思っているので、わくわくします^ ^
ホビットはホビットの話で、ネタバレはネタバレの話で、また心の叫びをいつか綴らせていただけたら、と思います。
長くなりましたが、お付き合いいただきまして、ありがとうございました^ ^
これでほんとに最後です^ ^
それでは、皆さまもめくるめく、楽しい旅の時間をお過ごしください^ ^
ありがとうございました。
戸張碧月
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