ライラの冒険、黄金の羅針盤がダーク・マテリアルズになって復活!本と映画とドラマレビュー
フィールドを毎瞬、色とりどりにクリエイトする皆さま、こんにちは。
今回は、大人になって読んだ本の中で一番面白かった本
3部作「ライラの冒険シリーズ」がドラマ化されたので、観比べ、読み比べの、
本と映画とドラマのレビューや、徒然です。
これまでに、世界的ベストセラー、ライラの冒険シリーズの第1作目
「黄金の羅針盤」(the golden compus)が、
映画になるも打ち切りになり、
しかしなんと、今年ドラマになって帰ってきたお話から、
原作がどれだけ
どれだけ
面白いか、
これを知らないことはどれだけ人生がもったいないか、(と、わたしは思っている(^◇^;))
書かせていただきたいと思います。
(個人の思い入れが強い(^◇^;))
原作があれだけ面白くて、なのに、映画が打ち切りになり、でも、ずっと映像化を待っていたファンとしては、
今回のこの3部作のドラマ化は、ほんっとに嬉しかったです。
先日まで、ドラマ化されていることを知らず、でもたまたま知り、チャンネル登録と契約がないと観られないドラマだったので、手続きをして、すぐ全部観ました。
(2021.2.6加筆。ドラマを観るためのチャンネル登録について変更になっていたので、「」の申し込みでは、今は変わっていて観ることができません。)
「(有料動画サイトの宣伝のためではなく、わたしのような、ライラシリーズファンの方のために、観るための手続きについて参考になればと見るための手順のご紹介。
例えばわたしの場合、携帯で観たかったのでAmazonプライムから、スターチャンネルEXというところと契約して、計月額1500円程払うことになりました。
Amazonプライムが月額500円で、スターチャンネルEXが月額990円だったと思います。
ただ、最初は無料期間があるので、そこで解約してもいいようです。
でも、わたしは、第2部と第3部が控えているので一度解約してもまた、入らねばなりません^ ^)」
(ここまで。「」。
シーズン2が2月から日本での放送が始まるとのことで楽しみに登録し続けたスターチャンネルEXでしたが、なんとここでは観ることができなくなっており、スターチャンネルBS10に申し込みし直さないといけなくなっていました(ToT)
ずっとお金払ってきたのにー(ToT)
加筆終わり。)
(更に加筆 2023.6.10
今はU-NEXTのみで、最新話完結の3部作含めた全話が観ることができます。
1ヶ月無料期間があるので、一ヶ月で解約すれば全話無料で観られるとのことでした😮
観ましたよ。。。それはまた次回!
加筆終わり。)
イギリスBBCとアメリカHBOの制作で、
タイトルが
「ダーク・マテリアルズ 黄金の羅針盤」
となっていて、
3部作で全24話完結、
各部で、8話ずつという構成で、
第1部の黄金の羅針盤8話が、史上最高額のお金をかけて制作され、放送され、
第2部も制作決定、というところまで進んでいるようです。
撮影も始まっているとありましたが、コロナなどの影響が出ているのかなどは、わかりませんでした。
でも、なんといってもファンとしては製作陣の中に、原作者の
「フィリップ・プルマン」さんが入っていたことが、何より嬉しかったです。
そして、前回の映画の打ち切りをご本人も「遺憾」と述べていて、今回のことを喜んでいるとあったので、
本当に嬉しかったです。
原作者としたら、そうですよね。。。
まず、この原作がいかに面白いか、でも、世界的に評価されているにも関わらず、とても厳しい評価も受けている理由などを紹介したいと思います。
フィリップ・プルマンさんのこの「ライラの冒険シリーズ」は3部作あり、
第1部
「黄金の羅針盤」
第2部
「神秘の短剣」
第3部
「琥珀の望遠鏡」
が小説として完結して出ています。
(この作品の後に、その後のライラのシリーズも出ているようですが、日本語版はありません(ToT))
原作者のフィリップ・プルマンさんについてと、この作品について、ウィキペディアによると
「プルマンは1995年、その年の極めて優れた英国児童文学を顕彰するカーネギー賞のメダルをイギリス図書館協会から獲得した[4]。カーネギー賞70周年記念に、作品は委員会によって一般投票用の10の作品の1つに選ばれ、史上最も気に入られている作品を選ぶ一般投票によるものである[5]。 『黄金の羅針盤』は選抜候補リストのなかから国民投票を得て、2007年6月21日今までで最も優れた作品として「カーネギー・オブ・カーネギー」を受賞した。」
とあります。
また、Amazonの海外サイトでの本の作者について和訳すると、このように紹介されていました。
「 著者について
PHILIP PULLMANは、今日活動している著名な作家の1人です。 彼はダークマテリアルの三部作(ゴールデンコンパス、サブトルナイフ、アンバースパイグラス)で最もよく知られており、ニューズウィークで史上最高の小説100冊、エンターテインメントで史上最高の小説の1冊に選ばれました。 毎週。 彼はまた、ゴールデンコンパスのカーネギーメダル(および過去70年間で最も優れた子供向けの本のために読者が投票した「カーネギーオブカーネギーズ」)など、多くの著名な賞を受賞しています。 アンバースパイグラスのホイットブレッド(現在はコスタ)賞。 ブッカー賞ロングリスト指名(アンバースパイグラス)。 保護者の選択による金賞(微妙なナイフと琥珀のスパイグラス); アストリッドリンドグレン記念賞。 2004年、彼は大英帝国勲章の司令官に任命された。」
この後もいろいろと評価はされ続けるのですが、
とにかく、このフィリップ・プルマンという人のお話は面白いのです。
何が面白いかって、お話の世界観もですが、
キャラクターと、その性格が面白いのです。
そのキャラクターが、なんでそんな形と設定なのか、
そして、なんでそこでそんなセリフと行動を取ることを、想像して書けるのか。。。
それはきっと、フィリップ・プルマンという人が、
何より誰より、面白い人なのではないかと思います。
そして、
冒険心に溢れ、
果てなき世界を夢見て、立ち上がり、
狡猾に危険をかいくぐり、
仲間を助けることに、周到に、そして命をもかけ、
情熱に燃え、
でも、子どもの心のまま、
絶対あきらめたりしない。
でも、大人の感性と
大人だから手を汚すことを知っている。
それが全部あるから、あんな豊かなキャラクターが描け、
読む側は泣き、笑い、胸が熱くなり、
勇敢になり、一つの世界の悲しい終わりさえ、
受け入れていける強さを、
物語が終わる頃には一緒に、持たせてもらっている。。。
上手い言葉が見つかりませんが、それを持ち合わせた人としか言いようがありません。
とにかく、面白いのです。
これは、A I(人工知能)がどんなに優れていて、世の中に台頭しても、
この想像力と面白さは、真似できないことだと思います。
ぜひ、ファンタジーが好きで、
冒険が好きな人、
お子さんは、ぜひ読んでみてください^ ^
もともと、児童文学として書かれているので、子どもさんは目を丸くして、話を聴くか、
読むでしょう。
とはいえ、分厚い辞書3冊分の量がある本なのと、
実際読むとわかりますが、読み終わるには子どもにはかなりかかるかもしれませんが、
大人が読むには、読み応え十分、
楽しいだけで読めると思います。
大人はかつて、子どもだったので。
フィリップ・プルマンさんがどれだけ、ストーリーテラーとして面白いかというエピソードを読んだことがあります。
幼かった息子さんとレストランに行くと、
料理が来るまで退屈な息子さんのために、フィリップ・プルマンさんは、即興で物語を作り、話しをていたそうです。
その日も話をしていると、
途中、バリンっ!と大きな音がして、
息子を見ると、お話に夢中になり過ぎて、
口元に持っていっていた水の入ったグラスを、噛み砕いていたそうです(^◇^;)
目を見開いて、話に聞き入っていたので、息子さんは水の入ったグラスを噛み砕いたこともわからなかったとか(^◇^;)
ちなみに、わたしも、
初めて読んだ15年ほど前、面白すぎて何日も読みふけりすぎて、真夏の暑い中、気がついたら家の周りの鉢植えを全部枯らす、ということをやらかしました(^^;
やめられなかったのです、読み終わるまで…
面白くて…
暑い真夏のことで、かわいそうなことをしました。。。
それくらい、どうしてもしなければいけないこと以外のことを考えられないくらい、本が面白かったのです。
漫画やゲームも面白いので、同じようなことが起こると思いますが、
ライラの冒険は、大人になって読んだ小説の中で一番面白かったですね。。。
そして、また、
こんなに長い本で、こんなに変わったキャラクターや、登場人物が多いにもかかわらず、
作者の意向で、挿絵が一枚もないという設定が変わっていました。
手がかりくらいに、先ほどの本の表紙の絵があるだけなのです。
もう、想像するしかありません。
でも、想像するには究極のものを突きつけられるので、もうついていくのにも必死です。
想像し、そのキャラクターが動き、
その上にまた、新しいキャラクターが重なっていく。。。
パラレルワールドが重なる話でもあるので、想像しても、わからないようなものが出てくる。。。
でも、想像して、その世界の上に、また物語が構築されていく。
そうして長いからこそ、時間をかけて、頭の中で作り上がっていった「ライラの世界」は、
かけがえのない、わたし自身の冒険の旅にもなったのです。
ライラの冒険シリーズとは、ざっくり言うとこんなお話です。
(ネタバレなしです^ ^)
主人公のライラの住む世界は、人間の魂、精神が「ダイモン」という呼び名の、目に見える形で表に現れています。
それは、とても神聖なものなので、他人の「ダイモン」に触れることは、基本的には許されていません。
「ダイモン」はその人となりを現し、人によって動物であったり、爬虫類や虫であったりします。
高貴な精神の持ち主であれば、それを象徴するような生き物が表に現れています。
「ダイモン」すなわちその人の精神、魂の形は、
思春期を過ぎると生涯固定しますが、
それまでは、自由に形を変えることができ、一定ではありません。
主人公の女の子のライラは12歳。
パンタライモンという名前のダイモンを持っています。
下の方にいる「オコジョ」がパンタライモン。小鳥になったり、「ガ」になったり、自在です。
大人では、ヒョウであったり、サルであったり、ヘビから、オオカミ、ウサギに、虫まで、
その人の本質を表す生き物が固定して目に見える世界です。
そのライラの世界では、教権と呼ばれる絶対的な組織が世の中を支配しています。
その世界が、パラレルワールド、この次元とは違う次元と重なり合い、人には知られることのないところで、恐ろしい計画が遂行され、
その中で、次々と子どもが誘拐され、どんどん消えていきます。
ライラの友人もさらわれ探しにいきますが、
ライラは自分の背負った「真実を知ることのできる者」としての運命を知らず、運命の渦に巻き込まれていきます。。。
そして、第3部に至るまでに、世界の秘密と関わり、それを見届け、
大人への成長を、否が応でも、遂げていきます。。。
これは、読まないと全く想像もできない
とんでもない展開が待ち受けるお話です^ ^
最後は号泣でした。。。
また、全体を通して全ての名前が魅力的です。
パンタライモン、イオレク・バーニソン、
コールター婦人、アスリエル卿、リー・コーズビー、セラフィナ・ペカーラ、
シュヴァリエ・ティアリス、バルク、バルサモス、、、、、、
名前を連呼するだけでも、旅の楽しさが瞬時に蘇ります。。。
さて、小説への思い入れはここまでに、
それでは、映画と、ドラマのお話です。
映画は、キャスト、声優、スタッフ、全てにおいて、素晴らしく、
なんと言っても、原作には挿絵がない物語なので、全てキャラクターを想像していたわけですが、
その想像の世界とドンピシャの俳優陣、
キャラクター設定、
世界観のCG、
音楽、
衣装、小道具、、
もう文句なしの素晴らしいものでした。
当時、ロード・オブ・ザ・リングの映画を大ヒットさせ、世界のファンタジー映画の金字塔となり、礎を築いた、「new line cinema」がその時のスタッフと共に作った映画です。
(ちなみに、ロード・オブ・ザ・リングの大ファンでもあります。)
楽しみにしないわけがありません。
ところが、撮影後すぐ、
クリス・ワイツという監督が、監督を辞めたいと、辞めることに。。。
この時、もう映画の命運は決まっていたのかもしれません。
結局、監督がまた戻ってきたものの、打ち切りに。。。
そもそも、ロード・オブ・ザ・リング程の量の小説を、たったの2時間に収めることが、無理だったとも言えます、、、。
仕上がりは、コンパクトで、よくはできていたものの、本を読んでいるファンからすればもったいない、という状態で、
本を読んでいない人にとっては、なんか凄そうだけどよくわからない、、、となったようです。
これを子ども向けに作ってしまったことが、
作品が理解されないかもという不安と信頼のなさが、
この後の打ち切りにもつながったのかなとは思いました。
ただ、未だに残るレビューは、酷評につぐ、酷評ですが、絶対にそんなことはありません。
なんで、あんな酷評になるのかは理解できないので、映画関係者の方にはあのレビューは信じないでもらいたいです。
それにしても、ほんとに残念でした。
でも、今回また見直してみましたが、短いけれど、物語の中で伝えたかった最も大事なエッセンスは、ドラマよりこちらの方が伝えられていると思いました。
そして、この映画のキャスティング、衣装他、やっぱり、このままで観てみたかった、
それも、ロードオブザリングのように、3話完結の映画として。。。
ただ、本当の打ち切りの原因はこれではないようで、世界のキリスト教関係者からボイコット運動が起き、追い詰められての打ち切りのようでした。
クリス・ワイツ監督も今思えば、相当なプレッシャーをどこからかかけられていたのかもしれないな、と思いました。
この事をなんで知ったかというと、後からネットの世界のニュースでも知りましたが、
当時イギリス人の英語の先生といつも話すことがあり、その時聞いたのが、
「この映画は多分売れないね。
イギリスでは、この本は有名だけど、
「悪魔の書」と呼ばれていて、大人が子どもに絶対読ませてはいけない本と言われているからね。
イギリスは、キリスト教がカトリックにしろいプロテスタントにしろ、人口のほとんどだから、
それを否定してる映画だからね」
ということだったのです。
その時は、こんな面白い本と映画で、世界的な人気でカーネギー賞も取ってるんだから、
映画がダメになるもんか、
と、思っていました。
そして、世界のキリスト教会からのボイコットもあり、
映画は打ち切りとなりました。。。
ただ、この映画、たしかに最後、わたしも大好きな大天使が、えらいことを起こしてて、
とんでもない世界のどんでん返しがあるのですが、
だからといって、この物語の中の世界支配の「教権」が
キリスト教だ、とは一言も書かれていないし、
宗教的なことすら、その教えも何一つ、
書かれていません。
支配されている、という設定と、子どもを誘拐してよからぬことをしている、
ということだけです。
だから、逆に言えば、ムキになって本も映画も潰しにかかるということは、これがほんとのことだからかな、と思ってしまいました(^◇^;)
ちなみに、映画ロード・オブ・ザ・リングの原作「指輪物語」を書いたJ・R・R・トールキンも、
「不思議の国のアリス」を書いたルイス・キャロルも、
フィリップ・プルマンも、みな「オックスフォード大学」の出身です。
ハリー・ポッターの撮影場所でも有名な大学で、ライラの物語はこのオックスフォード大学の学舎から始まります。
この同じ場所から胸躍る作品が年代を超えて生み出されたというのもワクワクします。
ほんとに、行ってみたいと思います^ ^
そして、いよいよ、
2007年の映画の打ち切りから、なんと13年!
あのライラが戻ってきたのでした!
やったー!!!
すぐに一気見しました。
まずは、作ってくれてありがとう!でした。
ほんとにほんとに、ありがとう!でした。
ほんとに映画の打ち切りが残念でしたから。
ドラマ史上初の制作費というのも、作品へのリスペクトとしてなら、こんなに嬉しいことはありません。
まだ、24話完結の最後まで観てみないとわかりませんが、ここまで見終わっての感想は、
観ることができてよかった。
面白かった。
そして、最後まで観ないとまだわからない。
です。
作品の始まりなどは、小説に忠実で感動しました。
もちろん8話、一気見するだけの面白さと凄さはあります。
面白いです。
でも、一つ思ったのは、
小説で、心が子どもの時に戻ったような、空すら飛べる気がする、あのワクワク感で疾走して、
拳をあげて、
「イエーーーーーーーーイ!!」と、
声高に飛び上がりたくなったはずのライラの冒険シリーズだったのに、
とても、辛くて怖くて、
こんなに悲しい話だったっけ、、、、、と、なったことでした。
よく考えると、確かに、世界支配の教権と子どもを誘拐して恐ろしいことをしていくものと、対峙していく話ですから、
お話の中とはいえ、楽しむには恐ろしいことが起こっているのは事実でした。
ただ、それでさえ、だからこそ、
そこをたった12歳の少女が、
悪者も舌を巻くほどの雄弁さと知恵ででかわし、
大人でさえ、足のすくむ中を、一人でも向かい、
それに心を動かされたあらゆる種族が、大事なものを継いでいくために
命をかけても守ろうとしていくところが面白い痛快活劇のような話なのです。
そこに涙も、また、痛快さも、笑いも、勇気もあるのです。
だから、暗い話が、真の人の勇気と、愛を奮い立たせるのです。
ところが、ドラマはそういう小説で書き込まれる微細ではありながら、主軸となるものを、
どうしてもえがけないんだな、と少し思いました。
言葉多くできませんしね。
例えばこの話は、小説からの内容で、ドラマでは伝わらなかった部分なのですが、
主人公ライラが一人で凍った湖の側の小屋に夜中、行くシーンがあります。
第1部の黄金の羅針盤の小説の中で、わたしが最も感動した場面です。
それは、もう、大人でさえ恐ろしくて、村の人も恐ろしくて近寄れないし、
何か恐ろしいことが起こっているけど、大人も誰も近寄ることすら、それを覗くことすらできない、「恐ろしいこと」が小屋の中にあります。
でも、誰も近寄れないし、見にもいけません。
魂が恐怖で震えて、すくんで、
あってはならないことを、誰も受け入れられません。
その奈落の底へ引きひきずり込まれるような恐怖の中、ライラは一人、
震えながら、
失神するくらいの恐怖の中、
小屋へ向かい、「それ」を見に行きます。
なぜなら、それはしなくてはならない大切なことだからです。
それは、その後証明されるのですが、
その12歳の少女の信頼と勇気が、なぜ試されるのか、なぜ、それをライラはできたのか、
そこに、小説を読むと、泣き崩れるほどの感動を覚えるのです。
そして、勇気をもらえるのです。
それは、小説じゃないと、こちらに映像だけでは伝わらないし、全くわからないのです。
ホラーか、サスペンスみたいにしかなりません。
ですから、ドラマとしては素晴らしいのに、怖いところ、暗いところが目立つのです。
そういう感じのところがどうしても映像で伝えるのは難しいんだな、と思いました。
キャラクターや、イメージの違いは、もうどうしようもないので、そこは割愛しますが、
映像は美しいです。
そして、あのパラレルワールドがどう描かれていくのか、やっぱり楽しみで仕方ありません。
しかし。
このドラマ、もしかしたら別の次元で、ものすごいのではないか、と思うことが。
今、実は世界で子どもの誘拐とその後について、ものすごいニュースになっています。
わたしも知ってからはショックで、警察庁のホームページなどでも調べてみました。
世界でも行方不明の子どもの人数はすごいのですが、日本もものすごい人数なのですね。。。
10歳未満の行方不明者だけでも、年間7〜8000人。。。
意味がわかりませんでした。。。
ライラの物語をそんなふうに考えて読んだり見たことはありませんでしたが、
そのニュースや事実を踏まえて観ると、恐ろしいのもありますが、今というタイミングでこのドラマが「子どもの誘拐と残忍な行為、教権の恐ろしい事実」という怖い描き方をしているのは、もしかして、イギリスやアメリカに正義の意図があるのではないかと感じたのです。
考えすぎかもしれませんが、怖かったですT_T
とはいえ、作家本人が制作に関わっているのです。
そこは信じて楽しみに観ていこうと思います。
あきらめずに待っていてよかったです^ ^
実はずっと、ロード・オブ・ザ・リング制作の「new line cinema」と、監督のピーター・ジャクソンさんが、ライラの冒険シリーズを作ってくれないかな、と願っていました。
今回のドラマも楽しみですし、
もう、この時代、同じ小説や映画を違う人が何回も撮っても面白くていいと思います。
みんな、想像の中のキャラクターは違うわけですから、
みんなの中のライラを観てみたいものです。
それは、贅沢ですねー。
楽しみだなあ。。。
(勝手に飛躍^ ^)
ここまで書いておきながら、なのですが、
いつも思うのは、面白いかは、観てみないと本人にしかわからない、ということです。
つい、先日のことです。
ある方がブログで、「人生でアニメを観てこんなに泣いたことはないという程、泣いて泣いて泣いた、素晴らしかった」と、あるアニメのことを書かれていて、
そんなに面白いのかー、と観てみました。
かなり長いシリーズものでした。
むむむ。。。
涙が出なかったなあ、
琴線に触れなかったなあ、、、
が、感想でした。
調べたらとても人気の作品でした。
人は生まれた時に、どんなタペストリーを人生で織りなすか、決めてきていると言います。
それを知るには、その人がどんな物語にひかれるか、ということでパターンが見えるそうです。
なので、人それぞれ、観てみないと、
その人にとって面白いか、生涯忘れられない宝物になるか、わからないのです。
その人の人生の目的に全く関係ないものに、人は感動しないのです。
ライラの小説も全く面白くない人には面白くないのでしょう。
でも、ここに辿り着いてしまったということは、もしかしたら、
小説のページを開くことが、面白い冒険の始まりとなるかもしれません^ ^
長い休みを、皆さま楽しく過ごされますように。
フィリップ・プルマン原作
ライラの冒険シリーズ
「黄金の羅針盤」「神秘の短剣」「琥珀の望遠鏡」に関する、
本や、映画、ドラマレビュー、徒然でした。
ありがとうございました。
戸張碧月