クリスタルボウルはドレミを揃える?揃えない?
フィールドを毎瞬、色とりどりにクリエイトする皆さま、こんにちは。
tobari-moonこと戸張碧月です。
今日は、クリスタルボウル(水晶でできたボウル型の楽器)の音階を揃えて買うか、揃えずに買うか、について書いていきたいと思います。
クリスタルボウルは、とても立ち位置の不思議な楽器です。
海外で、代替医療器具として認められていることから、日本ではヒーリング楽器とも呼ばれる存在となっています。
実際、血流の改善など科学的にも証明されているようですが、実際長く続けて演奏し、体感した感覚から言うと、「血管のマッサージ」「振動療法」と言われるのは実感できるところです。
そのため、美しい音が出て、ドレミファソラシドの音階で揃えることもできますが、楽器として正確に音を揃える人よりも、振動を体感してリラックスするために、敢えて、音は揃えない、正確なドレミを揃えない、ということがあります。
絶対音の「ド」がピアノでいう「調律されたド」の音だったとすると、「音を揃えない、およそのド」というのは、ドの音に近いけれど、ピアノと合わせると全然合わない、低かったり高かったり、ぼやーんとした、だいたい「ド」に近い音、ということになります。
「音階を作ることができる楽器」では、音や音程が比較的重視されるにもかかわらず、クリスタルボウルは音や音階の正確さは重視されない「楽器」となっています。
ガングドラムや、カリンバのように、どこから叩いて鳴らしても美しい音に聴こえる楽器もありますが、クリスタルボウルも比較的、そういうものに入るかもしれません。
逆に音階がなくて、不思議な音の混ざり方に、右脳と左脳が音を判断することをやめることが、リラックス状態につながるようです。
実際、クリスタルボウルの音を聴くと、両脳状態(普段はどちらかの脳が活発になるが、ある特殊な状況になると、両方の脳が同時に活発に動く)になり、深いリラックス状態になることを科学的に調べてくださっている方もいます。
ドレミファソラシドが絶対音だと、音が鳴った時、音階の次に来るであろう音を、頭で考えてしまい、神経が起きてしまってリラックスするまでに少し時間がかかる、ということが起こっていると感じます。
とはいえ、ドレミを正確に揃えたクリスタルボウルでも、20分以上横になって聴いていると、倍音の重なりが多いため、音を判断していた「起きた神経」は途中から判断することができなくなり、それをやめていきます。(倍音とは、一つの音が鳴る時に実はいくつもの音がなっている音。)
そして、深いリラックス状態の時に出る脳波が出ることも証明されています。
(これは、演奏をしている中で、身体が深く眠った状態がしばしば起こることが体感されるので、理解できます。)
メロディーがなくても、鳴らし続ける音をただ、目を閉じて聞くことでリラックス状態を作れる楽器、と言われるため、クリスタルボウルは音楽の経験のない方もすぐ楽しめる楽器として広く購入、演奏されています。
しかし、これほどクリスタルボウルが購入されているのは日本だけなんだそうです。
そして本題の、音や音階を揃えたものと、揃えないもの、どちらがどうなのか。
結論から言うと、揃えないなら不協和音のことを知っておいて、極端に不快な音の組み合わせが度々演奏中に鳴らないようにすることに、気をつける。
揃えるなら、目的と用途を使い分ける。
例えば、音楽の伴奏として使う時は、コード進行内の音をはずさない、
リラックスして聴いてもらいたい時は、間違えた音に聞こえる音階や音の進行は避ける、
音階や次の進行をあまり感じさせないような音を選ぶ、ことが大切だと思います。
沢山のボウルを揃える時、絶対音か、およそのドレミで揃えるか、は、用途による。
一つだけ買う時は、好みや心地よさなどを大切にする。
後から、買い足すことを考えての購入の場合は音が正確に再現されにくい製法で作られているので、およその音で買いながら、前の音との極端な不協和音にならない音で買う。
というのがオススメかと思います。
演奏してきて感じることですが、およそのドレミのクリスタルボウルは、経験的にリラックス状態になる時間が早いと思います。
とはいえ、先に書きましたように、倍音が豊かで振動が強いため、絶対音でも5分から10分長めにかかるとしても、同じリラックス状態になります。
(絶対音だけのクリスタルボウルでドレミファソラシドを揃えて演奏した場合です)
そして、他の楽器と合わせる場合は、やっぱりより正確な音の音階で揃えられたクリスタルボウルがオススメです。
およそ「ド」では、音の開きが大きすぎると響きが合わないので、違和感として感じられます。
今、結論の出ていない、Hz(ヘルツ)、音の周波数問題というものがあります。
世の中では戦後、アメリカによってラの音が、440hzと決められたのですが、クラシックをはじめ、多くの演奏家達の中ではそのピッチは演奏に使われていません。
それは、自分の楽器で体験的に「いい音」がそのヘルツではないとわかっているからです。
ただ、じゃあ、癒しのヘルツと言われるヘルツがどの周波数か、となると、ある特定の下げた低いピッチが癒される、と言われたり、逆にオーケストラピッチは上げられていたりと、まだ結論は出ていません。
クリスタルボウルはまだ世に現れてから歴史が浅く、音楽経験がなくても誰でも演奏でき、ヒーリングもできるものと言われ、短期間で、一部では資格も発行されています。
そんな中で、自分の持っているクリスタルボウルの音が、どんな組み合わせの音を鳴らせる音や音階なのか、音楽的にも綺麗な組み合わせはどんな和音なのか、長く演奏するようになれば、音楽的なステージを上げていきたくなるものだと思います。
クリスタルボウルを一つずつ、後から購入して増やし、音の組み合わせや、音階は関係なく買ったので音が合わず、困っていると相談されたことがあります。
なので、もし、音楽的にもレベルアップしていきたいというところに来られた場合は、音や音階、理論的なことを知ることも、自信と演奏の幅を広げることにつながるのではないかと思います。
このnoteでは、クリスタルボウルを買う前や、買ってからでも、知っておくとよかった、という内容も、書いていきたいと思っています。
楽しいクリスタルボウル生活のヒントがあれば幸いです。
それでは、皆さま、今日も楽しい一日をお過ごしください!
ありがとうございました。
tobari-moon 戸張碧月