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この仕事……受けるべき？　３つの判断基準をもつと迷わなくなる

中村昌弘

フリーランスを９年やっていて常々思うことは、仕事（クライアント）を選べるメリットは大きいということ。苦手なクライアントと仕事をしなくてもいいですし、気乗りのしない仕事は断ってもいいですからね。

「仕事を選んでいるのか！　偉そうに！」と思う人もいるかもしれませんが、フリーランスは自分の身は自分で守るしかないので、僕はドライに仕事を選ぶことは重要だと思っています。

でも実は、このメリットは「どの仕事を受けるべきかの判断が難しい」というデメリットでもあります。

僕も独立したての頃は、「う〜む、これは受注しない方がよかったな……」という案件は結構ありました。これはクライアントが悪いのではなく、僕の判断ミスが招いたことです。

でもフリーランス９年目の今は、そういうミスはかなり減ってきました。その理由は、以下のように「仕事を受けるべきかどうか」の判断基準をつくったからです。

①報酬に満足するかどうか
②その案件が次につながるか
③クライアントへの恩義があるか

上記３つのうち２つ以上を満たしていれば受注します。１つだけであれば、それが強くないと受注しません。ゼロなら当然受注はしない。

たとえば、特に恩義もないし（③は該当しない）、報酬も低い（①は該当しない）けど、超大手メディアで実績公開OKなので次につながりそう（②がかなり強い）であれば、受注します。

もちろん、独立したての頃は仕事を選んでいる余裕はないかもしれません。でも、どこかのタイミングで判断基準は設けることは、自分を守る意味でも大事だと思います。

ちなみにＸを遡ってみたところ、どうやら僕は2021年には既に判断基準をもっていたようです（今と言葉は違うものの本質は一緒）。

話を戻して……このnoteでは、先ほど挙げた３つについて詳しくお話ししますね。

①報酬に満足するかどうか

もちろんお金がすべてではありませんが、生きていくためにはお金が必要。なので、報酬は無視できないところです。

ポイントは、受注する「最低単価」を決めておくこと。あらかじめ自分の中で「文字単価◎円（あるいは記事単価◎万円）以下なら受けない」と決めておくことは結構大事です。

低単価の案件を受けて疲弊することで記事の質が下がれば、それはクライアントに迷惑がかかってしまいます。だからお互いのためにも報酬額は重視しましょう。

②その案件が次につながるか

その案件を受注して次につながるか？　という視点も重要です。たとえば、以下のようなケースであれば次につながりますよね。

・クライアントがマーケ会社なので他の案件も潤沢にありそう（調査方法：社名でググってHP見るとか）

・実績公開できる案件なのでポートフォリオが強くなりそう

・クライアントがSNSで有名な人なので、満足いただけたらSNSで自分を紹介してくれそう

僕はこの中でも「強い実績になるか否か」を最重視しています。実績が積み上がれば、営業したときの受注率が跳ね上がるからです。だから、僕は報酬が低くても実績になれば受けることが多いですね。

③クライアントへの恩義があるか

最後は恩義。フリーランスの世界は、実は義理人情は大事です。長くフリーランスとして生きている先輩方を見ると、義理堅い人が多い気がします。

なので、たとえば僕は、報酬が低く実績公開できなくても、恩義がある人の案件は必ず受けます。そこに打算はありません。

自分とクライアントを守るために判断基準をつくる

今回紹介したのは、あくまで僕の判断基準です。もちろんそのまま皆さんの判断基準にしていただいてもうれしいですし、自分なりにつくってみてもいいと思います。

受注した後にモチベーションが下がってしまうと、仕事の質が落ちる可能性があります。そうなるとクライアントに迷惑がかかるので、判断基準をもつことは、自分を守ると同時にクライアントも守っているのです。


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