フリーランスには、“秘密の情報”をシェアする仲間が必要だ
ライターをはじめたばかりの頃、僕にはライター仲間がいなかった。大袈裟ではなく、ほんとに一人もいなかった。作ろうともしていなかったのだ。
僕は2016年2月にWebライターとして独立をしたが、はじめて同業者と直接会話をしたのは……なんと独立してから4年以上経った、2020年春ごろ。
Xで流れてきた「金融ライターの交流会やります」的な投稿をしていた人に、「不動産ライターだけどいいですか?」とDMをして交流会に参加した。
よく考えれば恐ろしい。未経験から独立したにも関わらず、4年間も同業者と絡んでいなかったとは……。
仲間からは“秘密の情報”が手に入る
現在僕は、1400人以上のライターが集まる「Webライターラボ」というコミュニティを運営している。そこで思ったのは、ここには "秘密の情報" が集まるということ。
たとえば、「ぶっちゃけインタビュー記事の報酬ってどのくらい?」とか「こんなクライアントいたんだけど、どう対応すればいいと思う?」とか。
表ではあんまり言いたくない情報も、仲間内でなら話せる。
あとは、「toBの仕事って難易度高いけど割と報酬いいよ」とか「最近SEOの案件は全体としては減ってるけど、この分野だと高単価な案件増えてるよ」とか、収入に直結するような情報も得られる。
これは自力で探そうと思ってもなかなか得られない。
そもそも、自分が持っているお得な情報やプライベートな情報(報酬とか)は、表でおおっぴっらに言いたくないもの。
でも、同業者の仲間に言う分には構わない。それは、共にライターとして励む大切な存在だと思っているから。仲間意識があると「一緒に頑張ろう」と思えるので、自分だけが知っている秘密は、むしろ伝えたくなるものだ。
先述した通り、僕はライターをはじめたばかりの頃は仲間がいなかったので、情報収集に苦労した。
なぜ仲間を作ろうと思わなかったのか? 今振り返っても明確な理由はわからないが、もしかすると書籍やYouTubeなどで、Webライターに関する情報を集められると思っていたのかもしれない。
しかし、今ならわかる。「秘密の情報」は仲間からしか得られないと。
そんな思いの丈や秘密の情報をシェアできる仲間の大切さを、Webライターラボというコミュニティを通じて身をもって感じた。
情報をシェアするために“1on1”をつくり出す
一方で、コミュニティ内で情報をシェアをすることにも課題がある。それは、あまりに人数が多すぎると秘密を共有しづらくなることだ。
Webライターラボの場合、1400人超の大規模なコミュニティということもあり、少人数の構図を作りにくいことに悩んでいた。
そこでラボでは、オフ会の頻度を増やしたり、オンライン交流会を毎月開催したりと、少数のコミュニティをつくり、情報をシェアしやすくなる場を設けることにした。
運営スタッフの皆さんの尽力もあり、ラボ内で交流が進み、少人数で集まる機会が増えてきた。
▼このように「ラボで知り合った〇〇さんとお茶しました〜」などの投稿をちょくちょく見るようになった。
そんな「少人数の交流」をテーマにしたイベントの中で、僕が特に好きなのが「ラボトーク」だ。
Webライターラボ内で「あの人と話したい!」という要望があれば、運営がマッチングさせるというサービスのこと。
たとえば、「ママライターが同じママライターに『時間の使い方』について聞きたい」とか、「金融特化ライターになりたいから、金融特化ライターとして活躍しているあの人に話を聞きたい」とか。あるいはシンプルに「雑談したい」でもいい。
実際に、1on1の場を用意することで親密度が上がり、お互いに "いい情報交換" を実現できているように感じる。少人数の場は心理的安全性を高めてくれるのだ。
同業者との絡みを増やすために
で、あるとき思った。そんなラボトークを、もっと大規模に開催したら面白いんじゃないかと。つまり、Webライターラボ以外の人も利用できるようにしたら、さらに交流が広がり、いい化学反応が起こるのではないかと。
だから僕は、それを実現するために新しいプラットフォームを構築している。同業者ともっと絡みたい! と思っている人は、期待して待っていてほしい。
「仲間が大事」というとありきたりに聞こえるかもしれないが、一人も仲間がいなかった僕が、4年の時を経てから気付いたことなので、逆に説得力はあると思う。
仲間 is キング。みんな仲間をつくろう。
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上述した通り、ライター同士が気軽にトークできるプラットフォームをつくっている。トーク以外にも、コンテンツや講座で学んだりもできるようにする予定。大部分は無料で利用できるようにする。
まだ完成するのは結構先だが、告知用のメルマガをつくった。興味がある人は是非ご登録をm(__)m
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