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絶対王者トプリアの次戦は?ヴォルカノ、ロペス、エフロエフ..だけじゃない!混戦のUFCフェザー級戦線

◾️UFC4連勝のザラルが初のランクイン

先週末のラスベガス大会の結果を受けてフェザー級ランキングが更新、10位のカルヴィン・ケイターに完勝したユーセフ・ザラルが初のランクインを果たし、12位に。敗れたケイターは4連敗となるも14位に踏みとどまった。

■階級変更も視野に入れる王者トプリアの次戦の相手は?

王者イアン・トプリアが頭一つ抜けている現在のフェザー級戦線。

ここ最近はライト級王者イスラム・マカチェフへの対戦アピールを強めているトプリア。それに対しマカチェフは「まずは自分の階級でやるべきことをやれ」と現時点ではトプリアの挑戦を受け入れる素振りはない。

そうなると、トプリアの次戦はマイアミで開催されるUFC314で、前王者でランキング1位のアレクサンダー・ヴォルカノフスキーとの再戦が濃厚となってくる。

先日、ファイトキャンプのスタートをSNS上で示唆していたことから、ヴォルカノの次戦が決定していることは明白。ただし、3月下旬開催のメキシコ大会で3位ディエゴ・ロペスと対戦するとの噂も出ており、ヴォルカノがトプリアとロペスのどちらと戦うかによって、今後の状況は大きく変わってくる。トプリア自身も次戦の発表が近いことを匂わせていたので、まずはそれを待つ必要がありそうだ。

◾️「極上のサバイバルマッチ」、「新旧ランカー対決」、「ランカーの座を守る戦い」が続々と

トプリアがいつまでフェザー級に留まるかは流動的ながら、現時点でタイトルコンテンダー争いは、フロントランナーにヴォルカノフスキー、次いでロペス、そしてスターリングとの激闘が記憶に新しい4位モフサル・エフロエフに絞られていることは間違いない。

しかしながら「その次」の座を巡る戦いも既に活発化しているフェザー級戦線。

ヴォルカノvsロペス戦が噂されるメキシコ大会では、元暫定王者で5位のヤイール・ロドリゲスと7位アーノルド・アレンによるサバイバル戦の計画があるとのこと。この勝負論のある極上のマッチアップは是非実現して欲しいところ。

UFC無敗で目下7連勝中の11位レーロン・マーフィーが、39歳のベテランで9位にランクされるジョシュ・エメットに挑戦する新旧ランカー対決は、4月5日開催のUFC FNのメインイベントとして行われる。新旧と称したもののマーフィーも既に33歳、タイトル挑戦を目指すうえで絶対に負けられない一戦となる。

11位ギガ・チカゼは正念場を迎える。ノーランカーながら3連勝中と勢いに乗るデビッド・オナマとの対戦がそれ。このオナマ、先日のUFC312でジェンキンスをチョークで仕留め、いよいよ覚醒した感のあるガブリエル・サントスを過去に2RでKOした実績が光る。キックボクサーとしてGLORYに出場経験もありながらMMAへと転向し、UFCのランカーにまで上り詰めてきたチカゼは、その座を死守することができるか。4月5日開催のUFC FNにて。

ランカーだけにあらず。UFCフェザー級はプロスペクトも熱い

ランカー以外にも、UFC王者を夢見て、新たに修羅の国へと飛び込んできたプロスペクト達もフェザー級は充実している。

23年に元CAGE WARRIOURS王者としてUFCと直接契約を交わしたモーガン・シャリエールは個人的イチオシの一人だし、そのシャリエールに土を付けたチェべ・マリスカルも言うまでもなく強い。

ケイプvsアルマバイエフ戦がメインイベントの3/1UFC FNで行われるハイダー・アミルvsウィリアム・ゴミスのニアランカー同士の無敗対決も非常に楽しみだ。

昨年のコンテンダーシリーズで契約を掴んだ選手の中ではオースティン・バシホセ・デルカドケビン・ヴァレホスは特に有望株。

しかしながら、バシはUFC初戦からプロスペクトキラーのクリスチャン・ロドリゲスとの対戦となりまさかの敗北。一方のデルカドは1RKOの圧勝で最高のUFCデビューを飾り、明暗が分かれてしまう結果に。

3月15日開催のUFC FNでのデビューが決まっているヴァレホスは既に完成形と言っても過言ではない実力者。特にボクサー彷彿させるパンチの技術が素晴らしく、今回もコンテンダーシリーズで見せたようなインパクトのある勝利を見せてくれることを期待したい。

そして、TUF32(ジ・アルティメットファイター)で優勝を飾りUFC契約を掴んだマイロン・サントスも忘れてはならない。ブラジル出身のストライカーは同胞のペレイラがメインイベンターを務めるUFC313でデビューする予定。ラスベガス開催のナンバーシリーズという最高の舞台でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか今からとても楽しみだ。

◾️強豪ひしめくUFCフェザー級戦線。そこにRIZINファイターがもし…

以上のように絶対王者トプリアを頂点に、まるでピラミッドを形成するかのように強豪が集まるUFCフェザー級。それもそのはずでMMAのフェザー級リミットは145lbs、つまりボクシングでいうウェルター級とほぼ同等で、MMAより歴史の古いボクシングで、ウェルター級が最も層の厚い階級の一つであることを考えると、フェザー級に強豪が多いのも腑に落ちる。

RIZINも大好きな身としては、そんな最高峰の舞台に、RIZINが擁するトップファイターのクレベル・コイケ鈴木千裕、そしてラジャブアリ・シェイドゥラエフが挑戦する姿を妄想せずにはいられない。


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