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ピーコさんとの思い出

●遠い昔、インタビューに応じてくださった「おすぎとピーコさん」

札幌でフリーライターをしていたとき、あるショッピングセンターの広報誌を作ることになり、巻頭記事として、ディレクターの方から、当時、辛口ファッション評論家として、またコメンテーターとして華やかに活動されていた「おすぎとピーコ」さんのインタビューを掲載することになったので同行願いたいという依頼を受けた。
札幌在住の私にとって青山のお宅にお邪魔する、というだけでテンション爆上がり。構成を考え、下調べなどをしていざ東京へ。青山の小さな通りの小さな建物のニ階、彼らのオフィス兼ご自宅に伺った。

●華やかな着物や洋服などがたくさんある部屋で賑やかにお出迎えいただく

テレビで見ていた以上に、特におすぎさんは饒舌。以下、当時の広報誌から、つたない私の記事、一部抜粋。30年前です💦

おすぎ あたし札幌でとーっても残念だと思うのは、あれだけ四季のはっきりした土地じゃない?それなのにさ、季節感あるおしゃれしてる人が少ないってことなの。
ピーコ 冬もおしゃれしやすいときだし。みんな春を待ってんだから、4月になったら気温なんか関係なく、こんなおしゃれをしようっていうの、あっていいと思うわ。
おすぎ 外の気温に合わせてたら、札幌で薄いはおりものなんか着る時期ないじゃない。寒いとこの人たちって、もこもこ、どたどたってかんじ
ピーコ おしゃれしたいなら、少しは我慢しなくちゃね。あと、夜ももっとおしゃれすればいいのに。
おすぎ そうよ、ススキノ、夜遅くまで女の子たくさん遊んでるのに、仕事んときとおんなじ服装でさ。
ピーコ セクシーなセーターをロッカーに一枚入れておくとか、昼間のおしゃれと夜のおしゃれを楽しめばいいと思う。
おすぎ リゾートでのおしゃれの方法も教えてあげたいわ
ピーコ タウンウェアとリゾートウェア、分けて着る人少ない。海も街も山も遊びも仕事もおんなじスタイル。

あぁ、失礼しました。今読み返すと結構辛口に札幌をディスっておられますが、そういう編集趣旨で彼らに登場願ったのだった。

●そしてやはり、キャラ濃いお二人だった

まざまざと蘇る、あのマシンガントーク、そして華やかな洋服や着物にあふれたお部屋。ニュースによると寂しい晩年をお過ごしだったようだが、当時のお二人は自由で勢いがあってご自身の道をまっしぐらに走っていた。
そんな絶頂のとき、お話を聞かせていただけて幸せだったな。
おしゃれな青山のご自宅に伺い、直接お話させていただき、私は大いに刺激を頂戴した。そしてこの度の訃報に、若かった自分をも思い出しながら、いろいろなことを思い巡らせているところ。
ピーコさん、楽しい思い出をありがとうございました。


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