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入院2日目

2020年5月30日

人の気配とまぶしい光に照らされて
ふと目が覚める。

わたしは病院のベッドにいて
光は看護師さんの巡回時の懐中電灯からのものだった。

起き上がって
目があった気がしたが
看護師さんは何事もなかったように
すっと姿を消した。

枕元のスマホを見ると朝の3時50分だった。

まだ外は暗い。

わたしはもう一度目を閉じる。

次に目覚めたのは4時30分頃。

さっきからあまり時間が経っていないのに
もう外は明るくなっていた。

病棟のこの階には多くの人が入院している。

わたしのように術前の人もいるだろうが、
ほとんどの人は術後だ。

点滴がかかっているバーを
カラカラとひきながら移動している人が多い。

苦しそうに嘔吐するような声と看護師の声以外は
ほんとうに静かだ。

今日が土曜日だから、
ということもあるかもしれない。

土日は看護師さんの数も少ないから
どうぞ協力と理解をよろしくね、
と昨日言われたのを思いだす。


あさっての手術日を前に
わたしは不思議なほど落ち着いている。


胸の内が静寂に満ちているのだ。


全身のだるさ、鈍い痛みはあるものの
時々
「なぜここにいるのだろう」
という想いが湧いてくる。


手術をする ということに
どうも
リアリティがない。

それでもこうして
パソコンに向かっていると
数分で体がだるくなって
横になりたくなるのも事実。

同じ姿勢を15分もしていると
つらくなるのだから
やっぱり身体の調子は
よくは ない。

それでも
こんなに静寂と歓びに満ちているのは
28日に参加しているオンラインサロンで
ずっとずっとやりたかった唄う会を
シェアさせてもらったことが
大きく関わっている。

わたしが参加しているのは

「魂と繋がる歌の唄い方®︎」の師匠
本郷綜海さんの
「新しい地球村」という
オンラインサロン。


そこに参加している村人たち(笑)が各々に
自分のシェアしたいことを
Facebookの「地球村」のグループでライブ配信するのだ。

うたうひと、かたるひと、
瞑想法やヨガや健康法をシェアするひと、
刺繍や、描いた絵や詩を見せてくれるひと…

みんな素晴らしくて、その都度、
そこに現れる人たちに目が釘付けになった。

みんな自分の好きなことや得意なこと、
分かち合いたいことを表現している。

その姿がまぶしい。

「わたしもやりたい!」

ココロが、そう叫んでいた。

つづく



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