家賃交渉の対応におこまりではありませんか?
札幌の賃貸市場はこれから閑散期を迎えます。
他の物件との差別化をしないと中々決まらない時期になります。
理由は単純です。
・繁忙期は地方から来る新入学、新社会人の方で初めての部屋探し、探す日も親と札幌に来る
土日しかないので、皆さん週末に物件の奪い合いになり、物件を決めた帰るという強い動機があるので結構簡単に決まります。
・閑散期は既に賃貸に住んでいる方が、現状不満や何となく今よりいい物件が無いか探し始める時期です。
必要に迫られていないですし、既に賃貸契約して住んでいる分一つ判断基準を持っています。
そうなると今と同条件で今よりいい部屋等という話になるので部屋探しは急に難しくなります。
こういった市場変化のため、閑散期からは仲介さんからの条件交渉が急に増えてきます。
慣れていない大家さんだと、繁忙期との落差に戸惑いどうして良いかわからなくなるかもしてません。
一番の判断基準は既に最新の正しい相場情報を把握しておくことですが、現場仲介でなければそれは難しいです。
そんな時の私が仲介・管理の仕事で経験してきた実感からの
家賃交渉の1つの判断基準をかきますのでご参照いただけたらと思います。
・家賃交渉の入った金額を差し引いた総額が切りのいい数字かどうか
例えば家賃4万円、管理費3,000円、駐車場10,000円
3,000円の家賃交渉
この場合、計算すると駐車場、管理費込合計家賃53,000円-値引き3,000円=50,000円
本件のお客さんのお部屋探し予算は駐車場込み5万円の可能性が高いです。
お客さんはほぼ全ての方が5,000円区切りで月額家賃の予算を決めており予算を超えることに
抵抗が強いです。
上記交渉の場合は慎重に相場を調べて、なるべく対応してあげるべきかと思います。
一方管理費込で5.5万円の物件に2,000円の値引き交渉が入る
この場合は差引後の金額が5.3万円、元々5.5万円予算で探しているお客さんが
部屋は気に入っているんだけど、もし下がると嬉しいなという程度の場合が多いです。
5万円予算の方が物件が無いから少し予算をあげるという場合は
まず2~3,000予算をあげてそこに2~3,000円の値引き交渉をかけます。
元々設定家賃が切り良い設定の場合そこに入ってくる多少の家賃交渉は動機があいまいな場合や
仲介営業主導でかけてきている交渉の可能性が高いです。
この場合は値下げ以外の交渉へ転換したり、交換条件を付けてみてもいいかもしれません。
例えば値下げは厳しいのですがフリーレント1か月でいかがでしょうかや
1,000円まではOK、2,000円の場合は広告料を1か月削ればOK等です。
元々予算内に収まっているので交渉内容とは違っても
何か1つサービスをしてあげれば十分に決まる可能性が高いです。
新築などは別ですが、閑散期交渉事があった場合は、門前払いはやめて何か答えてあげる姿勢を取ることを進めします。
お客さんはちょっとしたサービスで申込になることがありますし
仲介さんも交渉に対して誠実に対応しくれる良い大家さんという印象をもって
率先して紹介してくれるようになります。
このように、空室対策の為には仲介さんやお客さんの性質を理解し
うまく接していく自分の基準を作っておくこと
空室期間が長引けば、今まで入った交渉の内容を基に条件の見直しを図るなどの
長空にならない為の習慣作りが大切になります。
このように判断基準をお客様目線に変えて
安定的な賃貸経営にお役立ていただければと思います。