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Guppy, Go To (Show) Kyoto.

ぐすくです。


先月、金沢に行った。

金沢の香林坊大和で実施されているアイカツ!の期間限定ショップに行く方々に同行した。
催事場の一画でアイカツ!のキャラクターやモチーフグッズが販売されていて、3,000円買うとハズレ無しのガラガラくじが回せる。私はそのくじの末等の「ラブミーティア物語ポストカード」が欲しかった。

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同行の方々は、特賞や、稀に混じっているというサイン入り景品を狙っていて、 売り場→レジ→ガラガラくじ をぐるぐる回っていた。1回目のくじで末等を当てた私はそれを遠くから見ていたが、ガラガラくじから何色の玉が出てきたのか、彼らの表情を見ていればすぐにわかった。いずれもリアクションがあまりに素直で女児だった。


金沢は以前、茶道の合宿で訪れたことがあった。新幹線が開通するより前のことだ。今は金沢のランドマークとなっている鼓門も、当時はまだなかった。
幼い頃、家族旅行で能登半島に滞在したこともあった。金沢市内を散策したかどうかも覚えていない。

残っている記憶がおぼろげであるものの、能登にも金沢にも、機会があればぜひまた行きたいと思っていた。
だから私はこの旅をとても楽しみにしていた。


夕食は香林坊大和からほど近い「蛇之目寿司」というお寿司屋さんでいただいた。訪れたのは日曜日だったが、周辺の飲み屋はほとんどが閉まっていて静かだった。

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大将は黙々と寿司を握っていた。どの握りも美味しくて、ため息が出た。
帰り際、大将に話しかけたら、堰を切ったように話しはじめた。寡黙な職人気質のイメージだったので、止まらないお喋りに驚いた。食事中は気を遣って話しかけないでいてくれたのかもしれない。
大将によれば、このエリアは日曜日の夜は静かなのだという。これは後々わかったことだが、昼営業の周辺店や施設も月曜定休が多いようだ。新幹線が出来てから金沢の街並みも変わりましたよ、と大将は言った。帰り道、大通り沿いにはモダンな外観のホテルが立ち並んでいた。


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翌日は兼六園に行った。
今は桜の季節でも菖蒲の季節でも紅葉の季節でも雪の季節でもないが、緑豊かな庭園は美しく、見ごたえがあった。樹木も苔も丁寧に管理されているさまが見て取れた。
兼六園のなんたるやを全く調べずに行ってしまったため、「なんかよくわからないけどすごい」状態で散策した。後で調べたところ、兼六園は国の特別名勝に指定されている場所である。特別名勝というのは、法律で指定された価値がある史跡などの中でも特に優れたものが指定されるようだ。つまり、すげえやべえ美しい庭ということだ。ちがいねえ。

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内橋亭と霞ヶ池を臨むお茶屋さんで、抹茶とお菓子をいただいた。窓辺の風鈴がちりんちりんと音を鳴らしていた。


兼六園の入場時に、もうひとつ指定箇所を巡れる券を購入していた。
私達は石川県立歴史博物館を選んだ。
ついで的なスポットで、ぶっちゃけ期待は全くなかったが、ここがかなりよかった。

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名産品の絵が描いてあるブロックを指定個所に置くと、映像が流れ始めるモニタ。ミニチュア前に設置した透過スクリーンに演劇映像を投影する展示。兼六園のジオラマに可動式スポットライトを当てて歴史と見どころを解説してくれるコーナー。設備も新しく、見せ方にも工夫があった。
この施設の展示演出は、金沢21世紀美術館の存在が少なからず影響しているのだろうか。あの美術館が建って以降の金沢の施設は、鼓門にしてもこの博物館にしても、民間のホテルでさえモダンアートを意識しているように感じる。

博物館の王道である映像資料も良かった。
なんとなしに見始めた「長島一向一揆」の解説映像は15分くらいの長尺だったが、編集も上手くて全部見てしまった。

最後の展示は、祭りを体感できるシアター室だった。
独りで入ったら、鬼が3面スクリーンいっぱいに私を取り囲んだ。黙々と大音量で太鼓を叩いていた。

ドンゴドンゴドンゴドンゴドンドドンドンゴ

秒で出た。

後から来たみんなが入っていくのを背後から確かめ、何食わぬ顔で再度入室して視聴した。


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金沢グルメといえばのノドグロも食べた。
今回食べたのはノドグロ飯というものだ。店前には開店まもなく人の群れが出来た。有名な店のようだ。
名古屋のひつまぶしのように、最後は出汁をかけて食べる。

これがもう、べらぼうにうまい。

口の中でとろけるノドグロ。優しい出汁の香り。箸が止まらない。行列も納得の美味しさだった。


旅の最後には、金沢駅で加賀棒茶を買った。
パッケージのお茶缶がかわいいお店だ。中身のお茶ももちろん美味しい。
ちなみに品川駅にも同じ店はあるが、私はなんか絶対金沢で買いたかった。
旅とはそういうものだ。



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