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WHIPやK/BBで投手の能力は本当に測れるのか〖勤続疲労と影の蓄積疲労〗

日本プロ野球球界(以下NPB)では、先発ピッチャーが目標にする指標は勝利数からQS(クオリティスタート):6回以上投げて自責点が3以下の場合のこと、に変わってきています。

では、現代の中継ぎや押さえを評価する指標はなんだろうた考えた時に、今も昔話も、WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)という1イニングに何人ランナーを出すかという指標が使われています。

ちなみに計算式は(与四球+被安打)/投球回数

この計算だと、元広島東洋カープ投手、現一軍投手コーチの永川勝浩さん、オリックス・バファローズ投手の平野佳寿さん、広島東洋カープ投手の中崎翔太さんの成績(中崎さんに関しては16-18年の成績を指すとします)がWHIPが高いので悪いという判断になってしまいます。しかし、御三方ともクローザーのポジションの選手です。

抑えに感じては元阪神タイガースの藤川球児さんが2023/6/29の実況解説で言っていたように、チームが勝って試合を締めくくれればそれでよい。3点差ならソロホームランくらい打たれても次々というスタンスで抑えて行くのが普通と言っていたように、同点または勝ち越されなければWHIPなどは参考資料にも正直に言うならないわけです。

また、大差で勝利している時や大差で負けている時に若手選手や故障明け選手が登板し徐々に失点を減らし通称勝ちパに登りつめていくことが投手選手の人生において出世コースであるとも言える仲、最初は沢山のランナーや沢山の被安打を経験して行く中で上へと進んでいく中でそのような年のWHIPは悪い傾向になります。

しかし5試合しか一軍で投げておらずWHIPの良い選手と30試合投げているけれどWHIPが悪い選手だったらどちらの選手の方が年俸が上がりやすいかと言ったら圧倒的な後者でしょう。

このような選手は、便利屋枠とまとめられることもあり、時には投手生命やどこの枠にもハマらないもどかしさをファンの人は感じることも多いと思います。しかし、セ・リーグで言えば阪神の加治屋蓮投手、広島の大道温貴投手、横浜の上茶谷大河投手、巨人の高梨雄平投手の努力と成績を見ても球団に勝ちパ以上に必要不可欠な存在となっています。

そのような選手の選手生命が短命になりがちと言われればそれも確かです。しかしその証明を先程あげたWHIPやK/BBで語ることができるかと言ったらそうではないと思っています。

また、捕手の目線から考えるのであれば、広島東洋カープ捕手の坂倉将吾選手が、オフに、藤井ヘッドコーチから、

「強打者を歩かせてツーランホームランを入れられて2点奪われるより、強打者にソロホームランを打たれた方が点数的な痛みは小さい」

ことを学んだというように、投手がゾーンのど真ん中に投げ入れてしまったわけではなく、捕手が試合を作っていく上での組み立ての場合もあります。この組み立ては私たち素人には一切分からない情報といえるでしょう。(参考動画:https://youtu.be/sB21pQ3f3YY?si=YMmZAO428-6vAMib)

そして、WHIPやK/BBに頼ることがないなら、どうやってその指標は考えていくべきなのか。

中継ぎや抑えの選手はどの程度ブルペンで肩を作り投げているのからまたは肩を作っても投げていないのかという判断を素人はすることができません。

そういうことからも、明らかにされているデータだけでデータを取ることは出来ないか。そして、そのデータを野手にも活用させ、一石三鳥くらいの形でデータ活用の効率化を測ることはできないのか。

実は昨年のシーズンが終わってからずっと広島東洋カープが2位に浮上することが出来たのは存在する分析データに頼らない独自の投手と野手を融合させて考えることのできる機動力データの利用をしていたのではないかと思っていました。

その根拠はまた後日に書こうと思っていますが、このデータ的には素人が考えた何のステイタスもないデータだけれど、考えていくと野球脳や物事の広げた考え方を身につけることができるのてはないかと思っています。

練習試合もおわり、球春みやざきベースボールゲームズ、春季教育リーグ、オープン戦と一軍、二軍問わずに対外試合が増えてきています。一軍、二軍の垣根を越えたなにかの指標を元に「得点を取れた取れなかった」で一喜一憂する野球ではなく、プロセスも含めて一喜一憂するシーズンに2024年はしたいと考えております。

もちろん、勝つことが楽しいし嬉しいですけれど。

内容のない空中戦って指揮官は意外と低評価なこと多いですよね。

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