RoomClipユーザーが自宅で撮影! withコロナ時代の動画広告のかたち
RoomClipでは、6月に「ユーザーさんに撮影いただいた動画をもとに、RoomClipアプリ内で提供する動画コンテンツを制作する」という新しい施策にチャレンジしました。
企画を立案し、本プロジェクトを担当したセールスメンバーに、実施背景や実施後の反応についてインタビューをしました!
− RoomClip初となる施策を実施したとのことですが、具体的な施策内容について教えてください
ユーザーさん自身に撮影いただいた動画を使い、クライアント企業のプロモーション動画を作成しました。
今回は、アイロボットジャパン合同会社(以下、アイロボット社)のルンバあるいはブラーバを利用しているユーザーさんに、ご自宅でルンバ・ブラーバの動画を撮影いただきました。その動画を当社で編集して動画を作成いたしました。
動画広告自体はこれまでも実績がありましたが、ユーザーさん自身に撮影いただいた素材を使った動画広告の作成は当社初となります。
− ユーザーさん自身で撮影されたんですね!その背景を教えてください
2020年の年始ごろから、動画広告の企画自体は進行していました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ご自宅に訪問しての取材に前向きになれない背景がありました。
一方で、そのような状況においても、新しいコンテンツを消費者に届けたいというアイロボット社の想いも理解できたので、何かできないかというところから、「ユーザーさん自身に動画を撮影していただく」というところに着地しました。
アイロボット社とはこれまで何度かお取り組みをさせていただいていますが、新しい取り組みを積極的に実施されていることもあり、今回の「ユーザーさんが撮影したコンテンツで動画を作成する」という新しい試みにも前向きな反応をいただけました。本当に有り難かったです。
− ユーザーさんに撮影いただくのは担当者としても不安があったと思いますが、どうでしょうか?
初めての試みということもあり、ユーザーさんの反応が読めない不安は少なからずありました。
ただ、ユーザーさんが普段からRoomClipへ投稿してくださっていた写真やコメントなどから、クオリティの部分は安心感がもてましたし、何よりルンバやブラーバのファンであることは確信を持てていました。そのため、不安以上に前向きな反応をいただけるのではという期待をもって施策提案ができたのも事実です。
何か施策を実施する時に、属性データだけではなくて、これまでの投稿写真やコメントからユーザーさんの暮らしの様子や大切にしている軸を知ることができるのは、RoomClipならではの強みだと考えています。
そしてその様子を、当社だけではなくクライアント企業側でもダイレクトに感じ取れる点は、RoomClipの魅力の一つです。
− 実際に打診してみての反応はどうでしたか?
まず、協力いただけるかどうかという点においては、前向きな回答をいただけました!
今回は、約400名のユーザーさんに打診をさせていただき、約100名のユーザーさんから取材に対する前向きな反応をいただけました。
RoomClipでの投稿を通じて「自身のおうちの中での工夫」を他のユーザーさんに届けることを継続的にされてきた方々だったので、前向きに撮影に協力いただけたのかなと考えています。
− 撮影いただいた動画はいかがでしたか?
撮影いただいたデータを見て、一番印象に残っているのは「ユーザーさんならではの視点が詰まっていた」ことです。
例えば、プロの方に撮影した際は、商品を中心に構成された動画がメインだったとアイロボット社より伺っています。そういった写真は機能面や商品そのものの見た目を訴求する際に、非常にマッチすると思います。
ただ、今回ユーザーさんに撮影いただいた画像は、上から撮影された画角のものがありました。つまり「ユーザーさんの実際の目線」に近いところから撮影されていたのが非常に印象的でした。ご自宅に訪問した時を擬似体験できるというか、実際の目線の位置から他の方の暮らしの様子を見ることができる動画というのは新鮮でしたね。
そういったユーザーさんならではの視点があったことで、情緒的というか、機能を訴求するのではなく「実際に自分の自宅にルンバ/ブラーバがきたら、こういう生活になるんだ」という消費者目線のコンテンツを作ることができたのかなと考えています。
これは目的によると思うのですが、例えばアイロボット社の公式HPを訪れる方は、すでに製品購入を検討している人やファンの方々が多いと思います。そういった方々には、商品メインのビジュアルを訴求して、機能詳細などを打ち出す方が効果的かと思います。
しかし、自社HP以外のSNSを利用しているユーザーさんのほとんどは、「購入検討フェーズ手前の方々」です。そのため、どこかしらで自分ごと化してもらう工夫や感情的なフックを作るのが
大事だと考えていて、その点でユーザーさんが撮影した動画は効果的だったと考えています。
例えば、動画の中でソファにユーザーさん親子が座っていて、その足元にルンバがいるシーンがでてきます(下記)。機能面というよりは、直感的にルンバのある暮らしを楽しんでいる様子が伝わってきますし、実際のご自宅で撮影されているのでリアルさもある。こういったシーンを動画に盛り込むことができたのは、「ユーザーさんならではの視点」があったからだと考えています。
− 動画をユーザーさんに撮影してもらってコンテンツを作る、というのは、他のメディアでもできそうですがRoomClipならではの強みはどのあたりにありますか?
1点目は、住まいや暮らしに興味関心のあるユーザーさんが830万人いるという点です(2020年6月時点)。
今回のケースでいうと、ルンバかブラーバを使用しているユーザーさん約400名に取材に関するアンケートをお送りしたのですが、この母数を確保するのは他のメディアですと難しいと思います。仮に見つけられたとしても、協力してくれるかという次のハードルがありますよね。その点も普段から他のユーザーさんに暮らしの様子をシェアして「人の役に立つ」という経験をしたことがあるRoomClipユーザーさんだからこそかなと考えています。
2点目は、単純にルンバ・ブラーバの「所有者」という観点ではなく「ルンバのある暮らしの様子がわかる所有者」であるという点も大きいと思います。イメージとしては「点」ではなく、これまでの投稿写真やコメントから、そのユーザーさんの暮らしの様子が継続的に「線」となって見えてきます。瞬間的に切り取られた「家の写真/動画」ではなく、継続的に続く日々の「暮らし」を感じることができるのはRoomClipの大きな強みです。
実際、今回の動画は私を含め社内で編集にはかなりこだわりました。
これまでのRoomClipの投稿を確認することで、そのユーザーさんが暮らしにおいて大事にされていることを知ったうえで編集をしました。
例えばRoomClipのコメントでご家族の方についてよく記載されているユーザーさんですと、「家族みんなで掃除ができることに対してポジティブに思っているんだろうな」と推測して、なるべくそのシーンを使用するようにしました。
− アイロボット社からの反応はいかがでしたか?
ポジティブな反応をいただけました。実際の数値としても、再生完了率やクリック率がこれまで実施した他の動画広告と比較して高かったという結果も出ています。
また、すべて非対面で実施できたことから、withコロナ時代にはこのようにUGC(User Generated Content / ユーザー生成コンテンツ)を活用した動画広告のニーズは今後増えていくと思いますし、RoomClipは非常に相性の良いメディアだと考えています。
加えてアイロボット社には、生活者の情報がリアルタイムでアップデートされていて、その情報にダイレクトに触れることができるというRoomClipの特徴に興味を持っていただいています。
RoomClipには暮らしやインテリアが好きなユーザーさんが多いので、RCに投稿しているユーザーさんたちに自社の商品を使ってくれたら「自社製品を暮らしの中で楽しんで使ってくれそう」という想いを持っていただけていると感じています。
そういった想いを持ち、世に素晴らしい商品を供給してくれている企業と実際の生活者をつなげることが、RoomClipのセールス担当の役割であり、当社のミッションでもある「日常の創造性を応援する」ことにもつながると考えています。
今回のユーザーさんが撮影した動画を使った施策も、企業と消費者(ユーザーさん)の「出会い」の一つになったのではないかなと感じています。今後も企業と消費者の「出会い」を生み出す新しい施策を、今後も積極的に続けていきたいと思っています。
動画撮影にご協力いただいたユーザーのみなさん:
riakanaさん
kat_____homeさん
rikoさん
marocoroさん
risaさん
YMZKさん