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【RoomClip活用事例】「ルームツアー」がYouTubeの人気企画に。女性視聴者獲得に成功
住まい・暮らしのソーシャルプラットフォーム「RoomClip」。
私たちは、企業様のマーケティング課題をRoomClipユーザー=生活者と共に解決すべく、日々さまざまなお取り組みを実施しています。
ここでは、RoomClipの企業様ご活用事例として、そのお取り組みの一部をインタビュー形式にてご紹介します。
*本記事は2023年6月時点での内容となります。
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「家は、性能。」を伝える。
近年はSNSや動画チャンネル展開に注力
RoomClip(以下R):まず、一条工務店様の家づくりについて。大切にしている点を教えてください。
一条工務店は、「家は、性能。」というコンセプトを掲げ、「断熱性」「気密性」「耐震性」「耐久性」といった、目に見えにくい、住宅の核ともいえる部分を大切にした家づくりを行っています。
住宅の購入・建築の検討を始めると、デザインや外観に目が行きがちですが、先ほど挙げた「断熱性」など性能面は快適な生活をする上で欠かすことのできない重要な要素です。また、お住まいになられてから「性能面をリフォームしたい」と考えても、大規模な工事が必要で、改修費用が高額になってしまう部分でもあります。そのため、これから家を建てようとしているお客様には、特に性能面の重要性について、オフライン、オンライン様々な場所を通じてお伝えするように努めています。
R:性能の大切さについて、お客様にはどのような方法や場でお伝えしていますか。
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長年注力してきたのは、全国500カ所で展開している住宅展示場です。モデルハウスは、あえてオプションで豪華にすることなく「標準仕様」で建てることで、お客様がどんな家が建つかをイメージしやすくなるようにしています。性能面でも、実際に室内空間に入れば、遮音性の高さや、高気密・高断熱による外気に左右されない部屋の快適性なども、理屈抜きで感じ取っていただけることでしょう。営業が「その性能が何のために役立つのか」、「どのような違いがあるのか」を具体的に説明しながら、お客様に一条工務店の家づくりを理解してもらっています。
その上で近年では、弊社の家づくりを広く知ってもらえるように、Instagram、Facebook、LINE、Twitter、YouTubeなどのSNS・動画配信プラットフォームを活用した広報活動にも注力しています。時代の流れとともにSNSなどが急速に進化し、それに対応するように家選びの際にもSNSを中心にインターネットで情報を積極的に調べるユーザーが増加していることが背景にあります。そうした状況をふまえてオンラインは「顧客へのタッチポイントとして非常に重要だ」と感じ、数年前から始めました。最終的には、SNSを起点にして、住宅展示場への導線になることを目指しています。
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R:SNSや動画で発信をする中で、意識しているものはありますか。
全ての媒体で、共通しているメッセージは「暮らしにイイコト」です。一条工務店の住宅のアピールに特化するのではなく、「暮らし方」を伝えるために、自分たちの家を活用して発信しています。
例えば、YouTubeにある弊社の公式チャンネルを見ても、私たちの家そのものに直接触れているものは少ないかと思います。お施主様の住宅を紹介する「くらしがたり」というコンテンツは、“暮らし”にフォーカスしていますし、一条工務店が大事にしている性能面を紹介する「ICHIJO性能図鑑」でも、「花粉症と住まい」、「乾燥と住まい」など、広く住宅に関する雑学や知識が身につく内容になっています。
ユーザー目線の動画制作のため、
RoomClipとコラボ
R:一条工務店様のYouTubeチャンネルでは、RoomClipとのコラボで「ルームツアー」という、ユーザー自身に住まいを紹介いただく動画を連作しています。この企画に至った背景はなんでしたか?
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動画コンテンツを作っていく中で、2つほど課題を感じていました。一つ目は、自社起点の動画制作が企業目線に偏っている印象を感じ始めていた点です。例えば、「ルームツアー」を行う前に、お施主様の自宅を私たちが取材訪問して室内を紹介する「オーナーズスタイル」という動画を作っていたのですが、回を重ねるごとに、伝えたいことや特徴などが似通ってきてしまった反省がありました。また、私たち企業目線で動画を作ると、住宅ばかり魅力的に映すことに意識が向いたりして、せっかくの施主様のお住まいなのに作り物感が出てしまいかねない心配もありました。どうすれば、よりユーザー目線で、リアルな暮らしを伝えられるだろうかと悩んでいました。
二つ目は、住宅の決定権が男性から女性に移っているにも関わらず、性能に特化した動画を多く発信していたからかもしれませんが、私たちのチャンネルの視聴者のジェンダー比率が女性より男性の方が圧倒的に多かった点です。男女比で9:1ほどな時期もありました。
近年、住宅購入の現場では女性の発言力が増している印象があります。SNSや動画により誰でも気軽に発信できたり、情報を得られたりする世の中になって、ルームクリップやInstagramなどを見ても、女性の方が圧倒的に住宅に関する感度が高く、自宅や家具などについて発信頻度が高いです。
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住宅展示場に来場されるご夫婦のお話を聞いても、「自分主導で決めた」という女性が多くいらっしゃいます。そのため、YouTubeでも女性視聴者にリーチできるような動画を作りたいと考えていました。
そうした2つの課題の解決方法を探していた時に、たまたまルームクリップが主催していたイベントに参加したのですが、そこで紹介された、ロボット掃除機のCM動画に衝撃を受けたのです。
それは、ユーザーの暮らしの中でロボット掃除機が活用される様子を、たくさんのユーザーが撮影した素材で作られた短い動画でした。ユーザーだからこそ感じる体験の価値や、生活に根付いた“生っぽさ”を非常に感じました。また、いわゆるプロではない方が撮ったとは思えないクオリティの高さにも驚きました。そこで、RoomClipなら、まさしくユーザー目線で新しい一条工務店のコンテンツが作れると思ったんです。私たちから相談させていただいた結果、「ルームツアー」でのコラボが実現しました。
ユーザー目線のリアルな暮らしがヒット動画に。
女性視聴者層が増加
R:RoomClipと「ルームツアー」動画を実際に制作・配信してみてどのような感想をもちましたか。
2020年10月に第1回目の動画をアップしたのですが、このYUN様というユーザーと制作した動画が非常に素晴らしかったです。私たちでは表現できなかったリアルさ、いわゆる“生っぽさ”が表現されていました。ユーザー自身の口から、家具一つ一つのへのこだわりが説明されたり、収納の中身までつまびらかに見せてくれたりしています。あれは、プロのカメラマンでは撮れず、施主様であるユーザーだからこそ撮れる動画だと思いました。
また、どうしても一条工務店からオファーしてしまうと、一条工務店をよく見せるように施主様に気を遣わせてしまいます。それを、普段ユーザーの方たちがコミュニケーションに利用しているルームクリップを介することで、皆さん気負いなく自由に撮影してもらえたことも、良い意味で“一条すぎない”動画にできた理由かと思います。
回を重ねていくごとに近いインテリアスタイルの住宅が被ることがありましたが、例えば同じジャパンディスタイルの住宅であっても、施主によって考え方が異なるため、十人十色の個性が発揮された動画になりました。一条工務店という共通項をもちながら、ユーザーごとに深い部分では全く異なっているものになるのです。
それぞれの施主の暮らしぶりをリアルに垣間見ることができますので、視聴者はそこに興味を持つし、ご自身の暮らしの参考にしていただいているのだと思いますね。
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R:「ルームツアー」の配信後、視聴者層は変わりましたか。
「ルームツアー」の動画を3本ほど上げた段階で、一条工務店の公式チャンネルの視聴者のジェンダー比率が男女で5:5になりました。「ルームツアー」だけでいうと、女性視聴者の比率は9割です。女性にリーチした動画をもつという目標が達成されました。最初にアップした動画もいまだに再生回数が伸びていて、現在までに45万回再生を超えています。「ルームツアー」は非常に影響力のある企画だなと感じています。
住宅展示場への流入も増加を実感しています。Webからの来場予約数が伸びており、「ルームツアー」を含めてSNS・動画配信プラットフォームを中心としたオンラインチャネル施策の効果を大いに感じています。
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R:一条工務店は後発とおっしゃいながらもSNSや動画などでの発信活動を3年以上継続しており、効果もあげられています。継続していく上で大切にしている点などはありますか。
私たちは、SNSや動画が私たちの暮らしに対する考え方を伝える大切な媒体だと考えています。そして何よりもまず、一条工務店を「知っていただくこと」が重要です。
「ルームツアー」やRoomClipの投稿などから当社を知っていただき、その上で、弊社の性能に特化した動画コンテンツや、その他のものにまで足をのばしていただきたい。そうした中で、私たちへの理解が増えていくと思いますし、考え方に共感していただければ、いざ家を建てようとなった時に、私たちを思い出してくれるのではないかと期待しています。
RoomClipは質の高いコミュニティ。
検索のしやすさも大きな特徴の一つ
R:RoomClip自体の良さについて何かありますか。
実は、ルンバの動画以前から、RoomClipには注目していました。ユーザーが発信しているコンテンツの内容について、非常に質が高いと感じていたからです。
ほかにも、「住まいと暮らし」に特化しており、独自の世界観を構築できている点も素晴らしいと感じていました。例えば、Instagramでは住まい以外の話題もさまざま投稿しているユーザーでも、RoomClipに投稿する際には、精査して投稿しているなと感じましたし、後からRoomClipに参加したユーザーもその世界観を壊さないように意識されて発信されていました。そうした独自の文化を築けているのは、特筆すべき点ではないでしょうか。
また、実際に活用してみると、検索が非常にしやすい点も評価できます。Instagramはキーワードを掛け合わせた検索が基本的にできないので。その点でリサーチがしやすいです。
ほかに、これは運営者側の視点なんですが、RoomClipを活用することで、動画で紹介するユーザーを見つけ、交渉することが非常にスムーズになりました。従来までは、営業に聞きながら何日もかけてようやく撮影する施主様を見つけるなど、かなりの時間がかかっていたのですが、RoomClipは「一条工務店」で検索すれば施主様の投稿が見つかりますしし、実際に暮らしの様子もうかがえます。そのため、撮影までの期間を短縮することに成功しました。
また、「ルームツアー」は、ルームクリップのチームが制作からユーザーとのコミュニケーションまで一気に引き受けてくれるので、ユーザー自身が動画撮影するといっても丁寧なレクチャーなどでクオリティが担保され、それもありがたかったですね。
R:印象に残っている「ルームツアー」はありますか。
全ての動画が印象的ではありますが、1本選ぶとしたらやはり一人目の「ルームツアー」を制作したユーザー、YUN様の動画ですね。あれは衝撃でした。撮り方も美しかったですし、YUN様ご本人のナレーションも秀逸で、聞いていて心地良かったです。
今後の「ルームツアー」を期待させてくれる動画になりました。
一人目がYUN様だったことで、この動画が基準となり、その後も高いクオリティが継続できている面もあると思います。
R:今後、「ルームツアー」で新たに行っていきたいことなどはありますか。
「ルームツアー」の視聴者は、先ほどもお話した通り、基本的に女性が大多数を占めるのですが、インテリアがアンティークテイストの家を紹介した際は、なぜか男性の視聴者が多かったです。
そのため、今後はご主人目線のルームツアーのような、同じ住まいでも多様なテーマを切り口にしたコンテンツ作りも面白いかなと思います。また、言語も日本語だけでなく英語バージョンなど、バリエーションを増やしてもいいかもしれないですね。
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──本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
RoomClipは、メーカーをはじめとする企業様に対し、ブランディングやマーケティングのご支援から新商品・新ブランド立ち上げに際する企画支援まで、幅広いご支援を日々行なっています。
新商品やリニューアル時に生活者の声を反映させたいけど何からすればよいだろか…?
新ブランドを立ち上げることになったけど、販路も認知もない…どこから始めるといいだろか?
BtoB事業をしていたが、新しくBtoC領域に参入が決まった。だけど商流が違いすぎて何から着手するべきだろうか…
などをはじめ、シンプルなプロモーションだけではないご相談をいただくことが増えております。RoomClipはこれからも、当社ミッションである「人と人、人と企業が繋がる住生活の新しい産業と文化を築く」を実現すべく、
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