Believe&Peace #4 LETTER~僕と君と僕の生きてきた証05~
僕と相方の20歳の誕生日。
ふたりとも同じ日だけど誕生日が年末という事もあり
皆忙しく、お祝いは年が明けてから!と言われていたので
誕生日をそんなに意識していなかった夕方頃に
その時に一緒のチームになっていたH先輩から
"プレゼントを先に渡したい"
と言われ、小さな箱と手紙を貰いました。
そして
"これは誕生日当日じゃないと意味がないから"
と意味深な一言を残して去っていきました。
僕と相方は手渡された手紙をそれぞれ見てから箱に目をやり、
開けてみようか?と二人同時にまずは箱を開けました。
そこに入っていたのは二人お揃いの王冠型のリングが付いている
シルバーのネックレスでした。
僕らはそもそもネックレスが苦手で首にマフラーすら出来ないので
何故これを先輩がくれたのか分からず、とりあえず手紙を見るか…と
渡された手紙を裏返したた時、ゾワッとするような不思議な感覚に。
これは、あの時の封筒だ…!!
その時、あの入学早々に貰ったピンクの手紙の事がブワッと
脳内に再生されてそれと同時にH先輩からのプレゼントじゃないと
何となく察しました。
相方も僕の反応に何か気付いたようで、最初こそ大丈夫か?と
言っていたのに気付けば手紙に釘付けでした。
開けてみよう…!
あの当時は全く中身を見ることも読むこともしなかった。
それが出来なかった手紙を時を超えた今…
"20歳の誕生日おめでとうございます。"
そんな書き出しで始まる手紙はあの日の真相を語るもので。
この日、僕ら二人は…いや僕はやっとあの日の呪縛から開放されて
新しい問題に直面することとなりました。
続く。