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Believe&Peace #4 LETTER~僕と君と僕の生きてきた証02~

小5の春、理科のソーラーカーの実験を学校を休んでしまって
やってなかった数人でやる事になって移動していた時の事。

昼休みの屋上への扉を開けると真っ赤な髪を風に靡かせて
着崩した学ラン姿で立っている人がいました。


"あっ、居た居た!!君が噂の手紙の子だよね?"


探してたんだよーと笑いかけてくる長身の学ランの人。
その言葉を聞いた周りの子は赤い髪とその風貌にビビってしまい
屋上から走って居なくなってしまいました。

僕も教室に戻ろうとしたのですが腕を掴まれてしまって動けなくて。


"手紙、ずっと返事がなかったから気になってたんだけどね"


そう言うと手紙、読んだ?と畳み掛けてきて。

一瞬、何のことを言われているのか分からなかったけど
ピンクの封筒の…覚えてない?と聞かれた瞬間、思い出しました。

変わらず怯えられていたものの、手紙そのものの記憶は薄れていたので。

そこで僕は正直に手紙は漢字が多くて読めなかった事、
僕にはどうしても読めないから先生に渡してしまった事、
内容自体は読んでくれなかったし、手紙自体も没収されている事、
その一件からずっと幽霊の恋人だとか色々いじられている事、
それがちょっとだけ辛い事も話しました。

すると赤髪のお兄さんは一通り僕の話を聞いた後、

"そうか…いやぁ、本当に申し訳なかった!!"

と頭を下げて謝ってくれました。

そしてそのまま自分がいると迷惑だろうから、と言い残して
そのお兄さんは帰っていきました。

僕はこの出来事から、手紙の主はこの赤髪のお兄さんだと
何年も返事がなくて気になって会いに来たのだと思いました。

ビビって逃げた子にも手紙は幽霊じゃなくてお兄さんだった!!と
あの手紙の騒動を説明したので幽霊から手紙事件の誤解(?)が
一部では解けたのですが逆にあんな怖い人に好かれてるのが怖いと
また新たな誤解を受ける羽目になりました。

なので僕にとってラブレターとは甘酸っぱくもないし、面倒な存在だし
気持ちを伝えたいなら直接言いなさいよ!!と今も思っているのですが。

青春の淡い良い思い出になっている方もいると思うので
ちゃんと後先と相手の事を考えて出せるなら良いと思います。

そして実はこの話には更に先がありました。


…続く。

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