安野たかひろ氏選挙活動自主調査
情報共有のため、はじめてnoteに投稿します。
時系列でここまでを振り返り。
*7/10(水)に複数存在していた安野たかひろ氏関連オープンチャットに対して、LINEオープンチャットに以下のような投げかけをしました。
「こちらのオープンチャットの目的は、安野たかひろさんの選挙活動に関して、支持者・関心層の人々の認知きっかけや経路、各人が選挙期間中に行ったこと・意識や価値観の変化、開票後の意識や行動など、個々人のこれまでのヒストリーを時系列で遡って振り返り、今後の安野さんへの提案や提言など、それを集約・分析することで、今後の安野さんの支援活動や運営に資すること、またネット選挙時代に今回の安野さんなフェアでクリーンな選挙がどのように実現できるのか、民間から提言することなどを目的としていくものです。」
*その後瞬く間に賛同者が集まり、有志の皆さんの力でGoogleFormにて50問近い/多くのFA含むアンケート調査を設計・画面反映、安野事務所の了解も得て、7/13(土)実査開始しました。
*7/21(日)早朝に締め切り、有効回答数N=167として、その後有志で分析に入りました。
*お盆明けに報告書を完成することを目標に、時間を捻出しつつ集計作業をつづけ、8/25(日)にいったん区切りを付けました。
※この末尾に調査結果報告書をアップしています。ご参照ください。
*最初の調査票の作成・画面反映については@hiyoriさんのスピーディーなご尽力によるところが多く、中間時の私のサポートは@shakujiさん、コーディングおよび最終的なクロス集計は@たぐちさんに、本当に粘り強く対応していただき、このお三人含め@Tomeさん、@ひとでさんなど、ご協力いただいた皆さんに心より感謝を申し上げます。
【調査分析ボランティアを申し出た背景と感想】
私自身は、安野氏のことは6/19に初めて、「X」か何かで流れてきた情報で知り(普段は「X」は交通・気象情報でしか活用していません、なぜ安野氏を知ったのかいまだに不思議でなりません・・・)、気が付いたら翌日の池袋の街頭演説に向かっていました。自発的に街頭演説に行ったのも、その後のポスター貼りも、生まれて初めてです。
そして、このような調査分析ボランティアを申し出たのか、も自分でもよくわかっていません。実際問題、いわゆるネット調査会社のWeb調査フォーマットやアプリを使えば、今回の分析もだいぶラクだったはずです。無料=膨大なFAを読み込みひたすらピボットテーブルを回す険しい道のりが想像できましたが、それでも何か記録を残さねばいけないのではないか?という衝動に突き動かされました。
実際このような申し出に多くの方が賛同いただいたことも感謝ですし、さらに、知らないもの同士で相手の状況を察しながら、時間を捻出しあいヘビーな作業を分担する・・・”この人たちで会社を作ったらすごそうだな”とか、世の中素晴らしい人がたくさんいるんだと、とても貴重な経験となりました。
こうした自主調査が、安野氏の今後の政治活動への後押しのみならず、政治家さんだけに任せるのではなく、市民ひとりひとりの力を持ち寄って善い社会づくりをしていく、そうしたきっかけづくりになればと感じています。
【調査分析の前提として】
定量調査は本来「仮説」に基づいて設計し、必要に応じて「予備調査」などを実施して、調査票および回答選択肢をブラッシュアップしていくのですが、私自身も選挙のプロでないこと、自分自身も高関与者のひとりにすぎず、チーム安野メンバーでないので、仮説をもっていなかったことがありますが、とにかく今回は選挙直後のホットな状況でみなさんの記憶が薄れないこと、ファクト抽出を優先しました(それゆえ地獄のように時間がかかったというのはありますが・・・)。
これだけ多くの自由回答を含む50問近い設問を設定するのは、なかなかヘビーですので、これについて回答していただいた皆さんには心より感謝を申し上げます。
■調査環境
無料で実査できるプラットフォームGoogleFormを利用しました。これについてはhiyoriさんがジェネラルな回答選択肢の抽出を含め、驚異的なスピードで形にしていただき本当に助かりました。また、他の方にも回答選択肢についてのご提案がありありがとうございました。
有料のWeb調査の環境ですと、集計アプリが使えるため、クロス集計含むあとあとの集計が非常にラクなのですが、集計はエクセルでピボットテーブルを駆使する形で数倍時間がかかってしまいました。
質問間クロスをもう少し回してみたかったのですが、ちょっと時間的に限界というのもありました、そのなかで@たぐちさんが、性自認×年代別の3重クロス集計もやっていただき、大変感謝しております。
■自由回答について
覚悟はしていましたが、みなさんの熱いメッセージやご提言を読みつつコーディングすることには想定以上の時間がかかりました。自分の仕事でもこれほどヘビーな自由回答の分析はあまりなかったかもしれません。@たぐちさん、@shakujiさんが一緒にやっていただいたことが本当に励みになりました。
★自由回答をあえて多く設定した件
みなさんの記憶と選挙直後のホットなテンションがあるうち、スピード優先の調査に踏み切ったことで、回答を予想するような選択肢が準備できなかったということがありますが、別途安野事務所でも一般向けにWeb調査をするということでしたので、こちらについては安野氏高関与層にしかきけない、濃い質問を設定しました。
集計分析に多大な時間がかかりましたが、これについてはローデータを提出することが目的として意味あることでしたので、たぐちさん、shakujiさん、Tomeさん、ひとでさんコーディング参加者に皆さんには大変なご苦労をおかけしましたが、大変ありがとうございました。
■アウトプットについて
全体の印象ですが、安野氏高関与層が多かったこと、170名程度のサンプル数だったこともあり、属性とサンプル数の理由から、クロス集計をやっても、案外と回答内容がばらけなかった、という感触があります。(たぶんたぐちさんもそう感じていたはず・・)
クロス集計をやっていてクラスター分析をやっても有意な結果が出ないなと思い、方針を変更しました。
よって、当初目指していた「カスタマージャーニー」的なものに代わるものとして、調査の後半における「安野氏選挙活動で行ったこと、5段階評価」のうち「非常に行った、まあ行った」と回答した人をベースに集計しました。
(ポスター貼りボランティア 積極参加層、SNS発信 積極行動層、街頭演説 積極参加層、AIあんの 積極活用層、GitHub Issue 政策閲覧・提言積極層、友人・知人に積極推奨層)
あくまで理想ですが、カスタマージャーニー的なことをやろうとしたら、上記各該当者の方2~3人にインタビューして(定性調査)ストーリーを作れればいいかなと思いました(通常の有料調査ですと、そういうこともありえます)
■個人的感想
私自身も、ボランティア?でこうした仮説なき政治活動の定量調査に関わることは、自分の人生経験にもなく、ずっと手探りでした。自分自身が解像度の高い業界であれば、もう少し的確なディレクションができたかと反省しきりです。
当方の状況を察して粘り強くご協力いただいたことは心強く、本当に励みになりました。世の中に、限られた時間を差し出して協力しあう善意の方々がいらっしゃることを知ることができたことも感動しかなかったです。
属性ごとのクロス集計では正直「境界のくっきりした」アウトプットができることが調査の醍醐味でもあるのですが、今回は「いい意味で」わりとそうでない感じでした。
【報告書】