インタビュー相手の選び方。応援されている人、したい人。
ローカルインタビューメディアをつくる上で肝になるのがインタビュー相手だ。そのインタビュー相手の選定基準は、全国的には無名でも、「地域で応援されている人」にするのが上策だと思っている。地域で応援されている人にはまずそれだけの理由があるし、身近にファンがいるのでローカルエリアでの宣伝が自然に発生していくからだ。
ここまでは前置きで、私がローカルインタビューメディアを運営するうえでそれ以外の選定基準でお願いする相手もいたりする。例えば、市役所の職員だ。
はっきり言って、市役所の職員は悪者にされることが多い。一部の地域を除き、彼ら彼女らを応援している人はまれである。何度も言うが、市役所の職員は、地域のために働いているにもかかわらず悪者である。
給料が税金だとか、様々な優遇があるからだとか、そういうことが原因だと思うが、権力の監視役でもない市民がそこまで目の敵にするのはいかがなものかと思う。(ということを書くとこっちまで叩かれたりするから勘弁してほしい。ゆるしてください)
あなたが家の外に出て、日々通っている道が壊れたときにまず対応するのは市役所の道路管理課、あなたが食事に行っている地域のお店を陰ながら支えているは産業振興課、あなたが地域で◯◯するとき、なにかしら市役所の◯◯課が関わっているのである。これを当たり前だと思わない方が良い。
↓茅ヶ崎の道路管理課
少子高齢化をいまよりもリアルに肌で感じる日は近いと思うが、そのときにいつまでも行政に頼るクセが抜けないと他力本願の面倒な奴になりかねない。これまで行政がやってくれていたことを、住民がやらなければならないことは増えていくからだ。この環境の変化に対応するためにも、まずは「これってだれがやってくれてるんだっけ」という気づきと、感謝からはじめてみたら良い。
そんなとき市役所の職員にインタビューをするのはとても有効だ。住んでる地域なのに自分が知らない世界がある。それをメディアで発信することは、意義があることだと感じる。1人でも知ってくれる市民が増えたら良いな、と思える。
そういえば先日インタビューをした市役所の職員は、私と同郷だった。しかも同じ幼稚園で学年が一つしか違わない。幼少期に同じ時間を同じ場所で過ごした人が、全く別の土地で大人になって、インタビューをする側とされる側として出会ったのには笑った。
こういう些細なことが案外大事なことだったりする。人は「何をするか」よりと「誰がするか」を見がちである。市役所の職員がどんな人かを知ることでその仕事にも関心が行くだろう。だから私は市役所の職員にインタビューをする。私が「応援したい人」だから。
※本noteは下記tweetをリライトしたものです