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神様のお恵みのようなローカルメディアのインタビュー。

ローカルインタビューメディアは地域にゆかりのある人に話を伺う。基本的には商店主や住民がメインなので、全国的に名の知れている方に会うことは基本的にないし、狙ってもいない。でも稀に、「え、あの人が出てくれるの?」という紹介をいただくことがある。

元サッカー日本代表の坪井慶介さんが、その一人だ。坪井さんは2017年まで湘南ベルマーレに所属されていて、その関係で茅ヶ崎に住んでいた。坪井さんがよく行かれるオーダーメイド花屋の店主さんが話を持ちかけてくれ、インタビューが実現した。

↓坪井慶介さんのインタビュー

私はスポーツ全般に疎いので、私で大丈夫かとひやひやしたが、坪井さんはまったく気にする様子もなく、最初から最後まで紳士だった。どうしてインタビューを受けてくれたか伺うと「地域のためですから」と一言。Jリーグの地域貢献思想と、坪井さんご自身の器の大きさを感じた。

しかも坪井さんはインタビュー後、初対面の私を「帰りの方向が一緒なので」と、車で送ってくれた。恐縮する私にむしろ気を遣うように申し出るその様に惚れた。そこで控えめなオフレコ話をスッと出してくれる感じも、特別感を持たせてくれて嬉しかった。

後日、坪井さんに初稿を渡した時、なんと一切の修正がなかった。坪井さんはこれまで、プロの記者からインタビューを受け、プロの記事が世に出てきたような人である。それに比べ私が書いた記事は、到底そんなレベルの文章ではないだろう。それに対して、「写真を含め、全く問題ございません」という言葉と、お褒めの言葉と、感謝の言葉が添えられていた。最後の最後まで、なんて素敵なんだと思った。

地域軸でメディアをつくると、こういう神様のお恵みのような、びっくりインタビューが稀に実現する。そしてそれは、もちろん地域やメディアのブランド価値を高めることにも繋がるが、何より私自身に大きな影響を与える体験となる。やってて良かったローカルインタビューメディア、である。

※本noteは下記tweetのリライトです。


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