ケニア🇰🇪、キベラスラムに行ってきた【旅行記】
アフリカ最大級のスラム、キベラスラムをご存知でしょうか
キベラスラムは、ケニアの首都ナイロビにある最大のスラム街です。
アフリカを旅している私たちは、キベラスラムをガイドの方に案内してもらう機会を得たので、その感想をお伝えしたいと思います。
キベラスラムの場所
キベラスラムは首都ナイロビの中にあります
場所としてはこのあたり。
ナイロビの中心地からすぐの距離にあります
キベラ地区へローカルバスで移動
ホステルからガイドの方とローカルバスでキベラスラムに向かいます。
はじめは都会的だった景色がだんだんと木とトタンで作られた質素な建物の景色に変わっていきます
ですが、乗っている人は言い方は悪いですが綺麗な人が多い。
「本当にスラムに向かっている?」
と疑問に思うほどです。
ツアーの様子
あれ?意外と普通の商店街?
ローカルバスを降りると目の前にはたくさんの店が広がっていました
スラムといえば、バラック小屋がズラッと並んでいるだけを想像していたので、こんなにもお店が行われているとは。
驚きです。
惣菜を売っている店や服屋、コンビニのようなものもあります。
人で賑わっているし、綺麗な制服を着ている学生もいます。
ガイドの方が言うには、ここは比較的金持ちのエリア。
どうりで綺麗なわけですね。
沿線のゴミ捨て場
商店街をどんどん進んでいくと集落のゴミ捨て場にたどり着きました。
一応、ここは公式のゴミ集積場とのこと。
自分達が話を聞いている間も続々とゴミが捨てられていきます。
そして、その横を普通に人が行き来しています
人どころかヤギもおるし。
スラムの現状
ここでガイドの方から、スラムにおける女性問題について教えていただきました。
スラムでは、若くして子供を産み、シングルマザーになる女性が多いことが大きな問題となっているそうです。
例えば、お金がなく男性に助けを求める → 交際が始まる → 若くして妊娠 → 男性に安定した収入がないため、女性が逃げるか、男性が姿を消す → 女性はスキルもなく、子育てをしながら働くため、十分に稼げない → 子供もまた貧困に陥る。
このような負の連鎖が続いているとのことでした。
私自身、貧困地域での性教育支援については聞いたことがありましたが、今回その重要性を改めて実感しました。
ガイドさん実は
それから、ガイドさんの現状も教えてくれた。
なんと彼、今現在スラムに住んでいるらしい。
え?!見た目だと全然分からなかった。
服は綺麗だし、靴もティンバーのような綺麗な靴を履いている
しかも自分で車修理の仕事をしていると聞いた。
それに奥さんもいて子供もいるらしい。
そんな彼がなぜスラムに住んでいるのか?
理由を聞くと「家計の節約のため」という。
ちゃんとした家を借りるとやっぱり高い。
それに光熱費や水道代がかかってくる。
スラムだと家賃は安いし電気代もかからないので
お金だけでみると良いとのこと。
ガイドさんが特別なケースかと思いきや、スラムに住む人の約半分は
家計の節約のために住んでいるらしい。
これは知らなかった。
急に変わる景色
さらに奥を進んでいくと急に景色が変わり始めた。
道の舗装が無くなり、土のでこぼこ道になる
そして建物もトタンで作られているものから土で作られたものに変わっていく
道も汚いし、水たまりも増えていく
これはかなり衛生環境が悪そう…
街の診療所
「ここがこの街の病院だよ」
そう言って指差した先には立派な病院があった
ただこれ、私立病院だという
医療費とか高くないの?と聞くと確かに高いらしい。
しかし、ちゃんと診てくれるので大体ここに行くのだそうな
じゃあ、公立の病院はというとちゃんと診てくれないらしい
医者が公務員で何をしても給料が入ってくるので、
しっかり診ないし時間もかかるため相当並ぶらしい
その酷さはというと並んでいる間に患者が死ぬことがあるくらい。
国の医療も問題を抱えていそうですね。
スラムの電気事情
ここで気づいたことがある。
結構電線が通っている
スラムには電気も通っていないという先入観があったので、
これにはビックリした。
話を聞くと近くの電線から勝手に電気をひっぱってきているらしい
すごいね…
勝手に使っているので電気代はもちろんタダ。
だけれども電力会社はそれでは困るので
一般住宅に住んで、ちゃんと電気代を払っている人にその分の料金を上乗せしているみたい。
払う側からするとたまったもんじゃないですね。
ちなみに勝手にひっぱってきているので工事も雑。
そのため、電線が切れてその電線を触れたりしてしまい感電死する人もたまにいるとか。
カメラを出すな
「こっからは危ないからカメラを出さないで」
そうガイドさんに言われ、緊張感が走ります
見た目は普通の通りですがギャングがいる場所でむやみに携帯を出していると危ないらしい。
ここを通る時が一番怖かった…
頭上には電線にぶら下がる靴がある。
これは警察との抗争で亡くなってしまったギャングたちの靴。
または、自ら足を洗った人がかけるらしい。
歩いていると、ガラの悪そうな兄ちゃんが歩いてきて
何やら話しかけてくる。
そして、ガイドさんに絡んだと思ったら財布を取り出させ
財布に手をツッコミお金を取っていった。
ガイドさんは笑っていたけど怖すぎる…見たことない…この光景。
しばらくすると自分達の横や後ろをピタッと着いてくる人が現れる。
何やら話しかけてくるが完全に無視。
この時、おしゃべりなガイドさんがいっさい喋らなくなったのが怖かった
危なかったんですかね…この時は心の底から
「なんか喋ってくれ、何が起きている…」となった瞬間でした。
スラムのさらに奥へ
危ない通りをさらに進んでいく。
すると、今度はさらに密集した家と迷路みたいな通りにたどり着いた。
ひたすら進むのだが、あちこちに向かう道があり自分がどこに向かっているのか分からない。
ちなみに、こういう密集した場所では火事になると大変だそうな
すぐ周りに広がっていくし消防も中に入っていけない。
コンロもなく、炭や木を燃やして料理をしている方もいたので
火事のリスクが高いかつ起きたら大きな被害に繋がる、危険な状態ですね…
こんなところにまさかの建物が
商店街を抜けていくとまた大通りに出た
大人も子供もかなり賑わっている。
「ここはクラブがたくさんあるんだ」
え?!スラムにクラブが?!
知りませんでした。しかもポスターなんかも掲げられている
地区最大のショッピングモール
次に訪れたのはこの地区で最大の商店街
「ここはこの街で最大のショッピングモールだ!」
と案内してくれた
確かに広いし品数がすごい雰囲気はバザーに近い。
人通りも多いし何より安い
デニムが一個100円程度で売っている
しかも見た感じものは綺麗だしっかり商売されてるなぁ
まとめ
約2時間ほ歩いて終了。
衝撃を受けたのと同時に意外な発見もあったツアーでした。
自分が感じたことは当たり前ですが
スラムでも人が生活している。ということ。
それはつまり、食事をし寝て家事をし、仕事をする。
そのような生活をしている人たちがいるということ。
当たり前だけどそのことを覚えておく必要があると感じました。
今回はキベラスラムのツアーの様子を中心にお話ししましたが、
後日、私が感じたこと考えたことをお伝えできればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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