プログラミングスクールに行ってみた(入学まで)
プログラミングスクールに通い、この世の闇を見てしまったのでそちらの体験記になるのだ。
きっかけ
2021年02月末日、ルーキーエンジニアライ(以下ルアイ)さんは暇を持て余していたのだ。当時勤めていた会社の課長職から転籍となり、これまで使ってなかった有給+代休を消化する必要が出てきたのがきっかけなのだ。これまでは労働環境ブラックなサーバーおよびNWの運用DC缶詰部隊の前線指揮官だったので、当初は「ニートだ!やったー!」と喜んでいたものの、2日程度で飽きてしまい自堕落な生活が始まったのだ。
このままでは4月入社時に影響が出る。
そういう危機感が若干あった時、一枚のチラシが家に投函されていたのだ。内容は短期集中型のプログラミングスクールということで、某MADcityで開かれるモノが今なら70%offで受講できる、生徒募集中だったのだ。
そもそもの話としてはルアイさんはプログラムは趣味が高じて多少わかる程度だったのだ。自宅で中古のブレードサーバー数台とCiscoとYamahaとNECのルータを触って監視システムを構築するぐらいの趣味を数年しているようなおっさんだったのだ。ただ講習内容に"Git"という文字があり、興味がそそられたのだ。
ここで弊社の環境についてご紹介するのだ。基本的にsvnとrcsでコードを管理しており、コードレビューなどは対面、もしくはリモートで一同揃って行うような環境での体制運用だったのだ。
一方で世間を賑わしたSMBCコード流出事件の方と同様でGitに関する知識は少なかったのだ。自分でGitlabを立てて使ったものの、周りは「svnとrcsがあるなら別にいいかな」ということであまり使う機会が無かったのだ。あとはgithubからgit cloneしてきてリポジトリ作るとかそういう便利だなぁ程度の感じだったのだ。
「これ、よい機会ではないか?」
いくつか感じたものが3点あったのだ。
第1に、ルアイさんはGitをよくは知らないという点なのだ。独学で使っているのでpullreqの出し方やissueの出し方などはかなり世間からズレていた可能性があるのだ。改めて正しい使い方や普通どうやって使うのか、というのを学ぼうと思ったのだ。
第2に、プログラミングスクールに行ったヤツなんて使い物にならないという様々なところで聞く評判は本当なのか確認したかったのだ。普通にカリキュラムとか見る限り、別に十分なのでは?と常々思っていたためなのだ。初学者からベテランレベルになるには時間が足りないとは思いつつも、そこそこいい線までは行くのではないかと思っていたので確認したいと思ったのだ。
第3に、生活リズムを維持するのにはうってつけだったのだ。4月まで好き勝手生活してたら確実に生活リズム崩しそうだったので、何かしら強制力があるものが良いと思ったのだ。
改めて今回の受講に関する目的は次の3つだったのだ。
01.Gitの普通の使い方を勉強する。
02.プログラミングスクールとはどんな場所か知見を得る。
03.正しい生活リズムを刻む
これを目標に据えよう、ということで2月末MADcity某所のプログラミングスクールに申し込みを行ったのだ。初学者の体で受講したいと考えていたので職歴としてはSIerやNW及びサーバーに関する部分を隠し、光ファイバー施工のみを記載して、IT通信土木土方その道一本でやってきたという形にしていたのだ。そんなわけで3/1よりルアイさんはプログラミングスクールに通うことになるのだが、これはその前日談となるのだ。
-9日目:ポートフォリオとは何?
惰眠をむさぼっていたらスクールから電話が来たのだ。講師からポートフォリオを出してくれというお願いだったのだ。「なんじゃそりゃ?」という対応をした結果、ないなら職務経歴書を出してほしいということだったのだ。ルアイさんはマジで知らない状態だったので、後程Twitterで教えてもらったりググったりした結果、なんとなくイケてるWebページを作って自分をアピールするものだと判明したのだ。
しかし、なのだ。そもそも初学者なのでそんなイケてるページ作れてるなら受講しなくていいのでは?と当時思いつつ、訝しんでいたのだ。しょうがないから自宅サーバーにfreeRadiusでも立てて外部からアクセスできるようにしようかと作り始めたのだが
「いや、初学者という設定に矛盾する」
ということに気づき、職務経歴書を出す方向にしたのだ。
-8日目:矛盾を突かれる
またプログラミングスクールから電話があったのだ。講師から職務経歴書と履歴書を見て講座にふさわしい人か確認したいとの連絡だったのだ。ここで職務経歴書と履歴書を抜粋するのだ。
履歴書
2017年:某ファーストフードのマグロナルドでパートタイムマネージャ
2018年:某社に入社
2021年:コロナの不況煽りを受け退職
資格
自動車免許、そのほか通信土木に関係しそうな免許のみ抜粋
職務経歴書
ザックリ光ファイバー施工やサーバーラック作ったりという土方業を抜粋
これを見て講師との問答があったのだ。概要は次のような感じなのだ。
講師「なぜ受講したいと思いましたか?」
ルアイさん「施工より給与がいいプログラマーになりたいからです」
講師「ITに関する知識をお持ちですか?」
ルアイさん「応用情報の資格持ってますね」
講師「うちのスクールだと基本情報の知識レベルに合わせて授業を進めますが求めるものに沿っていますか?」
暗に怪しまれている気がしたので
ルアイ「丸暗記して取得したものなので、ちょっとわかんないんですよね、独学じゃなく講師に教えてもらってスクールでスキル身に着けたいです」
講師「わかりました、スクールで用意した環境があるのですがそれでいいでしょうか?」
ルアイ「全然OKです、初心者でわからないので」
というやり取りがあり、なんとか受講はOKとなったのだ。
-6日目:ボッタ値パソコンの購入案内
プログラミングスクールの講師から連絡があったのだ。内容としては当日までの準備物ということだったのだ。
・職務経歴書の紙媒体
・ノートPC
・参考書籍
ということで、ノートPC買ってくれというお願いがあったのだ。自前のPCを持っているのだが、それでもスクールのPCの方がよいという案内が入っていたのだった。簡単に言えば「HyperVが動くPCを用意してね、無理ならスクールで売るから、ボッタ値で買ってね」ということが書いてあるのだ。ここでボッタ値と言ったものなのだが、ヨドバシで6万円ぐらいのパソコンを18万円で売りつけられているのでボッタ値と表現しているのだ。
当然、そんなものを買わなくてもルアイさんのPCの方がスペック上なのでノートPC不要です、という連絡を入れていたのだ。
-3日目:ボッタ値パソコンの購入依頼電話
昼間に惰眠をむさぼっていたら鬼電がスクールから来ていたのだ。折り返し電話すると「スクールPC買ってない人に電話している」とのこと。
講師「土日に購入してくれ!」
ルアイ「いやです…手持ちのでHyperV動くので」
相当必死だったので、販売ノルマが課せられているのだろうと推測できたのだ。
講師「全員同じ環境じゃないとダメなんです!」
ルアイ「スクールの環境は全員共通じゃないんですか?」
講師「自習でもサポートできるソフトがあるので、購入してほしいです!」
ルアイ「じゃあヨドバシの方が安いんで、そっちで買ってきてソフト入れてもらえますか?」
講師「ダメです!あなたのパソコンのスペックは足りてるでしょうか?」
そういうわけでノートPCの仕様をお伝えして、スクール推奨PCより断然上で何だったらほかのこともできますよ、とお伝えしたところ引き下がってもらえたのだ。
~次回~
ついに念願のプログラミングスクールに通うことになったルアイさん。しかし入学からおぞましい人間の悪を見てしまう。マウントを取り合うエンジニアだった人間たち、派遣会社への就職を勧め続ける講師たち、迫りくるマルチ商法の足音。果たしてプログラミングスクールでプログラムはできるのだろうか。
次回、マルチ襲来。
この次もservice service statusなのだ!
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