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宅浪アルバイターの『苦労ある』の部分

はじめまして、るいぼす茶です。
私は現在京都大学法学部の1回生なのですが入学までに1年間浪人生活を送っていました。その一年間は予備校に通わない「宅浪」という形をとり、さらに秋まではアルバイトもして「宅浪アルバイター(宅アル)」でした。宅浪生活が終わってからずいぶん経ちますが1年間の記録をつづりたいと思います。


1.宅浪を選んだ理由

 宅浪を選んだ理由ですが、予備校に行くのがめんどくさかったのと浪人界隈で有名な宅アル東大理系志望の方に憧れたのが大きな理由です。予備校は要らない授業は斬る人が多いっていうのを聞いて「それなら最初から通わなくてよくね」ってなっちゃったんです。また私は合格発表まで暇だったのでTwitter浪人界隈に入り浸っていたんですがそこで「アルバイトしながら宅浪生活を送っていた東大理系志望」の方を見つけて憧れてしまったんです。もうここまで来たら予備校に行く気なんてのはゼロなので「宅浪にしよう!」と決めてしまいました。宅浪の経緯はこんな単純な感じです。


2.宅浪生活のスタート

 そうして順当に京大に落ちて浪人が決まったわけですが「宅浪で本当に受かるのか?」という問題が出てきます。これは私だけでなく親や高校の先生方の懸念事項でもありました。無理だのやめとけだのいろいろなことを周りから言われました。でも私は頑固なので周りからそんなこと言われても「まあ大丈夫でしょ」みたいな感じで聞く耳を持ちませんでした。しかし周りを説得する必要はありますし流石に何もしないのは不安なので「z会だけでも取るか」って感じで月1回の京大演習みたいなのを取りました。(めんどくさくなって途中で出さなくなり解約しました。)

 z会は正直気休め程度なので合格のための勉強計画は自分で立てなくてはなりません。そこで私は
・科目別目標点
・目標点達成のための1年間参考書ルート
・マーク模試と冠模試の目標点
に焦点を当てて目標を立てました。他の人からのアドバイスがない浪人生活を送るうえで計画というのは非常に重要なものなので時間をかけて立てました。また進捗や現状によって計画変更する必要もあるのでTwitterの浪人垢を作り浪人界隈から情報を得ることにしました。(実際、開示結果を見たり共テの難易度などで目標点を変えることは重要です。)

浪人生の本業は「勉強」なのですが、丸一日家に引きこもるのもアレですしそんなに勉強の集中力も続かないと思うのでバイトを始めることにしました。なんのバイトをするか迷ったのですが、先ほど話した東大志望の宅浪の方がスーパーでバイトされていたというのを知ったので「じゃあスーパーで働くか」と近所のスーパーの早朝品出しの求人に応募して採用されました。早朝ということもあり時給がよく短時間でも稼げたので10月頭くらいまではこの職場で働き続けてました。

3.宅浪の1日

 こうして4月から宅浪生活が始まるわけですがだいたい1日は次のようなスケジュールで動いてました。
〇4月~10月(宅アル期)
4:00起床→5:00~9:00バイト→10:00~20:00勉強→20:00~22:00ゆっくり→22:00~24:00勉強→24:00就寝

〇11月~2月(バイト退職後)
5:00起床→6:00~20:00勉強(12時間くらい)→20:00~22:00ゆっくり→23:00就寝

一日10~12時間くらいはしてたかなって感じです。(上はいい感じに書いてますが途中で昼寝したりTwitterしたりしてるので本当はもっと怠惰です)
勉強は基本的に家でやってましたがたまにマックとか行ってました。バイトは週4でしてましたね。

ちなみに職場はおじちゃんおばちゃんばっかで平均年齢60歳とかだったので同世代の関わりはゼロです。予備校erには友情や恋愛のイベントがあるらしいですがそんなもの私にはありませんでした。(高校の同級生女子をご飯に誘ったりもしましたが悉く断られましたorz)


4.成績とメンタル

 成績は思ったより伸びました。冠模試を現役と比較すると
〇現役
夏オープンD 秋オープンD 秋実戦C
〇浪人
夏オープンA 夏実戦A 秋オープンA 秋実戦A
って感じです。

冊子とかは載りませんでしたが世界史で全国2位を取るなどの一定のコンテンツ力はありました。(京大入ってから1位に出会って無意味になったけどね)

 メンタルですが秋以降はやばかったです。「宅浪アルバイターの『苦労ある』の部分」とか「宅浪は最高!」とか意味わからんことを延々とSNSに投稿してました。正直独りが苦手な人にはオススメしないかな。

 

5.バイト代と受験費用

 宅浪(宅アル)を考えている人が最も興味があるのは「お金」でしょう。稼いだお金と受験にかかったお金は次のような感じです。

〇バイト代 542,136円
〇受験費用 328,113円
 ・参考書 33,983円
 ・模試  73,400円
 ・出願費 73,050円
 ・z会  147,680円

近年は模試受験料が高騰しているので多分今はもっとかかりますね。z会は正直意味なかったと思います。ちゃんと出せる人や添削されたやつを復習するならいいけど自分には向いてませんでした。


6.まとめ

 以上が宅アルの1年の軽ーい説明になります。宅アルのメリット・デメリットをまとめると次みたいな感じですかね。宅浪を考えている人はしっかり考えてから宅浪を選びましょう。

〇メリット
・自分がやりたい単元だけを勉強できる
・計画や勉強法は自由
・移動時間やお金がかからない
・バイト経験積める

〇デメリット
・ほぼ確実に病む
・合格可能性低い
・世間や近所の目が痛い
・予備校の友達いないので入学後ちょっとキツイ

 詳しい宅浪生活とかどんな勉強してたかとか需要があったら執筆しようかなと思います。

※おまけ

 現役と1浪の開示結果を載せておきます。参考にしてください。


現役の開示(2021年度)
1浪の開示(2022年度)

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