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(作法)緊張からの開放
昔からあんまり人前で話すのは得意ではない。少人数や全員知っている人の前とかではどちらかという話すほうなのだが、どうも知らない人の前で話すのが苦手だ。
基本的には人前で話すのが得意な人ってほとんどいないのではないだろうか。
もう随分前になるのだが、以前勤めていた会社で新規プロジェクトのマネージャーをやっており、そこそこ業界では注目を浴びていたサービスの立ち上げをしていた。数社が合同でそれぞれの立ち位置で関わっており、経済新聞やテレビ等にも取り上げてもらい、ある程度の実績が出てきたところで合同セミナーを実施することになった。
正直、セミナーなんてやったこともなかったし、ましてや業界で名だたる会社の人達が聞きに来るのは想像できていたのでセミナーまでの2週間は正直生きた気持ちはしなかった。
しかも、タイミングが悪いことにそのころに会社が上場したので、一発目のセミナーになってしまった。セミナーまでの1週間前までに原稿と資料を何人かに見てもらいながら詰めの作業を行い、最後の1週間は個室にこもり、ずっと練習をしていた。睡眠時間は5日間で数時間くらい。眠い気もするが、焦りがひどく、寝れなかった。正直、今までで一番練習した。人前で話すことにも慣れてないので社員の人達にも協力してもらい、大会議室で100名程度集まってもらい練習もした。
当日、何人か応援に駆けつけてもらながら、会場で準備をすすめる。
会場には続々と人が集まっており、緊張で震えそうになる。
やばい、もうあと1時間だ、、もう30分切っている、、
無情にも開始時刻になり、慣れた司会の人がまずスタートで上手く話している。
正直、ほとんど聞こえていなかったけれど。
もうそろそろ順番だ。呼ばれた。。
先を立ち、登壇に向かう。助手に合図をしてプロジェクターに移す資料をめくりはじめた。
、、すると、どうだろう。緊張MAXなのだが、言葉が自然と出てくる。まるで勝手に話しているかのように。後半はリアクションなども入れながら無事終了することが出来た。
応援に駆けつけてくれてた仲間は途中からイキりだしたので受けたと笑っていた。
滑舌が悪く、聞き取りづらいとよく言われていた。漢字が苦手で人前で何かを読まされそうな環境から逃げてた。質問とかあっても人前で話すのが嫌だからしなかった。
そんな私も、練習をしまくることで話せることができると体験したとても貴重な一日だった。
練習で緊張は克服できるというお話。
ちなみに、いまでもあまり好きではなく緊張するので、練習とか出来ない場合は、思考を都合よく捉えると気分が少し楽。
例えば、この場が練習と思って、失敗することで経験値が上がるとか、誰も気にしてないし忘れるだろうし、とか最悪もうそこにいかないとかとか。
一番いいのは、人前で定期的に失敗してもいいから話すということがもっとも大事なのかも知れない。