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日向坂46 5thシングル「君しか勝たん」の初日売上が38万枚を突破。 乃木坂46を超える日は来るのか?

本日、5月26日に発売された日向坂46 5thシングル「君しか勝たん」の初日売上が38万枚を超えた。 今やテレビで見ない日は無いほどの活躍ぶりだが、姉の乃木坂46を超えることは出来るのだろうか?

コロナ禍でも売上が1割減で収まった底力

昨今のアイドルグループは握手券を特典につけることで売上を伸ばしていたが、2020年からはコロナ禍の影響もあって接触どころか大規模なイベントも満足に開催できない状況になった。

その影響もあって乃木坂や櫻坂も新曲の売上枚数を30%近く落とす結果となったが、日向坂は前作から12.5% (初日比較) の減少で留まった。約1年3ヶ月ぶりのリリースという点もあったであろうが、やはり他のグループと比べて上向きの状況が続いているのは間違いないだろう。

 多くのアイドルグループは草創期を支えた1期生が抜けると衰退の一途を辿る。AKBで言えば前田敦子や大島優子、乃木坂なら白石麻衣や西野七瀬がそうだろう。結局、その後がなかなか続かないのである。

最近の乃木坂は4期生をやたらとプッシュしているが、古くからのファンからするとあまり面白くないらしい。  運営は何とか次を作ろうとしているのだろうが、ファンの心情を考えるとバランスが難しい。

 片や日向坂は2期生の小坂菜緒らが人気の中心となって牽引し、ベテランの1期生がサポートする形になっている。実際の関係は分からないが、少なくとも選抜制や期で扱いが変わるグループとは毛色が違う。

ある意味で選抜争いやメンバー間の対立を見るのに疲れたファンが多く集まってきているのかも知れない。その点を見る限り、現状のコンセプトや少人数を維持することがベストと言えるだろう。

 正直言えば過度なバラエティー路線は好きでは無いが、多くのファンが喜んでいるのなら何も言うことは無い。しかし、笑いの道に走るとアイドルとしての寿命が短くなる恐れは十分にあるだろう。

日向坂は売上だと乃木坂に敵わない

 最終的な数字 (次のシングル発売までの数) が出ていないので言うのは早いが、日向坂がCD売上で乃木坂を超えることは無いだろう。理由は非常にシンプルで、人気というよりも単純に人数差によるものである。

乃木坂の人数は日向坂と比べると倍近いが、「免除組」がいる点を考えると10人程度多いぐらいか。人数より人気が大きい要素に思えるだろうが、AKBは人気が落ちても100万枚を超える売上を記録している。

 5月26日にYoutubeでライブ配信された「ヒット祈願 チアリーディングに挑戦」はリアルタイムで21万人を超えた。  これは坂道だけでなくアイドル界における大きなブレイクポイントと言える事例だろう。

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この数字に対しては捏造や無銭という声もあるが、逆に無銭ですら寄ってこないグループは一体どうしたら良いのだろうか。過度な批判は得てして自分の推しグループに返って来るので気を付けた方が良い。

 アイドルのCD売上について色々と言ったが、実際のところ売上枚数はヲタク同士がマウントを取り合う程度の意味しか持っていない。 昨今のアイドルで一番売れたCDが何だったか覚えている人は居るだろうか?

乃木坂でも欅坂でもなく、AKBが2018年5月に発売した「teacher teacher」である。このCDには総選挙の投票券が付いていたので300万枚を超えるセールスを記録したが、日本人のほぼ全員がこの曲を知らない。

結局のところ、アイドルのCD売上なんてものは世間一般からすると微塵も関心が無く、ヲタク同士が叩き合うための道具に過ぎない。非常に虚しいものだが、これが秋元系アイドルの現状であり限界でもある。

売上という数字よりも大衆にどれだけ支持されるか、同世代に響く曲を披露できるかが大事だろう。その点からするとAKBや欅坂には名刺代わりになる曲はあるが、乃木坂や日向坂にそんな代表曲はまだ無い。

もっとも、大ヒット曲は表に出るアイドルよりも作り手やプロモーションに左右されることがほとんどなので、ファンは乃木坂や日向坂に代名詞となる楽曲が回って来ることを祈るしか出来ないのである。

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