自民党総裁選挙2024!120票が決選投票への切符
告示前から大きな話題になっている自由民主党総裁選挙。
9人という異例の立候補者数だけでなく、現職不在、世代交代、女性総理の可能性など政治ウォッチャーとしては目が離せない。
また、今回は9人の立候補により第一回投票で決着がつかず、議員票がモノをいう決選投票で新総裁が選出されることがほぼ確実だ。
そこで気になるのは、決選投票に進む二人が誰かという点。
第一回の投票は国会議員と党員票が367票ずつの合計734票。
国会議員票は9陣営の推薦人が20人ずつ、そして本人を加えた189票を基礎として、残りは178票となる。
議員票で優勢なのは、小泉進次郎と茂木敏充、小林鷹之に林芳正。
一方、石破茂や上川陽子、加藤勝信らはギリギリといった情勢で、優勢の4者は基礎票に15~30票の上積みが見込まれる。
残り178票のうち、100票ちかくは優勢組が持っていくことになると、残りの5名で80票を取り合う形となる。
一方の党員票は石破が約30%、小泉が約25%を集める可能性が高い。
つまり、367票の党員票の半数ちかくは石破と小泉が持っていくことになり、残りの約170票を7人で奪い合う形となる。
ここでタイトルの「120票」が出てくる。
石破が議員票を基礎の20票以上取れなかったとしても、党員票で100票は固いので合計で120票となる。
この120票を超える人物がどれだけ居るかということになるが、現状では小泉以外は見当たらない。
三番手を追走する高市早苗は小林の立候補で支持の伸びが欠いており、基礎の20票に党員票70を足して90。石破にはあと30必要だが、浮動票から30は厳しく、石破が少しでも上積みできれば万事休すだ。
また、高市のアドバンテージである保守は小林に、女性という点は上川に打ち消され、挙句に野田聖子は小泉支持に回ったとされている。
裏では菅・岸田・麻生・二階がキングメーカーの座をかけた権力争いを繰り広げているが、今回は菅が勝負を制するだろう。
仮に石破と小泉が決選に進んだ場合、勝者は小泉。
別シナリオで小泉と高市になった場合も小泉が勝つと予想する。
しかしながら、本当に「選択的夫婦別姓」を認める方向で動くとすると、党内の保守派は同調せず、一部は離党ということも考えられる。
もっとも、立憲は混迷で維新は失速しているので政権交代も起こらず、一部が離党したとしても押し切れる公算があるのだろう。
いずれにしても、2024年は日本もアメリカもリーダーが変わる、まさに風雲急を遂げる節目の年になることは間違いない。