05 振る舞いにその人のそれまでが現れる
問い:あなたは、これまで人として、どのように生きてきましたか?
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自分がいて、人がいる。人と接するときに、この人は○○だなあと思う。しかし、それと同時に相手も思っている。その一面に、自分と相手の培ってきた人生が対峙している。人生で見栄を張るというわけではなく、自分をしっかり生きて、相手にその生きている人生を活かし、活かされ、社会のために使ってもらい、それが自分の人生のアイデンティティとできるような行動ができているか?
ちょっと立ち止まって問うてみたい。
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子曰く、其の以うる所を視、其の由る所を観、其の安んずる所を察すれば、
人焉くんぞ廋さんや、人焉くんぞ廋さんや。(為政第二の十)
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現代語訳
先生はこう言われた。その人の日常生活の振る舞いを見る。その人の経てきた過去を観察する。その人の落ち着こうとしているところを察する。そうすれば、どんな人でも自分を隠すことはできない。本当の姿がわかるな。