味の素スタジアムをめぐって

FC東京と、東京ヴェルディの、東京ダービーが近づいている。

FC東京側から、奇妙な看板が掲出され、「歓迎の看板だ」、という。確かにそういう側面もあるのかもしれないが、「川崎からようこそ」と書いてあるのだから、悪意が含まれているのは、ある程度否めないのかもしれない。

町田は野津田、FC東京は味スタ、東京ヴェルディは国立、そういう棲み分けができればいいな、移転できないのか、とも思ったが、そういう簡単なものではないと気がついた。

味の素スタジアム、大きな箱だ。これまでから使われてきた。建設には多くの費用がかかっただろう。維持にもお金がかかっただろう。それらのお金を賄ってきたのは、ここをホームにするFC東京からの収入であり、それらで潤った恩を周辺自治体は持っているのだから、東京ヴェルディは謙虚な気持ちでいるべきかもしれない。

周辺の自治体にFC東京はグッズなどを配っているという。それらの面では、FC東京は先行している。それを素直に認めなければならない。

国立へ移転する。東京では葛飾区がスタジアム構想を持っており、渋谷区も構想はある。シャイアンツが築地にスタジアム構想をするのに、サッカーを巻き込んでお金を引き出そうとしている計画もあるようだ。だが、いずれもヴェルディには関係なさそうだ。

東京ヴェルディがもしだが、j2に降格したのなら、もう少し小さな球技場で、地道な努力で地域と育っていく覚悟がいるのかもしれない。だから、今年は残らなければならない。

自分は元々は京都サンガのサポだったから、2000年の、「落ちないだろう」と思っていた時の降格と、2018年の「落ちるだろう」と思っていた時の残留が印象に残っている。2000年は就職活動があって、チームに関われなかった、2018年は陰ながら、ブログの更新のみでサポートしたのだが、結局は残留した。気持ちとか、サポの想いは繋がるのだろうか。

FC東京の1999年の昇格の時には、江戸川のスタジアム?、よくは知らないが、2000〜3000人規模のスタジアムで戦っていたのを覚えているし、2000年のチームはよく走った。トゥットやアマラオがいて、藤山なんかもいたシーズンだったと思う。FC東京は地道に積み上げ、この味スタで積み重ねがあって、初めて今があると思う。

東京ガスからmixiに変わって、毛色が少し変わり、東京ヴェルディも、読売からフリーを経て、ゼビオになって2〜3年で結果を出したから、それぞれ遍歴はあるようだけど。

立川市、多摩市、八王子市などには競技場があり、サッカーができるようだ。ただ維持費がかかり、これらの改修などは夢のまた夢、考えられないだろう。

読売ジャイアンツが、2軍の球技場を整備しているようだが、親会社はゼビオになっている、甘い考えは持たない方がいい、おこぼれはないのではないか。

提言がいくつかある、お金の話だ。

まず、川崎市に、感謝しよう。

今日地図を見て初めて知ったのだが、読売ランドは半分は川崎市にある。かなり入り組んだ地域で、稲城市と川崎市の両方にまたがっているのだ。借りている土地に感謝しよう。まずそこから感謝しよう。そして、寄付なり、ふるさと納税などを、多少はしておくべきではないか。これが一つ。

調布市に感謝しよう。

表敬訪問を断られたとしても、物資や、寄付(少額でもいい)を、幾らかは包んでおくべきではないか。また社会貢献や、地域貢献というのはお金だけではない。ソーシャル・ワーク、慰問などの活動があり、ウェブでの活動などもある。

おそらくFC東京が編んだネットワークがあるはずだから、そのニッチな隙間を縫おう、そして調布市、周辺自治体にも感謝しよう。

融和と、ウィンーウィン、東京での棲み分けなどを考えないと、啀み合いは続くし、不利益も大きいだろう。

一つの案としては、提案してはどうだろう?コラボ企画を。FC東京と東京ヴェルディで。FC東京が乗っかってこなければ、町田と東京ヴェルディで何かする、などの方法もあると思う。同じサッカーのチームで、社会貢献をすることはできないのだろうか。

味の素スタジアムを共有していく…、2032年に築地にスタジアムをという計画もあるようだが、日本経済の雲行きも、野球と新聞社が単体でそれだけの金を捻り出せるのか、ちょっとわからない。

サッカーが噛むにしても、慎重な姿勢が必要だろう。

だから味スタを大事にしよう、まだ若いスタジアムだ。そして地域に貢献し、愛されよう。これまでの蓄積のなさが、ヘイトにつながっているのかもしれない。

今後の方針として、努力が必要だ。がんばってほしい。

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中西 魯な
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