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赤リップは自信と意思の強さをくれる
先日、羽田空港に向かう途中での出来事。
朝9時ごろの電車は、空いているわけでもないけれど、ぎゅうぎゅうに混雑しているわけでもない状況だった。
車内で近くにいた、明らかに自分より年下の30歳手前の男性がボソッと言った。
「もう少しあっち行ってよ。」
確かに私のキャリーバッグは邪魔だったのかもしれない。だからすぐにさっとよけた。目的駅だったのか、車両を替えたかったからなのか、男性は次の駅で降りてしまった。
ふと考えた。
相手が私以外の人だったら、男性はこんなことを言ったのだろうか。
これが男性だったら、もっと目上の女性だったら、
背が高い女性だったら、髪色がピンクだったら。
旅行で動きやすいように、この日の私はカジュアルなワンピースにスニーカーを着ていた。多分、男性には同世代か年下に見えたのだろう。若く見られたのではなく、幼く見られたのだ。
要するに、舐められたってことだ。
相手が年上だろうが年下だろうが、「もう少しあっち行ってよ」ってなんだよ!
「狭いのでもう少しバッグを空いてる方に移動してくれませんか?」とか言い方あるだろ!!
私なら小学生にだってこのくらい丁寧に伝えるぞ!!!
と飛行機の中でもやもやが止まらなかった。
そして旅行から帰ってきてすぐに百貨店のコスメ売り場に行った。
赤リップを買おう、と。
元々唇の色が薄いため、色が濃いリップが好きな私。(色が薄めのリップだと、元気がなさそうに見える。)
赤いグロスは持っているけど、口紅は持っていなかった。
ディオールのコスメカウンターで数色試して、
クリアな赤ではなく、マットで少し深みのある赤リップを購入した。
顔が一気に華やかさと意思を持ち、「もう舐められないぞ!舐められてたまるか!!」という気持ちにさせられる。
たかが口紅1本で、ここまで気持ちが変わるってすごい。
そして「この赤リップがあれば他のものはそんなにいらないな。」と思い、
あれほど毎日選ぶ楽しみがあることが好きだった自分が大量のリップを手放した。赤リップは断捨離まで貢献してくれた。
赤リップは私を強くしてくれる。
この世の中をサバイブするために必要なアイテムであり、お守りのようだ。