それでも私は課金する
身も蓋もない言い方をすれば、子育てこそ究極の課金ゲームである。中学受験を描いた2月の勝者(ドラマ・漫画)でも述べられていたが、自分の描く理想のキャラクターをゲットするために(理想のキャラクター=早慶レベル以上の大学へ入学、大企業へ就職、医学部へ合格など)親は必死で18年間課金をし続ける。一旦この課金ゲームにハマってしまうと、なかなか抜け出せずゲームオーバーになっているケースも多い。
この課金ゲームのエグい点は、課金するターゲットを選べないということである。元祖ギャンブル好きの私は、ターゲットを選ぶことがギャンブルをする際に一番重要である考えている。スロットマシーンを選ぶ際には3回ほど店内を徘徊する。競馬ではレースホースの実績だけではなく、ホースの両親(血統)まで調べてから、どの馬に賭けるのかを決める。ところが、親は自分の子供を選べない。授かった子供に課金するしか選択肢がないのである。
我が家では、子供の教育費が占める割合が以上に高い。教育費がギャンブルであると理解した上で課金し続ける理由としては、自営業であった父親の言葉が大きい。どんなに事業に失敗しても、頭の中(つまり教育)は差し押さえられない。だからお金がある時に教育に投資をすべきである、という考え方である。賛否両論ではあるが、私は子供に支払っている全ての教育費(学費、習い事、クラブなど)をみーちゃんに開示している。そして、次年度も継続して欲しい場合にはスポンサー(私)である私にプレゼンをすることが条件である。親の財源も限られているため、双方が納得する方法で課金するのが我が家流である。