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外資系に特化した転職エージェント


転職エージェントからの連絡

私が39歳で就職したきっかけは、「ロバート・ウォルターズ」からの連絡がきっかけである。

数年前(2021年頃)に、外資系に特化した転職エージェント(Robert Walters)から突然英語で電話がかかってきた。その転職エージェントによると、米国のカリフォルニア州弁護士登録サイト(一般公開)から、日本に在住している登録者の情報を調べ連絡をしているらしい。ロバート・ウォルターズの特徴としては、各領域に特化したキャリアコンサルタントが連絡をしてくるヘッドハンハンティング式の転職支援を行っている。その為、自分の領域に該当する登録者の確保をアグレッシブに行うキャリアコンサルタントが多い。米国各州の弁護士登録情報は、一般人でも回覧でき状態になっているため、その中から日本に在住してそうな人を探し当てて連絡をしているのだろう。

当時は、フリーランスを辞める気がなかったのでその旨を伝えると、毎月登録者数のノルマがあるらしくどうしても登録させて欲しいと頼まれた。同じ米国西海岸出身だったこともあり、雑談をするうちにコロナ禍の影響で、外国人の多くが帰国してしまい営業に苦戦していると話してくれた。ちなみに、登録条件を聞いていみるとなかなかハードルが高かった。紹介できる案件にもよるが求められている人材として需要が多いのは、英語でビジネス業務を円滑に行うことができるレベル(TOEIC850点程度)、(2)グローバルな労働環境に抵抗がない(つまり外国人の上司やクライアントに対応できる)、(3)海外か日本の弁護士資格(又は、資格がなくても法務分野でのスペシャリスト)、とのことだった。登録することに特にデメリットも感じなかったので、登録だけしておくことにした。

新たなポジションの紹介

1年後の2022年秋頃に、外国人女性のエージェントからどうしても紹介したい案件があるから5分だけ時間を貰えないかと電話がかかってきた。ちょうど担当していた国家資格対策講座が終了し、ウダウダしている最中だったので話を聞いてみることにした。そこで、現在の会社の別のポジションを紹介された。その際に、週の半分はリモート勤務が可能、東京オフィスで勤務が望ましいが、大阪にもオフィスがあるため交渉が可能であること、グループメンバーの多くは海外いること、など非常に働きやすそうな環境であった。

たまに外資系企業における英語面接の対策をしてほしいという案件を受けることがあるので、今後の参考のためにもひとまず面接だけでも受けてみることにした。採用選考プロセスを尋ねると、(1)空きポジションの管轄マネージャーと面接、(2)プロジェクトメンバーと面接、(3)アジア総括リーダーと面接、そして最後に(4)日本の人事担当者と面接、という4回の面接がリモートで行われるらしい。

エージェントに対する印象

Robert Waltersの口コミをネットで検索してみると、マイナスな評価も結構あった。具体的には、(1)登録後紹介される案件が少ない、(2)エージェントの押しが強い、(3)実力以上の企業を紹介され面接を突破できない、などというマイナス評価が多かった。日本では大卒者であっても、英語で業務を遂行することができるレベルの語学力を持っている人材は少ない。さらに、TOEICの点数と英語力は必ずしも一致しないため書類選考は突破したとしても、英語で面接に対応することは難しいのかもしれない。エージェント側からすると、TOEIC850点以上を保持している登録者にはビジネスレベル以上の英語力が要求される案件を紹介してくる。外資系企業が求めるビジネスレベル以上とは、会議を英語で仕切ることができる、他国の工場に英語で納期などの交渉をすることができる、外国人の上司と円滑なコミュニケーションを取ることができる、というレベルである。私は過去に何度かTOEIC満点コースを実施したが、受講生の多くは850点以上を取得しているにも関わらず英語で業務を遂行することができるレベルだとは感じなかった。Robert Waltersの場合、ひとまず面接まで漕ぎつけるように積極的に売り込むエージェントが多いため面接後にオファーを貰えない候補者が多いのでは?と感じた。また、私の担当エージェントも含めて自分が一番紹介したい案件から積極的に紹介してくる。これが、控えめな登録者にとっては押しが強いと感じる原因ではないだろうか。



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