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カミングアウトについて

みーちゃんが、大好きな米国アイドルJoJo Siwaがカミングアウトした。(参考サイト:https://edition.cnn.com/2021/01/23/us/jojo-siwa-coming-out-trnd/index.html)みーちゃんは、Jojo Siwaが大好きで、9歳の誕生日にもJojo Siwaケーキを頼んだくらいだ。このニュースを知ったのは、みーちゃんを迎えに行った際に、みーちゃんのBFFのママ(私の友人でもある)から "Did you hear about Jojo Siwa? I haven't told my daughter yet."と言われたからだ。ちなみにこのファミリーは熱心なクリスチャンなので、説明に困るだろうなあと思った。ママはアラバマ州出身、パパはMilitary Officerという典型的な古き良き時代のアメリカンファミリーである。カリフォルニア育ちのリベラルヒッピー(出産後はヤッピー)な私とは、たぶん米国にいたら出会っていないだろうなあ。でも、子供を通して出会え、実はお互いに共感する部分も多く、家族ぐるみで仲良くしている。

クリスチャンファミリーの間では、子供にどうHomosexualityを説明するかでかなり意見が割れる。クリスチャンのタイプによっても異なるが、Fundamentalistと呼ばれている原理主義者の場合、そもそもHomosexuality=Sin (同性愛=悪)だと考えているので説明というよりは悪だと教えるケースが多い。ちなみに、今でも同性愛者を矯正するためのキャンプやプログラムがあったりする。みーちゃんのBFFファミリーは、熱心なクリスチャンでもあるが、”Love everyone (全ての人を愛そう) “なので同性愛者に対しても個人の自由を尊重しなければいけないと教えているそうだ。ということなので、我が家でも説明せねば〜と考えながら帰宅した。

みーちゃんがHomeworkをおこなっている間に、旦那に聞いたみた。

私「Jojo Siwaがカミングアウトしたんやけど、みーちゃんに言うべき?」   旦那「えっ。えらい早いな。まだJojo17歳とかやろ。別にSNSで言わんでもいいのにな。学校でもみんな話題にするやろし、説明しとかな。Romyさんよろしく。」*旦那は、自分が説明したくないことは全て私に任せる。

これ、まさに典型的なザッ保守的Japanese対応だと思う。小学生にアイドルがGカミングアウトしたことを伝える機会がある親は少ないと思うが、インターあるあるである。日本の小学校に通っていれば、親子で話題にする機会が少ないトピックがインターではちょこちょこ出てくる。ここ最近の話題としては、Adaption(養子を迎えたファミリーがいたため)、Discrimination (差別、元大統領トランプ氏の発言から)、女性差別(Ruth Ginsburgの勉強をして)、キス(高校生カップルがいちゃついているのを見て)、婚外子について(結婚していないと子供を作れないの?と)などなど。

ひとまず、Dinnerの際にみーちゃんに説明した。

私「みーちゃん、Jojo Siwaが女の子が好きだってInstagramでカミングアウトしたんよ。知ってる?」                          みーちゃん「ふーん、知らなかった。そうなの?」             私「うん、世の中には男性が好きな人、女性が好きな人、両方好きな人、誰も好きじゃない人、色々いるやん。私は、異性愛者だからYちゃん(旦那)が好きだけど。でも昔は、女性は男性が好きであるべきみたいなイメージがあったからJoJo Siwaも勇気を出して言ったんじゃないかな。Jojoが誰を好きになっても、みーちゃんはJojoのファンでいる?」                      みーちゃん「自分の自由でしょ。誰を好きになっても。Jojoは今でも大好きだし、別に女の子が好きでもいいと思う。それは、Jojoの自由やん。」     私「じゃあね、もしクラスで男の子が男の子が好きって言って、皆んながからかったりしたらどうする?」                        みーちゃん「からかった人を窓から投げる?だって、自分の自由でしょ。」  私「そうやなあ。窓から投げたらあかんけど、個人の自由でしょって言わなね。」

というなかなかヘビーな夕食であった。私は、日本でもLGBTQに関する米国の判例を紹介したり、セミナーをおこなったりしたことは何度かある。しかし、まだ性教育もしっかりと完了していない子供に説明するの非常に難易度が高かった。私がみーちゃんに説明した目的は、個人の自由を尊重する子になって欲しい、自分とは異なる価値観やセクシャルティーを持つ人に対してもリスペクトして欲しい、そして何より異なるものを排除する人間にはなって欲しくないと願うからだ。例えば米国では、小学校の頃からLGBTQを教育に取り入れることを推奨しているケースがある。みーちゃんが大人になる過程で、今日の会話が少しでも多様な価値観を形成する上で役に立てば良いなあ〜と思った。

*以下のサイトは、私がみーちゃんに説明する際に参考にしたOrganizationだが、なかなか分かりやすくてよかった。      https://www.glsen.org/activity/lgbtq-visibility-and-integration-elementary-schools

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