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世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った

第1日曜日はモリゼミ オープンレクチャーの日。
今回は"オランダ"、オランダから学ぶ気候変動との付き合い方~私たちは地球のために何ができるのか~がテーマでした。

印象的な言葉が「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」
オランダの方々は自分たちの手で未来を創ってきたことをこう表現しており
実際に今も今後起こりうる事象を受け入れて何ができるのか
常にありたい未来を描いて動き出しているという印象、私もこういうことしたいなと素朴に思いました。

オランダは国土が海面より低いのは有名ですが、13世紀以降に干拓で国土の20%も作っていた!
そして、そのような海とともに生活する土地柄だからこそ、堤防の保全が必要。
堤防の保全には階層を超えた干拓地住民の協力が不可欠、そんな背景があるから
階層を超えた協力や話し合いを重視する気風が生まれたのだそう。

労使協調・ワークシェアリングも実は発祥はオランダ。
これらのオランダ独特の政治・経済システムはポルダーモデルと言われているようです。

具体的な事例が9つ紹介される中でも印象的だったのはこちら。
どれも発想の切り口が素晴らしい。

*市民参加型のファブラボ Waag Society
*エネルギーを使わずに光を発する道路 スマートハイウェイ
*ゴミ箱から生まれる服 ReBlend
*あえて水没するように建設された橋
*水に浮く牧場 Floating Farm Holding BV

そして、お恥ずかしながら、"ファブラボ"という言葉自体、本日初めて知りました。
「ほぼあらゆるもの("almost anything")」をつくることを目標とした、3Dプリンタやカッティングマシンなど多様な工作機械を備えたワークショップのこと。
市民が自由に利用できる事が特徴。
これって、アメリカの図書館には3Dプリンタとか置いてあって最新の技術に触れられる場所となっているという話と似ているけど、より実践的な場なのだろうな。

こういう楽しい学び、そこから少しずつ起こる変化、その積み重ねで大きな変化につながっていく、そんな気がします。
未来を作るって、みんながわからない世界だからこそ、ベイビーステップでも始めることが大切。
でも、日本だとそれが否定されがちで、石橋叩いている間に他の人が同じようなアイデアを考えて、さっと超えられていく…。

つい先日の台湾の李登輝さんの訃報から、彼の功績に関する記事を目にして、策略的に長期スパンで静かに目的達成のために動き続けていたらしい、その話に驚き。それがあのポジションで継続できたのは本当にすごい!!
やっぱり何かを変えるって、ビジョン・目的を持つことと強い意思、このセットがまず必要なのだなと思うし、「オランダはオランダ人が作った」という言葉に象徴されるようにそれを実行し続けてきたのだろうなと感じました。
日本でも小さく始めて変化していく、それが本質的な取り組みであれば、きっと伝播して広がって大きな変化になるのではないかと改めて思ったそんな一日でした。

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